不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2010.06.14 11:51

日本サムスン 軽量・薄型デザインの業務用大型ディスプレイ 光源寿命約5万時間、最大45%の省電力を実現
 日本サムスン(東京都港区)は、軽量・薄型設計により省スペース設置を可能にしている業務用大型ディスプレイの液晶電子看板システム「EXシリーズ」を発売した。
 主な特徴として、バックライトにエッジライト方式の白色LEDを採用し、光源寿命約5万時間、従来の製品と比べて、最大で45%の省電力化を実現している。さらに内蔵センサーにより設置場所の明暗に合わせ、画面輝度を自動調整するため、消費電力の低減を推進している。また、表示速度が120Hz駆動を採用した高性能液晶パネル、原音を忠実に再生するステレオスピーカーが搭載しており、奥行きや広がりのある音場を再現しながら、動きの速い映像やテキストのテロップ表示を残像感なく、くっきりと映し出すことができる。その他に、Windowsコントローラーと一体型設計のため、ネットワーク経由での映像配信や複数モニターの一括管理をすることができる。
 機能面では、電源オン・オフの日時を指定してスケジューリングすることができ、最大で3プログラムまで登録可能となっている。内蔵スピーカーの音声ボリュームや入力ソースの切り換え、休日の指定もスケジューリング機能で指定することができる。それ以外に、焼付け防止機能などが備わっており、固定の静止画・文字情報の表示による長時間使用の際、液晶パネルへの負荷を軽減している。
 同製品の型名は、「400EX」、「460EX」、「550EX」をラインアップ。厚さは39・9mm(「400EX」のみ42・6mm)となっている。質量は、「400EX」が12・9kg、「460EX」が15・7kg、「550EX」が20・2kg。吊り下げや縦置きなど用途によって設置することができ、エコストアなど幅広い業種・店舗に導入が可能となっている。初年度の年間販売目標は、シリーズ合計で1万台としている。

INAX 厚さ4mmのタイルを発売
 INAX(愛知県常滑市)は、厚さが4mmの内装壁タイル「スリミオ」シリーズを発売した。
 同製品は、900mm・800mmの長尺形状となっており、大規模なエントランス空間や通路など幅広いインテリア空間で使用が可能である。ISO規格(ISO22196)に準拠した抗菌仕様のため、商業施設のトイレなど水まわりの空間で汚れがつきにくく、メンテナンスの負荷を軽減し、耐久性が向上している。また、環境面において配慮しており、建築廃材・窯業廃土などの再生材料を20%使用した「グリーン購入法適合商品」である。薄さを追求して使用原料を減らし、軽量化したことで製造時や輸送時のエネルギーを抑えている。製造時のCO2排出量は、同社の大形内装タイル(400mm角)と比べて、30%ほどの削減を実現している。
 同シリーズは「スリミオ リブフェイス」、「スリミオ ドットライン」、「スリミオ グロークロス」の3商品を展開。「スリミオ リブフェイス」は、豊富な形状バリエーションとベーシックな色合いを用意しており、モダンな空間を演出するやわらかな凸筋柄である。「スリミオ ドットライン」は、ドットの曲線をあしらい、光沢のあるパステル系のアクセントカラーで、明るくエレガントな空間を作ることが可能となっている。「スリミオ グロークロス」は、石模様のベースに微細柄を重ねたデザインであり、ベース柄とストライプ柄の2種をラインアップ。

矢崎総業 交渉期限6年間を有する業務用換気センサー 取付フックによる壁掛式のため設置が容易
 矢崎総業(東京都港区)は現行品の3年有効期限から交換期限を2倍にし、6年に延長した新型「業務用換気センサー YZー165B」を発売した。
 同製品は、二酸化炭素の濃度と検知時間の積算により、人間の血液中COHb濃度を推定し、室内環境が人体に危険な影響を与える前に警報するシステムとなっている。電気化学式センサーを採用し、温度湿度、二酸化炭素以外のガスの影響を受けにくく、約6年間安定した検知性能を発揮する。また、ガスメーターなどの外部機器と連動することができるため、警報と同時にガスを遮断することが可能である。
 同製品の機能として、故障表示ランプ(緑)は交換期限が過ぎたり、故障が発生したりすると点滅。故障時には、音声で「点検が必要です。ガス会社に連絡してください」とお知らせをする。警報方式として、1秒周期で警報ランプ(黄)が点滅し、警報音が流れる。警報音声は、「一酸化炭素中毒になる恐れがあります。ただちに換気してください。ガス会社に連絡してください」などのハード警報と、「空気が汚れています。換気扇が回っていることを確認してください」などのソフト警報を切替スイッチから選択することが可能である。また、警報履歴は点検・停止スイッチを長押しすることでランプの点滅により、直近1年間の簡易警報回数を確認することができる。
 施工場所は、業務用厨房などに適している。電池式のため、電源配線が不要なので取付が簡単である。取付フックにより壁掛けすることで設置することができる。サイズは、H125mm×W85mm×D33mm(突起部は除く)。質量は約150gとなっている。希望標準価格は、1万6800円(消費税込み)。販売はLPガス販売事業者及び都市ガス会社で行い、初年度販売目標、約15万台を計画している。

