不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2009.06.22 17:26

ＮＰＯ土に還る木・森づくりの会／増沢建築設計事務所　間伐材利用の防災ベッドを開発　全体重量８０ｋｇに抑え場所を選ばず導入可能
　ＮＰＯ土に還る木・森づくりの会と増沢建築設計事務所（東京都渋谷区）、御殿場建設（静岡県御殿場市）は、木製の組み立て式防災ベッド「かぐらユニット」を開発・販売している。
　夜間および介護施設等での地震発生において懸念されるのが、就寝時の地震災害である。
　現在市場に出回っている防災ベッドは、ほとんどがスチール製でサイズが大きい上に重量も２００ｋｇを超えるなど重く、荷重等の問題から導入が難しい建物が多く、普及がなかなか進んでいない経緯があった。
　「かぐらユニット」は素材にヒノキの木材を使用して重量を８０ｋｇに抑え、さらに組み立て式にすることで、さまざまな場所への搬入を可能にしている。
　荷重耐力は１４００ｋｇで、スチール製に比べると劣るものの、什器の倒壊などでは損傷しない頑丈さを有している。
　また、素材となるヒノキは御殿場の間伐材を活用しており、森林の過剰伐採などにもつながらない、環境に優しい製品となっている。
　増沢建築設計事務所の増沢氏は「かぐらユニットは組み立て式で、個々の部品を５ｋｇ～１０ｋｇ程度に抑えている上、組み立て自体も簡単であるため、大人１人でも搬入から汲み上げまですべて完成させることができます。また、渋谷区のように導入に助成制度を設けている自治体もあるため、こうした制度を活用すれば費用の面でも利用者に優しい製品であるといえるでしょう」と語っている。

パナソニック電工　水銀ランプに変わる省エネ・環境配慮型製品　６万時間の長寿命化を実現した照明器具
　パナソニック電工（大阪府門真市）は、６万時間の長寿命・高効率・省エネなどで、ランニングコストとＣＯ２削減が可能な、無電極点灯方式照明器具「ＥＶＥＲ　ＬＩＧＨＴ（エバーライト）」シリーズのモールライトと道路照明器具５シリーズ２７品番を６月１８日から順次発売している。
　同社は、寿命が４万時間で優れたデザインのＬＥＤモールライトも今秋の発売を予定しており、エバーライトとＥＶＥＲＬＥＤＳ（エバーレッズ）の品揃え強化により、地球環境配慮の姿勢を打ち出している。
　同社では平成２１年３月に水銀ランプを使用した防犯灯の生産を終了しており、モールライト（街路灯）においても、同年３月末で水銀ランプ適合器具の新規開発を終了し、さらに今後、既存の水銀ランプ適合モールライトも順次生産終了を予定している。これにより、街路灯分野の「脱・水銀灯」を目指していく方針だ。
　街路灯・防犯灯・高天井用照明器具などエバーライトを使用した照明器具全体の平成２０年度の売上は、前年度の２倍と好調に推移しており、平成２１年度もさらに前年比２倍を目指している。
　同製品は５シリーズ（丸型タイプ、角型タイプ、クラシック、和風、道路照明器具）がラインアップされており、希望小売価格は税込で１３万７０２５円から４１万６８５０円（ランプ・インバータ込みの灯具の価格）。
　省エネ性とアルミダイカスト本体およびアルミ鋳物を採用した堅牢性が特徴。
　発売日は６月１８日にクラシックと和風タイプが選考して発売され、７月１日に丸型、角型、道路照明器具が発売される。
　販売目標は防犯灯・高天井用器具なども含むエバーライトを使用した照明器具全体で、今年度合計６万台を目指す。

ＴＯＴＯ　欧州で高評価受けた製品を国内販売開始　ドイツのデザイン賞受賞洗面水栓とボウルを発売
　ＴＯＴＯ（北九州市小倉北区）は、平成２１年３月にフランクフルトで開催された国際見本市「ＩＳＨ」に出展し好評であった欧州発売商品より、「モデッサ洗面水栓」とそれと組み合わせて使用することでさらにデザイン性が高まる「クリスタルボウル」を、デザイン商品群「ＴＯＴＯ　ＮＥＷ　ＭＡＴＥＲＩＡＬ」として、８月から国内販売を開始する。
　「モデッサ洗面水栓」と「クリスタルボウル」は平成２１年の国際的なドイツのデザイン賞「レッドドット賞」を受賞し欧州でも高いデザイン性を認められている。
　希望小売価格はモデッサ洗面水洗が税抜き２５万円。クリスタルボウルがＬＥＤ照明付のタイプで税抜き１９万８０００円、ＬＥＤ照明なしのタイプで税抜き９万８０００円となっている。
　日本国内市場では、水まわりのデザイン性にもこだわりを持つ人が増加する傾向にあり、こうした要望に応えるデザイン商品群として同社は「ＴＯＴＯ　ＮＥＷ　ＭＡＴＥＲＩＡＬ」を提案してきた。同社は、国際見本市に出展し、欧州でも技術力、デザイン共に認められ、高い評価を受けた商品の中から、日本の市場に合うものをセレクトし、国内で販売する戦略をとるという。

三協立山アルミ　通気性高いメッシュタイプゴミ収集庫　設置場所に合わせたサイズ加工可能
　三協立山アルミ（富山県高岡市）は、ゴミ収集庫「ダスティンＧシリーズ」の新ラインアップとして、通気性の高い「メッシュタイプ」を発売した。
　扉タイプや屋根タイプ、おさまりバリエーションなど、設置条件に合わせて選択ができる使い勝手の良さが特徴である。
　ダスティンＧメッシュタイプは、色がアーバングレーで開き戸仕様に折板屋根、アンカー式を採用。サイズは間口が２２１０ｍｍ、奥行が２１８０ｍｍの高さ２０９３ｍｍ。有効高さは２０２０ｍｍである。
　価格は４６万８９００円（消費税、搬入費、工事費等抜きの製品価格）
　特徴は、設置条件に合わせた選択で、使い勝手の良いゴミ収納スペースづくりを可能にしていることで、設置場所、開口部、屋根タイプ、施工方法など、建物ごとにことなる条件やニーズに合わせてタイプを選択することが出来る。
　また、柱や梁といった主要部材にアルミ形材を用いることで、現地での切り縮め加工を５０ｍｍピッチで対応可能にしている。既存のゴミ収集場のブロック囲いにジャストサイズで納めることで使い勝手の良いゴミ収集庫にグレードアップできる。
　さらに、収集力をアップさせ、大容量のニーズに応える連棟（２連棟）タイプも設定されている。