不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2009.09.14 17:08

パナソニック電工 少ないLEDで均一な照射を実現した看板用ユニット りそなATMの屋外看板に先行納入
 パナソニック電工(大阪府門真市)は、一粒あたりの明るさがアップしたEVERLEDS看板用LEDユニット「ワイド配光型LEDユニット」を9月より発売している。
 同商品ではハイパワーLEDと独自開発した「ワイド配光レンズ」によって光に広がりを持たせ、従来品よりも少ないLED粒数でも広い配置間隔で均一な表示面を実現。一般的に蛍光灯が使用されている看板をこのLEDユニットに変更することで省電力化できる。
 この「ワイド配光レンズ」により、パネル面からの距離が100mmでもLEDの配置間隔を150mmで設計することが可能であり、より少ない粒数で看板設計ができるため、看板製作時のユニット組み込みの手間が軽減できる。同社の従来品比でLEDの粒数は4分の1以下となる。
 また、施工については看板の前面からでも背面からでも取り付けでき、看板の深さや構造に応じた取り付けが可能となっている。同社では看板用LEDユニットとして同製品の他に「ダブル配光型LEDユニット」、「内照式用LEDユニット」の合計3種類のユニットを品揃え。看板の使用用途に応じて幅広く対応可能となった。
 なお、同製品は特注対応にて先行して、りそな銀行ATMコーナー「りそなクイックロビー」渋谷支店青山出張所(東京都港区)に納入しており、平成21年3月より使用されている。この施工事例ではファサードサインの場合で従来、蛍光灯を9本(約380W)必要としていたところ、120粒のLED(約170W)としており、同じ面積の看板で蛍光灯を使用した場合と比較して、消費電力が約半分となっている。

サンゲツ 新しいフロアデザインを提案する床用塩ビタイル 多彩なデザイン・規格・新価格で市場ニーズに対応
 サンゲツ(名古屋市西区)は商業施設をはじめとする各種施設から一般住宅まで幅広い用途に対応する床用塩ビタイルの最新見本帳「フロアタイル2009-2011」を発行、同時に収録商品を全国一斉発売した。
 店舗オーナーなどからのフロアタイルに対する要求は高度化し、低価格化の要望も強くなっていることから、同社では市場のニーズにマッチしたデザインや安定した品質に加え、適切な仕様変更により低価格化した。国内外の希少性の高い石材や木種など新たなモチーフを採用、素材の表情をよりリアルに再現する新加工技術を導入、また、新しい規格サイズの工夫によりフロアデザインの幅を広げ全116アイテム468点をラインアップしている。
 具体的には、従来から人気の石目や木目調に加え、レザー調や畳の上質感をリアルに表現した「たたみタイル」(抗菌・消臭)などアジアンテイストのタイル、女性のファッションや小物でもトレンドの「キラキラ」感を表現したデザインタイルを開発し、コーディネイトの幅を広げている。また、5つのカラーと4種類のサイズを組み合わせて、自由なフロアデザインを可能にする新規格の商品も収録した。
 そして、一部商品を除く標準品のトップクリア層を0・3mm厚に仕様変更し価格を4500/㎡から4300円/㎡に見直した。

沖電気工業 低コストで防災無線を代替するシステムを構築可能に
 沖電気工業(東京都港区)は地域公共ネットワークを有効活用して住民向け防災情報の拡声放送を行う「IP屋外拡声放送装置」に機能を追加、販売を開始している。
 同社では従来から「IP屋外拡声放送装置」を販売しているが、改良でさらに防災用途に必要な機能、信頼性を大幅に向上している。具体的には従来型に実装していた放送受信確認機能に加え、筐体扉の開閉、電源部・アンプの正常性、内部温度異常等をセンターにて遠隔監視する機能を実装。装置の小型化に加え、素材をステンレスに変更、塩害地域での使用を可能とした。また隣接する拡声装置からの音の干渉で放送が聴き取りにくくなる現象も解消した。
 加えて、高い拡張性を付加し、オプションの監視用カメラを接続することで、河川の増水監視や公園等における児童の見守りといった用途にも利用が可能。オプションの屋外用無線LANアクセスポイントを接続することにより、無線LANスポットの構築も可能だ。