三洋電機 大規模空間の浄化可能な空間洗浄システム発売
 三洋電機(大阪府守口市)は、大規模な空間向けの空間清浄システムのダクト式空調組込みタイプとして、「チャンバーBOX組込み方式」、「エアハンドリングユニット組込み方式」の2方式を6月から受注開始している。
 同製品は、電解水を浸透させた除菌エレメントを、送風路上のチャンバーBOX(空気の混合・分岐などの目的で設置される箱状の装置)やエアハンドリングユニット(大気の空気調和機)の内部に組込み、ホール、大型商業施設までの空間を浄化することが可能となっている。従来では空調を行う空間に複数台の機器を設置する必要があるのに対し、機械室内に設置してメンテナンス作業を行うため、事業者が管理しやすくなっている。また、1システム最大で冷房能力280/315kWまでの空調機に対応し、空調機の能力に応じてシステムの増設が可能。最大64台までの電解水ユニットを、一括遠隔監視できるようになっている。除菌エレメントは、気化式の加湿器と同等の効果があり、乾燥する冬場には、潤いのある高い加湿効果を得ることができ、湿度の高い夏場には過度な加湿を行うことなく、快適な空間を可能にしている。一般的な加湿ユニットと比較して、電解水循環方式採用により使用水量の最大75%を有効利用し、省資源化を実現している。

ピー・ディー・エス 既存の照明器具に交換可能
 ピー・ディー・エス(東京都千代田区)は、オフィスや工場などの蛍光灯に置き換えが可能なLED照明の「ALLES FLシリーズ」を発売した。
 同製品の特徴として、SMPS(コンデンサやインバータ)を未使用のため、SMPSの寿命や故障の影響を受ける心配がない。また、従来の蛍光灯と比べて、約2分の1の低い消費電力で省エネに貢献。4万時間におよぶ長寿命を実現し、取り換えの手間や買い替えコストを大幅に低減している。
 同製品は、20Wタイプ、40Wタイプ、110WタイプのLED蛍光灯をラインアップ。電子部品の極小化によって回路部がコンパクトになり、軽量化されている。設置方式は、AC100V・220Vに直結で接続ができるため、既存の蛍光灯器具の取り替えを行うことなく、配線を変更するだけで取り付けが可能。ガラスや水銀などが未使用であり、万一、割れた場合でも飛散する心配がなく、不安定電圧に対しても3000Vの過電圧に耐えられるので、高い安全性を有している。

三菱重工業 10シリーズ85種類のラインアップを追加
 三菱重工業(東京都港区)は、従来6シリーズ45機種のラインアップに今回新たに10シリーズ85機種を追加し、設備用パッケージエアコンのシリーズを拡充。6月より順次発売する。
 使用条件として、テナントやオフィスに最適な機種のシリーズは、「APVPーDCCT」、「ASVPーDCKT」、「ASVWUPーH」、「ASVDPーHA」などを展開。また、32馬力と40馬力の大容量システムの室外機を組み合わせることによって、接続される室内機の個別制御を可能にしている。
 「APVPーDCCT」シリーズは、食品衛生管理手法を考慮しなければならないスーパーマーケットのバックヤードなどの空調エリアに適している。インバーター制御を採用し、冷媒圧力を最適制御することにより室温10℃までの低温冷房を実現。また、標準ダクト型のほかに直吹き型(APVPーDCCシリーズ)を揃えている。
 「ASVPーDCKT」シリーズは、外気温が下がった場合でも安定して冷房運転を可能にする高圧コントロール弁技術を応用したシステムとなっており、今秋発売予定である。本格的なフロア空調を導入する必要がなく、コンピューターやOA機器など効率的な顕熱除去が必要な空間で、簡易な高顕熱空調を実現している。
 「ASVWUPーH」シリーズは、室内機本体を壁と壁の間に設置できる省スペース設計でマルチ接続やゾーン空調などが可能である。
 「ASVDPーHA」シリーズは、インテリジェントビルなどのフリーアクセスフロアを有効活用する下吹き出しタイプとなっている。室内機の吸い込み口は本体上部にあり、床面に冷気・暖気の吹き出し口を任意に設定することができる。

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