不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.12.06 10:53

シチズン電子 大光量照明用白色LEDを開発 LED1個あたりの光量は従来比の2倍以上
 シチズン電子(山梨県富士吉田市)は、LED1個あたりの光量を従来比2倍以上に高めた照明用白色LED、CLーL330シリーズ(26Wタイプ)およびCLーL340シリーズ(41Wタイプ)を開発した。
 LED照明はエネルギー効率の良さから昨今注目を集めている一方で、通常、LED1個では用途に応じた実用的な光量を確保することが困難な場合も多く、複数個のLEDを照明器具内に設置する必要ある。その場合、LEDを配置する面積が大きくなるため、照明器具の形状が大型化する傾向があり、また複数個の光源が存在することで、光を制御するための反射板等の設計が複雑化するという弊害も発生していた。
 同製品はLED1個あたりの光量を高めることで、これらの問題を解決し、照明器具の小型化や光学設計の簡略化に貢献。これによりLED1個で適用できる照明用途を大幅に拡充することが可能にしている。
 さらに、LEDの寿命に大きく影響する発熱対策として、従来比30%以上の放熱性の向上を実現。放熱用ヒートシンクなどへの効率的な放熱プロセスを提供し、加えてLEDパッケージの裏面全体を放熱経路として利用できるため、迅速な熱拡散が可能となっている。
 CLーL330シリーズ(26Wタイプ)の製品仕様は、外寸が縦28・5×横19×高さ1・4mmで、熱抵抗が1・7℃/W。CLーL340シリーズ(41Wタイプ)で外寸28・5×28・5×1・4mm、熱抵抗1・0℃/Wとなっている。

内田洋行 ユニバーサルデザインを採用したスタンダードデスク
 内田洋行(東京都中央区)は、洗練されたデザインと使いやすい機能を有したスタンダードデスク「SCAENA(スカエナ)」を平成23年1月31日より販売する。
 最近の執務スペースでは、内装がホワイトやモノトーンを基調とする洗練された配色が主流となっており、ICT装備にも対応した、低価格で標準的なデスクのニーズが増えている。
 同製品は、本体色をオフホワイトとし、デスク高720mmの新モジュールを採用。片手で簡単に開閉できるフラップ式ケースウェイカバーを採用した高機能ワイヤリング、デスクエンドにモニターを設置可能なモニターアームなど、主に上位モデルで採用されてきた機能を備えつつ、ボリュームゾーンのスタンダードデスクを実現するために、部材点数の削減、及び部品の共通化を進めて、従来のスタンダードデスクと比較してコスト面で10~20%の削減を実現した。
 製品のベースカラーにはホワイト色を採用し、シャープでフラットなデザインは明るくすっきりとしたワークスペースを演出。さらに、使いやすく、さまざまなシーンやレイアウトに対応するよう、幅広い取っ手や、左右袖組替え、簡単高さ調整が可能なユニバーサルデザインも採用している。
 ケースウェイカバーは片手で簡単に開閉できるフラップ式を採用しており、開いた状態をキープできるため、普段のワイヤリング作業はもちろん配線作業もスムーズに行うことができる。
 製品価格は幅1200×奥行き700×高さ720mmの片袖デスクタイプで7万9100円(税抜き)、平デスクタイプで5万3100円(税抜き)となっている。

日立アプライアンス 「日立業務用エコキュート」3タイプを発売
 日立アプライアンス(東京都港区)は、自然冷媒ヒートポンプ給湯機「日立業務用エコキュート」の新製品3タイプの発売を12月中旬より順次開始する。
 ランニングコストを大幅に削減でき、自然冷媒を使用しているためにオゾン層破壊の心配がない同製品は、基本システム構成として、湯を沸かすヒートポンプユニット1台と湯を貯める貯湯ユニット1~3台の組み合わせを採用。使用湯量に合わせてシステム数が増やすことができるため、様々な施設への導入を可能にしている。
 リモコン1台で制御可能な給湯設備の規模を、従来の2システム(1日あたりの給湯量最大約8トン)から、8システムに拡大。これにより、利用者数100名規模の福祉施設など、給湯量が1日約30トン必要な施設への導入も容易にしている。
 システムによって湯の減り方に偏りが出る「偏流」の発生を、別売りの流量調整弁セットで抑え、無駄な沸き増し運転を抑制することも可能で、さらに時間帯ごとに沸き増し量を調節する機能や業種別沸き増し設定など、細かい運転設定ができる機能も追加している。