タムロン 高画質・高精度な屋内用ミニドームカメラ レンズメーカーならではのこだわり
 タムロン(さいたま市見沼区)は高画質バリフォーカルレンズを搭載した屋内用ミニドームカメラ「Model DC28105N-12」を発売した。
 一体型カメラの市場が拡大する中、特にコストパフォーマンスの優れたミニドームカメラの需要が高まっている。
 これを背景にして同社では平成19年度に発売した高画質ミニドームカメラDCV12シリーズに引き続き、屋内専用モデルとして同製品を開発した。
 レンズメーカーならではの画質へのこだわりと一貫した開発設計により、高画質・高精度な監視を実現した。
 同商品の開発にあたってはレンズからカメラまでの一貫した高画質設計とし、非球面レンズを採用、ハイレゾリューションに対応した光学設計となっている。2・8-10・5mmの幅広い画角をカバーし、広角側は水平画角約100度を達成。また、口径はクラス最高F/1・2の明るさを実現している。
 また操作性を向上させる工夫として、パン・チルト調節部分にはロック機構を搭載、画角設定後の振動等によりセッティングがずれることを防止。同時にパンの調整を容易にするようグリップを付けることで設置時の操作性を大幅に向上、ドームカバーのワンタッチ取付が可能としている。
 同製品の寸法は直径120mm、高さ98・5mmとなっており、オフィスや店舗などの屋内設置に最適な景観に配慮したシンプルなデザインとなっている。

日本インシュレーション 不燃意匠内装材を強度向上させモデルチェンジ しなりを高め複雑な曲面への施工性を高める
 日本インシュレーション(大阪市浪速区)は従来品である不燃意匠内装材「タイカライトウッド」を品質改良して強度・しなりを高め、より粘り強い新商品「タイカライトウッドFX」として発売した。
 タイカライトウッドは照明の方向で表情が変わるリブを持つ不燃認定材料で、従来、内装制限が求められる部位に使用できることから、公共性の高い建物の火災安全などにも利用されてきた。また、無機材料のゾノライト系けい酸カルシウムを基材とした製品であることから、反りや歪みなどの寸法変化も起こりにくく、各種照明周りで使用された。
 今回のモデルチェンジは従来のタイカライトウッドより強度を高めて形状加工性を向上させ、建築デザインの高度化によって複雑化している形状加工への適正を高めるとともに、よくしなる性質により曲面へ施工性を高めた。
 従来品のタイカライトウッド(厚さ12mm以上のもの)は、品質改良したタイカライトウッドFX発売に伴い、一部を除いて販売終了となる。なお厚さ12mm未満の製品については従来品のタイカライトウッドを継続販売するとしている。

荻野塗料 部屋の明かりで空気を浄化する光触媒塗料
 荻野塗料(神奈川県藤沢市)は部屋の照明を利用して室内の空気を浄化する内装用水性塗料「シュトークリマサンカラー」の本格販売を開始している。
 同商品はドイツ・シュトー社の開発によるもので、世界で初めて可視光反応触媒を応用した室内用塗料となる。同製品を壁や天井に使用した部屋では、照明のスイッチを入れることで光触媒作用が働き、室内の不快な臭いや空気中の有害物質を分解・除去する。
 光触媒は酸化チタンを塗料の主成分とし、これに紫外線が当たることで表面に活性酸素が発生、酸化還元力によって有機物を分解する。カビ・細菌の繁殖や汚れの抑制、大気汚染の原因である窒素酸化物や硫黄酸化物も分解・除去するなど環境浄化技術として注目を集めている。
 しかし、従来品では一定の紫外線量を確保する必要があり、太陽光の当たる外壁やガラス面など屋外での利用が一般的であった。同商品では蛍光灯や白熱灯などの照明器具からの可視光でも十分に反応するため、室内で光触媒効果を得られるのが最大の特徴である。
 特に効果が得られるのが臭気の除去で、各国の施工先からは既に高い評価を得ている。アンモニア(トイレ臭)やアセトアルデヒド(タバコ臭)、硫化水素(腐乱臭)、メチルカプタン(ニンニク臭)などの悪臭に効果を発揮するとともに、シックハウス症候群を引き起こす有害物質やカビの繁殖も抑えられる。
 標準カラーとしては白色系・淡色系があり、価格としてはホワイト系で15リットルあたり48000円、5リットルあたり20000円としている。

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