不動産トピックス

クローズアップ 清掃用品編

2010.12.27 15:06

 入居テナントや来館者に対してのビルの印象を大きく左右する要因の一つに「清潔感」が挙げられる。そして、日常的な清掃の徹底が清潔なビル環境を実現することは言うまでもない。今回はそうした清潔なビル環境を実現するための最新の清掃用品を紹介する。

インテックスソリューション 電気系統を使用しているOAフロアに効果を発揮
 インテックスソリューション(東京都中央区)はケミカルメーカーとして洗剤やワックスを展開している。今年からアメリカで開発された清掃機器の「ORBOT(オーボット)」を日本の総代理店として販売を行っており、ここ1年で350台の注文があったという。
 同製品は、人間工学に基づいたハンドルグリップやビッグホイールを採用しているため、誰もが簡単に操作をすることができる構造になっているので、作業品質および作業効率の向上に寄与している。
 また、同製品は回転軸が無数にあるため、直径10mmの円軌道が分速1400回転で回りながら、全体も分速80回転で回るので高い洗浄能力を有しており、1秒間に23回転の刺激数を与えることによって、カーペットパイルを起毛させる効果がある機器となっている。
 同社の代表取締役である小島哲夫氏によれば、特に電気系統を使用しているOAフロアで同製品は優れた効果を発揮すると語る。
 「水を極力使わずに汚れが落ちるので安全性が高いポリッシャーマシンとなっています。また、同製品は専用のパッドを装着して洗浄をするため、パッドが汚れても洗濯を行えば再び使用することが可能なエコタイプの製品であり、マシンと共にパッド用の洗濯洗剤もラインアップしています」

テナントカンパニー日本支店 作業効率の最大化実現するマシン
 テナントカンパニー日本支店(横浜市西区)では自動床洗浄機器「Tシリーズ」の販売を行っている。この「Tシリーズ」はコード式の「T1」から乗用型の「T7」まで、作業環境に応じた製品群があり、高い洗浄能力と汚水回収能力で、オフィスビルをはじめ、商業施設・病院・公共施設などに幅広い納入実績を有している。
 同シリーズの中でも新しく開発された「T2」は日本人の体つきに合わせたコンパクトボディで、小柄な作業者でも前方視界性が良く、それまで同シリーズ中で最小であった「T3」と比較してみると、身長158cmの人が使用した際に「T3」では、前方1mより手前は視界が遮られてしまっていたのだが、「T2」では前方56cmまで視界を確保することが可能となっている。
 同社スペシャリストマーケティングの加藤章子氏は「運転開始時の機器を押す力は2kgと軽く、操作が簡単な設計も『T2』の特徴です。また、汚水タンクは大容量の36ℓで中が見やすい『ハイジェニック構造』を採用し、排水ホースはバルブでコントロールしているため、作業者の衛生面にも配慮した設計といえます」と話す。

リンレイ 段ボール箱でパッケージした樹脂ワックス製品を展開
 リンレイ(東京都中央区)は、昭和19年の創業以来60年以上に渡り、業務用・家庭用のワックスや洗剤類を含めた清掃用品メーカーとして、幅広い製品を取り扱っている。
 業務用ケミカル製品として、樹脂ワックスの「プロつやシリーズ」を展開しており、「長耐久プロつやコートⅠ」「長耐久プロつやコートⅤ」「長耐久プロつやコートⅤディープグロス」「長耐久プロつやコートⅡをラインアップ。透明感、輝き、深み、写像性の質感によって選択することが可能になっている。
 同社の業務製品部の古川直人氏によると、同シリーズの特徴として缶ではなく、段ボール箱でパッケージした製品であるという。
 「倉庫にワックスを保管する際に缶だと6段程度しか積めませんが、段ボール箱であれば9段ほど積むことが可能であり、ごみ処理時には小さく畳めることができるため省スペース化に貢献しています。また、蛇口が付いているためワックスの使用時に取り扱いがしやすくなっており、作業の効率や利便性が高い製品です」
 そのほかにも同社では自動床洗浄機として、「BOOST20」を展開しており、昨今、増えつつあるセラミックタイルの床に対応したモデルの販売を行っている。微振動の洗浄機構によってタイルのポーラス(細孔)に入り込んだ汚れを効果的に除去し、専用パッドとの組み合わせでタイルを傷つけることなく、洗浄力が向上した清掃用具となっている。

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