不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.09.27 14:18

三協立山アルミ 窓を閉めたまま換気可能なスリット
 三協立山アルミ(富山県高岡市)は、ビル・集合住宅向け定風量給排気換気スリット「キャブコン」の新型を発売した。
 これは、サッシたて枠や連窓方立に組み込み、換気扉を開けることで、窓を閉めたままでも自然換気を可能にした製品である。就寝時でも防犯に配慮しながら換気ができ、外出時には自然換気により室内温度の上昇を抑えられる。
 窓を閉めたまま自然換気ができるポイントは、電気などのエネルギーを使わずに自然の風力で動く風量調整弁と、重力換気(暖かい空気が上に、冷たい空気が下に移動する現象)を利用した点にある。今回、本体の換気扉を枠見込み内に納めたことで、連窓の一体感が高まり、従来製品に比べすっきりとした意匠となった。また遮音性能も向上している。
 環境への配慮が社会的な課題とされている昨今、建築においても自然エネルギー・再生エネルギーの有効活用に関心が集まっている。このような風潮の中、同社は建築物に空気を取り入れ、建物内部の空気を新鮮に保つ自然換気を提案している。「キャブコン」は、こうした自然エネルギーの積極的な活用をコンセプトとしたビル・集合住宅向けの商品ラインアップ「NAV WINDOW 21」のひとつ。
 サイズは、幅が82・5mm、高さが400~2400mmとなっており、本体の材質はアルミ形材である。参考価格は1900mmサイズで税別29500円となる。搬入費や工事費は含まれない。

ケルヒャー・ジャパン ビルメンテナンス仕様のクリーナーを発売
 ドイツ・ケルヒャー社の日本法人であるケルヒャー・ジャパン(宮城県黒川郡)は、ビルメンテナンス業界用に製品仕様を変更した業務用乾式バキュームクリーナー「T 7/1 プラス」と、業務用バッテリースティッククリーナー「EB 30/1」を10月12日から発売する。
 ケルヒャー社は、ドイツに本拠を置く清掃機器メーカーで、2000種類の清掃機器を世界190カ国で展開している。製品の開発・販売のほか、ニューヨークの自由の女神像やベルリンのブランデンブルグ門などの有名な建築物の洗浄も手掛けている。
 「T 7/1プラス」は、コンパクトながらパワフルな動作が特徴のドライクリーナーで、オフィスフロアやエントランスなどの清掃に適する。従来製品の「T 7/1」に、コーナーノズル、サクションブラシ、プラスチックパイプ、合成繊維フィルターバスケットを新たに追加。また女性の作業者でも楽に取りまわせるよう、パイプを軽い形状に変更した。
 「EB 30/1」は、バッテリー式で作業範囲を選ばず、静かな作業音が特徴のスティッククリーナーで、カーペットなどの清掃に適する。従来製品の「EB 30/1 Pro」を元に、充電器を標準装備から外してオプションとした。これにより製品価格が下がり、購入が容易になった。
 税込価格は「T 7/1プラス」が3万8850円、「EB 30/1」が2万6250円を予定している。

東洋エクステリア アルミ製駐輪場
 東洋エクステリア(東京都新宿区)は、フラットで直線的なフォルムのアルミ製駐輪場「アーキライン サイクルポート ARーA型」を開発し、10月1日から販売を開始する。
 最近、健康への取組みやエコ意識の向上などを背景に自転車が見直されており、通勤・通学などで利用する人が増えてきた。さらに、自転車の増加や放置自転車対策などから駐輪場の整備も課題となっており、駐輪場市場も拡大している。また、駐輪場に対するニーズも多様化しており、従来の使いやすさに加え、周囲の空間や建築物と調和する美しいデザイン性が受注のポイントとなるケースが多くなってきた。
 同社は、こうした市場動向に対応し、建築設計者のハイレベルなデザインニーズに応える品質を備えた駐輪場として「アーキライン サイクルポート ARーA型」を開発した。特長としては、柱を屋根部の中心からずらしたことで、駐輪時に邪魔になりにくくするとともに、自転車の将棋倒しを防ぐことができるなどといった点が挙げられる。
 製品には基本タイプとY合掌タイプがあり、それぞれに単独タイプと連棟タイプが用意されている。価格は、収容台数4台の単独タイプで税込44万6250円から。チェーンロックポール(輪止め)やLED照明がオプションで付属できる。

