不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2011.01.10 17:00

三菱電機 業務用ロスナイに加湿機能強化した5機種を追加
 三菱電機(東京都千代田区)は、ビル用マルチエアコンの室外機と組み合わせ、熱交換換気から除塵、冷暖房、加湿まで総合的な外気処理を行う全熱交換型換気機器である業務用ロスナイ「外気処理ユニット」の新商品として、加湿機能を強化した新商品5機種を2月28日に発売する予定である。
 同製品の特徴は、「しっかり加湿モード」と「マイルド加湿モード」の2種類の加湿モードを搭載し、加湿機能の強化を図っている点である。まず「しっかり加湿モード」21℃以下の外気温度で連続加湿することで、中間期(春・秋)の加湿不足を解消することが可能である。そして、「マイルド加湿モード」では、人体やOA機器の発熱対策で冬でも冷房する建物内の空調負荷を軽減を図ることができる。
 また、機外静圧のアップにより、長いダクトや曲がり配管にも対応する。これは、本体内の風路抵抗の軽減により、機外静圧を従来の95パスカルから140パスカルにアップしており、従来製品と比較して、給排気ダクトの長さを45mm(径250mmダクト換算)に延伸でき、曲がりにも強くなったので、外壁近くの設置に限らず、よりメンテナンスしやすい廊下に設置するなど、設置の自由度が向上している。
 その他の特徴としては、外気の取入量を適正化する機能を搭載。主な機能としては、CO2濃度に対応して風量を自動で切り替えできる「CO2センサー接続端子」など。 

セコム 電気錠等との連携でセキュリティ向上 通行者の人物認証可能 顔認証システムを開発
 セコム(東京都渋谷区)は監視カメラで撮影された画像のみを用いて自然に歩いている人物の認証を可能とした「ウォークスルー顔認証システム」(仮称)を開発、今年度中の販売開始を予定している。
 これまで、顔による認証を行うためには、専用のカメラに正対、制止することが必要とされていたが、この「ウォークスルー顔認証システム」(仮称)は、カメラを意識することなく歩いている人物の認証を、独自の立体顔画像構成技術により、高精度かつスピーディに実現する、日本初のシステムである。認証結果は、監視モニター上に表示され、管理者などに通知することも可能。顔画像が登録されていない人物や通行権限がない人物が来訪した場合には警告を発するように設定することも可能である。さらに、電気錠付の扉や同社のオンライン・セキュリティシステムと連動させることで、入退室管理システムとして稼働させることも可能である。
 同システムは、従業員の入退室管理や事前に登録した人物の来訪検知、通行者の記録・管理などの用途に適しており、例えば複数人が同時に通行するようなオフィスや店舗においても、通行者全員の本人確認を一度に行うことができるため、セキュリティゲート等が設置できない場合でも、共連れによる不正な入退室を警戒することが可能である。

エービーシー商会 イーウールシステム採用で高い防音機能を実現 遮音性能異なる3種類ラインアップ
 エービーシー商会(東京都千代田区)は、高い防音機能を実現する「イーウールシステム」を備えたオーダー防音ドア「エスプレード」を発売した。
 音がうるさく聞こえる原因は振動にあるが、これを最小限に抑えるのが同社の開発した下地システムである「イーウールシステム」。音の振動を大幅にカットする独自の根太(床板を支えるために床下にわたす横木)である「イーライン」の間に、多孔質構造の吸音材「イーウール」を敷き込んだ。これにより音の伝わるエネルギーを吸収し、反響音や音漏れを防ぐことができる。
 ラインアップは3種類で、覗き窓の有無や遮音性能がそれぞれ異なる。幅や高さの調整、親子扉や両開き扉への変更などにも対応している。出荷時はグレーの錆止め仕上げのため、好みで様々な塗装やシールを貼ることができる。また1・6mmの鋼板を使用しており、建築基準法で定められた防火区画に使用可能という。
 集合住宅や二世帯住宅、店舗併用住宅のほか、フィットネスクラブやライブハウス、音楽スタジオでの施工を想定している。材料設計価格は30万円から。

