不動産トピックス

ビル業界ミニトピックス

2010.07.26 11:40

■不動産仲介業を営むサンカ商事(東京都品川区)代表取締役の高田泰信氏は、地元である「目黒」駅周辺の発展のため、自らタウンガイドを作成し、来店者に配布しているそうだ。
 「目黒の歴史や名所を知ってもらい、多くの方に街の魅力を伝えられたらと始めました。その後、思いのほか好評だったので、現在でも定期的に街をリサーチして新しい飲食店など、おすすめしたいスポットを更新するようにしています」
 高田氏が作成するタウンガイドは約3カ月に1度のペースで更新されている。次回の更新は9月頃の予定。同氏はそれに向けて、現在リサーチ活動を行っているということだ。

■目黒区下目黒にオフィス・住宅の共同ビルを所有している大鳥ビルの渡辺良典氏。同氏は街の特性を生かした入居促進サービスを展開している。それは、若手クリエイターに仕事場兼住宅のSOHOとしてのテナント誘致である。目黒エリアには音楽事務所や芸能事務所、美術作品を展示するスペースが数多く存在する。同氏は若い世代が創作活動に専念できる場所を提供し、後進育成の力になれればと話す。
 「彼らの生み出す作品に刺激を受けながら、今後もビル経営のフィールドで新しいサービスを提供していけたらと考えています」

■エースコーポレーション(東京都港区)の代表取締役である沼田真清氏は、19歳の時、命に関わる後頭部の手術を経験し、医師からは激しい運動はもう出来ないだろうと宣告されたという。
 「体への負担を理由に言い訳ができる人生を歩みたくありませんでした。体を動かすことが好きでしたし、ラグビーで有名なクボタに勤めていましたので、ラグビーに挑戦したら思いのほか、体が動いて大丈夫でしたので、次々とスポーツに挑戦するようになりました。中でも趣味にしているのがマラソンやトライアスロンです。平日の朝方や週末にトレーニングを行い、富士登山競争などに参加しています。マラソンやトライアスロンは、スポーツの中でも苦しい分野のスポーツになりますが、ゴールを目指して諦めずに行えば目標は達成できますし、日ごろから取り組んだことしか結果として出ないため、会社と同じだと思います」

■東上野でビルを所有しているワタナベの代表取締役の渡部秀夫氏は、ビルを施工する際に現場の責任者から高い買い物になるのだから週2回の打ち合わせに参加するように言われたようである。
 「意地になって全ての打ち合わせに顔を出しました。でも、今、考えるとそのような言葉を掛けてくれる人は珍しいのではないかと思います。打ち合わせでは、現場の責任者と一級建築士が意見を主張し合い、衝突していました。ビルの竣工まで2年近く要しましたが、お互いに認めている部分があるからこそ、良いものが完成したのだと感じています。ぶつかり合いながらもビルが出来上がっていく過程を眺めているうち、まるで二人が交響曲を奏でているように思え、私は客席にいる聴衆のような気分になりました」

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