清水建設 空調配管兼用スプリンクラーシステムを開発
 清水建設(東京都港区)は、輻射空調採用ビルの建設時における環境負荷低減を目的に、スプリンクラー配管を空調用冷温水管に兼用する空調配管兼用スプリンクラーシステムを開発。京橋に建設中の新本社ビルに初適用する。
 消防法が平成16年に性能規定化され、従来の法規制に捉われない新技術の実用化が期待されていた中、空調配管とスプリンクラーの兼用システムとしては京橋本社への適用が第一号の総務大臣認定となる。
 輻射空調を採用しているビルは、運用時のCO2排出量を大幅に削減できることから、今後、増加することが予想されている一方、輻射空調は冷温水を建物内の各所に供給するために膨大な配管が必要になることから、その数量を少しでも削減し建設時の環境負荷を低減することが課題になっていた。そこで同社では、天井内やパイプシャフト内を輻射空調用の冷温水管と平行して走るスプリンクラー配管に着目。両者を兼用する技術を開発した。 京橋新本社では、天井内を走るスプリンクラー配管と、輻射空調用の冷温水配管の横主管を兼用しており、これにより使用配管重量を50%以上削減することが可能となる。
 なお、今後同社では、輻射空調採用ビルとスプリンクラー兼用空調配管をセットにして提案することで、輻射空調採用ビルの付加価値を高め工事受注に結び付けていく。

朝日電器 店舗の装飾照明などにも適したLED電球 ELPA「LEDエルパボールminiハロゲン球タイプ」を発売
 朝日電器(大阪府大東市)は、LED電球の装飾照明向けの新しいタイプELPA『LED エルパボールmini ハロゲン球タイプ』の発売を開始した。
 同製品は、直径11mmのソケットに対応するE11口金を採用しており、小さく、明るい照明であるため、店舗の装飾照明や飲食店、服飾、貴金属などを取り扱う店舗などに適している。
 通常のハロゲン電球は高温になることもあるが、LED電球は熱をあまり持たないので、やけどなどの心配がなく安全で、また衣料品などの紫外線による変色も抑えられる。
 さらに光色には、ハロゲン電球では出すことのできない昼白色相当で全光束260ルーメンと、電球色相当で全光束220ルーメンの2タイプをラインナップ。光源にはLED素子を使用しているので、これまでの一般的なハロゲン電球の約10倍の3万5000時間と長寿命を実現しており、電球交換の手間を軽減することも可能。
 消費電力はハロゲン電球の約10分の1で4・0Wの省エネ設計となっており、電気代が節約でき、CO2の排出量も削減可能となっている。
 サイズは全長68mm×外径50mmで、参考価格は4000円前後となっている。

コクヨエンジニアリング&テクノロジー 既設製品に取り付け可能なサウンドマスキング用スピーカー
 コクヨグループのコクヨエンジニアリング&テクノロジー(東京都品川区)は、音環境改善システム「サウンドマスキング」用機器として、既設の間仕切りやローパーティション、テーブルなどに取り付け、取り付けたものをスピーカーにできる「クイックスピーカー」を12月1日より発売する。
 「サウンドマスキング」は、空調音に類似した背景音をオフィス内に均一に分散させて、会話漏れや騒音が聞こえにくくなる原理(マスキング効果)を応用したもので、専用コントローラーで発生させた音を、天井裏のスピーカーから出力する構成と、ローパーティションに組み込んだスピーカーから出力する構成の2種類がある。
 「クイックスピーカー」は、振動によって音を再生する仕組みで、間仕切りやテーブルなどへ本体を取り付け、取り付けたものをスピーカーにすることが可能で、これにより、天井裏へのスピーカーの敷設やパーティションの購入といった、これまでの「サウンドマスキング」導入の条件がなくなる。さらに、取り付けたもの自体がスピーカーとなるため、より広範囲に均一な音量を発生させることが可能となる。
従来の「サウンドマスキング」同様の効果を得ることができ、執務スペースでの周囲の会話による集中の阻害や会議室での会話漏れといった、音環境に起因する生産性やセキュリティ上の課題を手軽に改善できる。
 価格はオープン価格で都度見積もり。4つクイックスピーカーとコントローラーminiのケースでは60万円程度となっている。

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