タカラスタンダード 高品位ホーローを使用したトイレ用壁パネル 既存カラー4色に加えてマリン等新たに5色追加
 タカラスタンダード(大阪市城東区)は、トイレ空間を美しく保つ「ホーロートイレパネル」に新たなカラーバリエーションとして「アートデザイン」を平成22年12月20日から販売開始している。
 「ホーロートイレパネル」は同社独自の清潔素材である高品位ホーローを使用したトイレ用壁パネル。表面がガラス質でできている高品位ホーローは、汚れも臭いも染み付かないトイレ空間に最適な素材であり、湿気に強く傷みにくい上、色あせることもないので新品の美しさをいつまでも保つことができる。また、高品位ホーローはシックハウス症候群の原因となる有害物質ホルムアルデヒドの発散が無く、健康にも配慮した安心素材である。
 今回は、この「ホーロートイレパネル」に「クローバー」「スケッチローズ」「シトラス」「アニマル」「マリン」の5種類を加え、既存カラーの4色と合わせて全9色のラインアップとなった。さらに同製品は、金属ベースであることからマグネットを使用可能な点も特徴である。これにより、温水洗浄便座のリモコンや紙巻器、タオルなどマグネット式の商品を取り付けが可能となり、好みに合わせて使いやすい位置にこれらの商品を取り付けることができることから、より快適なトイレ空間を実現することができる。

パナソニックシステムネットワークス 非常・業務放送設備用デジタルアンプ販売 同社アナログアンプ比73%消費電力削減 設置場所にも困らない省スペース設計
 パナソニックシステムネットワークス(大阪府門真市)は、非常・業務放送設備用デジタルアンプとして、電力増幅ユニット「WUーPD182」を平成22年12月27日から販売している。
 構内の放送設備は、様々な情報伝達を行う業務放送用や万一の際に人を円滑に誘導するための非常放送用として、広く活用されている。特に業務放送は、例えば百貨店における快適な空間づくりや利用者へのサービス、オフィスビルでの会社運営など、導入される業種によってそれぞれ重要な役割がある。こうした背景をもとに、日常的に稼働している放送設備として、一層の消費電力低減を考えて開発したデジタルアンプモジュール搭載の電力増幅ユニットが「WUーPD182」である。
 消費電力は、同社製アナログアンプ「WUーP53」と比較し、73%の削減を実現。また、アンプの性能も360W(180W+180W)の電力増幅出力を実現する一方、EIA規格基準2U(1Uサイズは1・75インチ)のコンパクトサイズにするなど、設置場所の省スペース化にも貢献する。さらに、前面パネルに動作状態が確認できるインジケーター表示や、非常用放送設備(WLー8000シリーズ)や業務放送システム(WLーK600)に接続することで動作状況や動作確認を可能にするなど、運用面にも様々な配慮を施している。なお、価格はオープン価格となっている。
シャープ 3種類まで独立制御可能なLEDコントローラー
 シャープ(大阪市阿倍野区)は、3種類のLEDの調光・調色が可能な屋内照明用LEDコントローラー「LR56001」を開発し、1月から順次発売を開始する。
 近年、長寿命や省エネといった面で優れた性能を有するLED照明の需要が拡大しており、電球に続きシーリングライトなどの屋内用照明器具においてもLEDの普及が期待されている。こうした背景をもとに、同社は室内用LED照明の明るさと色を調整する機器の開発に至った。
 本製品の特徴は3種類までのLEDの独立制御が可能な点にある。このため、シーリングライトの白色、電球色、常夜灯の3種類のLEDを好みの明るさに調整できる。電球色とは、白熱電球に近い赤みを帯びた色が特徴の蛍光灯のこと。白色と電球色の調光により、赤みがかった暖色系から青みがかった寒色系まで、光の色を自在に変化させることが可能になる。
 また、LEDの順方向に電気が流れると電圧降下が起こることがあるが、同製品はチョッパ制御(電流を一定の間隔で断続的に流すことで任意の電流を作り出す制御方法)回路を搭載しているため、電力の損失を防ぐことができるという。

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