パナソニック電工 FL20型1灯器具相当のLED照明
 パナソニック電工(大阪府門真市)は、FL20形1灯蛍光灯器具相当の明るさで大幅な省エネが可能な、EVERLEDS(エバーレッズ)「LEDベースライトストレートタイプ FL20形×1灯器具相当」の発売を21日より順次開始した。
 製品ラインアップは、一般直付型と防湿防雨直付型の2種類で、いずれも透明プリズムタイプと乳白パネルタイプを用意している。一般直付型はオフィス・店舗などの室内通路やバックヤードでの使用を、防湿防雨直付型はマンションの開放通路や軒下などでの使用を提案している。
 一般直付型については、明るさに配慮して、白色樹脂反射板のLED側面近くに開口部を設置した。側面の乳白パネル部を光らせることで、器具取付面も照射可能な構造となっている。これにより、器具直下方向だけでなく、天井面などの取付面も明るくすることができる。また高さを55mmに抑えたことで、様々な場所に設置できるデザインになっている。
 なお、器具カバーの透光樹脂材料には、難燃性と強靭性を両立したポリカーボネイト樹脂を採用し、安全性にも配慮している。値段はいずれも税込で一般直付型が3万6750円、防湿防雨直付型が5万7750円となる。またLED光源の寿命は約4万時間を実現した。

立川ブラインド工業 ロールスクリーン新タイプを発売 2枚の生地をスライドさせて調光
 立川ブラインド工業(東京都港区)は、10月1日から、主力製品であるロールスクリーンの新タイプ「ロールスクリーン デュオレ」を新発売する。 
 本製品の特徴は、ドレープ(厚手生地)とレース(薄手生地)を交互に配した2枚の生地を上下にスライドさせることで、生地を降ろしたままでもブラインドのように自在に光の量を調節できる点にある。わずかなチェーン操作で、昼間はレース部分から光を採り込み、日差しや視線を遮りたい時はドレープを全閉にして光を遮り、プライバシーを守ることができる。
 生地は、シックからカジュアルまで空間にあわせて選べる「クエンテ」(8アイテム)、柔らかな光を採りこむ「シエンテ」(4アイテム)、遮光性の高い「ダンテ」(2アイテム)の計3柄14アイテムをラインアップした。このほか、同柄で異なる色を組み合わせた「デュオスタイル」からも選択できる。いずれも建物用途に応じて「防炎生地」と「非防炎生地」を用意している。
 また、製品上部カバーのフレームは、木目調の「ホワイト」、「ブラウン」、「セピア」の3色から選べ、生地やインテリアにあわせてコーディネートすることで、上品な窓辺を演出できる。
   防災タイプの税込価格は、クエンテとシエンテが6万1425円、ダンテが8万5995円となっている。

タケザワ 1㎡あたり20kgの軽量モデル
 タケザワ(大阪府東大阪市)は、昼でもはっきり見える明るさの動画広告を可能にしたLEDフルカラーディスプレイ「kansai LED」を発売した。
 日中の太陽光線下でディスプレイ内容をはっきり見るには液晶は不向きで、LEDが最適である。例えば、光度の単位をカンデラ(cd)というが、液晶画面のTVが800~1000cd/mであるのに対し、屋内型のLEDディスプレイは約2300cd/m、屋外型のLEDは4500~6000cd/mは必要といわれる。本製品はユーザーのニーズに合わせて2000~7000カンデラに対応し、高輝度を実現した。1677万色の高精細カラー、広視野角111度を実現し、高い視認性も確保している。
 また、1m2あたり重量は20kgと、大幅な軽量化にも成功し、設置後の移設も容易になった。日本国内で設計し、生産拠点を海外自社工場とすることにより価格も低く抑えた。サイズ・目的・設置場所などのニーズに対応した受注生産方式をとり、リースやレンタルにも対応している。発注から納期まで45日が目安という。

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