不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.08.23 16:24

ボーズ 商業・公共施設向けスピーカーを発売
 ボーズ(東京都渋谷区)は、商業施設・公共施設向けのスピーカー「FreeSpace(R) DS」シリーズの新型ラインアップを20日に発売した。
 「FreeSpace(R)」シリーズは、レストランやカフェなどの商業施設や、会議室やホテルなどの公共施設用に開発された音響システムで、専門知識をもたない店舗スタッフでも簡単に操作できるのが特長。
 今回発売されたのは露出型の「FreeSpace(R) DS40SE」、天井埋め込み型の「FreeSpace(R) DS40F」と「FreeSpace(R) DS100F」の3製品である。
 「DS40SE」と「DS40F」は新開発の11・5cmフルレンジドライバーを搭載している。「DS100F」は5・7cmの”ツィドラー”という同社独自のユニットを搭載したドライバーと13cmウーファーを搭載している。低域から高域までバランスのとれた高音質再生が可能なので、ユーザーのさまざまな用途に対応できる。
 また、スピーカー前面に配置されたタップホイールにより、工具を使用することなく簡単に出力を切り替えられる。このため、設置後に音響プランを変更するのも容易になっている。
 価格はいずれも1本あたり税込みで「DS40SE」が3万4650円、「DS40SE」が2万7300円、「DS100F」が3万3600円。

三菱電機ビルテクノサービス エスカレーター乗降口での異常探知システムを開発
 三菱電機ビルテクノサービス(東京都千代田区)は、エスカレーターの乗降口で利用者が倒れていたり、子どもが遊んでいて手すりの入り込む部分に近づいていることなどをセンサーで検知し、ブザーや音声で知らせる新しい安全対策「エスカレーター倒れ検知システム」を開発した。
 同システムは、乗降口にセンサーを設置し、あらかじめ設定した検知エリア内で、一定の大きさの物体(人物含む)が一定時間以上同じ場所に止まっている状況を捉え、異常を検知する。具体的には、センサーから発射された光ビームが物体に反射して戻ってくる時間を計測し、その距離を計算することにより、その物体の移動状況を監視する仕組みになっている。
 異常を検知した場合には、警告ブザーや音声アナウンス、方向表示器に「進入禁止」の運行表示をするなどして、乗降中の利用者や管理者に異常の発生を知らせることができる。
 さらに、監視カメラシステムを組み合わせることで、異常検知時にカメラ映像を中央監視システムなどの画面に表示させたり、発生前後の映像のみを精細な画質で録画し、後から容易に検索することもできる。発売開始は平成22年10月を予定している。

住友スリーエム ガラス装飾フィルム新柄を発売
 住友スリーエム(東京都世田谷区)は、ガラス装飾フィルム「3M ファサラ ガラスシェード」に新柄を追加した。
 「3M ファサラ ガラスシェード」は、強靱なポリエステルフィルムに耐候性のあるアクリル系粘着剤が塗布され、印刷によって意匠を表現したガラス装飾フィルム。平成11年に発売が開始され、インテリア、ディスプレイ市場で高く評価されているロングセラー商品である。外壁ガラスやガラスパーティションなどに貼り付けて使用する。視覚的な遮断機能と、適度な明るさを取り入れる機能を両立させつつ、紫外線カット機能やガラス飛散防止機能も備えている。
 今回追加されたパターンは4点。「雫(シズク)」「歌音(カノン)」がドットパターン、「シアトル・ファイン」がストライプパターン、「ミルキークリスタル」が外貼りパターンとなっている。仕様はいずれも幅1270mm×長さ30m、設計施工価格は1㎡あたり1万2000円~1万5000円。

三洋電機 CO2排出量を削減するビル用マルチエアコンを発売
 三洋電機(東京都千代田区)は、APF(通年エネルギー消費効率)4・9を実現した、ビル用マルチエアコン「グリーンWマルチ」シリーズ(全62機種)を平成22年11月より順次発売する。
 「グリーンWマルチ」シリーズは、22・4kW~56・0kWの高効率インバーターを搭載した室外ユニット7機種を組み合わせることにより、22・4kWから145・0kWまで能力設定ができ、ニーズに合わせた最適なシステムの提供が可能になっている。新開発のDCツインロータリーコンプレッサーや高効率熱交換器等の搭載により、従来機種に比べ、大幅な消費電力量削減を実現した。さらに空調統合監視・制御システム「STAIMSシステム」や空調制御機器「e―CUTコントローラー」などの省エネソリューションシステム・機器との接続で、年間最大約48%の消費電力量削減となり、CO2排出量削減及びランニングコスト削減に大きな効果を発揮するという。
 また、総配管長が1000mに延長され設計の自由度を拡大。これにより大規模ビルや高層ビルなど様々な建物にも対応が可能となった。標準シリーズに加え、高効率シリーズや、既設配管を再利用可能なリニューアルシリーズもラインアップしている。

NTTファシリティーズ/日立アプライアンス 外気冷熱を活用したデータセンター用空調機を開発
 NTTファシリティーズ(東京都港区)は、日立アプライアンス(東京都港区)と共同で、外気冷熱を活用し、世界最高水準の省エネルギー性能を達成するデータセンター用空調機「間接外気冷房FMACS―V hybrid(エフマックス・ファイブ・ハイブリッド)」を開発した。
 データセンターでは、収容するブレードサーバやネットワーク機器等から発生する発熱が非常に大きいことから、年間を通じて冷却(冷房)を行う必要がある。そのため、中間期から冬期の低温外気を上手に利用すれば、消費エネルギーを低減することができる。
 外気冷熱を利用する外気冷房方式には、外気を直接取り込む直接外気冷房方式(エアサイドエコノマイザ)もある。しかし、この方式だと、ほこりや海塩粒子といった不純物による電気基板の腐食を防止したり、外気導入量に応じて増加する湿度を調整する必要がある。これらの理由から、国内における直接外気冷房方式の導入例は、他の空調方式と比較して少ないのが現状であった。
 今回同社が開発した空調機は、外気温度が低い冬期から中間期に圧縮機を停止させ、外気を直接取り込むのではなく、冷媒ポンプで冷媒を循環させる外気冷房運転を行う。冷媒ポンプの消費電力は、通常の空調機で使用される圧縮機より非常に小さいため、運転効率が大幅に向上する。

トステム 断熱せ能を高めたウィンドウ「サーモス」を開発
 トステム(東京都江東区)は、高断熱複層ガラスを標準採用した、アルミと樹脂のハイブリッドウィンドウ「サーモスH」の販売を開始する。
 「サーモス」シリーズは、フレーム(框)と複層ガラスを一体化させる新技術を応用した商品。複層ガラスとグレイジングチャンネル(サッシとガラスの隙間にはめるゴム材)をはめ合わせることで、フレームと複層ガラスを一体化し、フレームとガラスそれぞれ単体ではなく、窓として強度・性能・品質が保証される。
 複層ガラス中央部の面積を広くすることにより断熱性を向上させつつ、フレームを細くすることによりデザイン性の向上と高い眺望性を実現した。高い断熱効果により、増え続ける家庭部門からのCO2排出量削減を狙う。
 今回販売される「サーモスH」は、10月から東北地方で先行販売され、その後全国でも販売されるという。なおシリーズ第2弾となるアルミ構造の「サーモスS」は来春発売予定である。

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