不動産トピックス

クローズアップ エクステリア編

2009.05.18 17:00

 建物における外装は、入居しているテナントではなく、来客者や通行人に対してもビルの存在感をアピールし、結果的にテナントリーシングにおいて有利となる可能性もある。現在のエクステリア市場では省エネをうたう製品も多く販売されており、今回の特集では省エネかつ目をひくエクステリア建材の最前線をご紹介する。

ダイケン 固定用ステーを使用せずシンプルデザインを実現
 ダイケン(大阪市淀川区)は、アルミ軽量ひさし「RS VISOR」シリーズを販売している。
 この「RS VISOR」シリーズはビルの入り口のひさしや、玄関のひさしとして多くの導入例を持っており、その特長はアルミニウム素材を採用しているのでとても軽量であるという点である。
 新製品である同シリーズの「RS-W/WT」型は、出幅が600mmから1500mmで1mm単位での対応が可能となっている。デザイン性という面では、固定用ステーを使用していないのでスッキリとしたデザインを実現。これらの特長によって従来のひさしのように、設置環境を選ぶようなこともないだろう。
 取付・施工面においてもひさし本体の連結がスライド式なので、簡単に取付・施工を行うことができる。さらに本体の内部には発泡ポリスチレンを装着しているので、雨音・結露を軽減する静音タイプとなっている。
 同製品は、こうしたひさしとしての基本性能も優れているのだが、営業本部係長である深井氏によると省エネ効果もあるとのことである。
 「当製品を設置することで、遮光・遮熱効果が上がります。その結果、冷房効率が上昇し、省エネ・コスト削減へつながります」
 その他、固定用ステーを採用してより強度を高めたタイプや、MS樹脂を使用することで光を通すひさしなども取り扱っている。

田島緑化 屋上防水の専門家が展開する屋上緑化事業 耐風圧性に優れ台風の多い日本の気候に最適
 「当社は屋上防水の専門家としての実績を積み重ねておりますので、防水の面でも安心してご利用していただけます」と話すのは屋上緑化事業部係長の森川氏である。
 同社が展開する屋上緑化「Gウェイブ」シリーズは、前述した通り屋上緑化において課題となる防水の面において、他社と比べて優れた製品を提供している。
 その屋上緑化に最適なアスファルト防水は、製造時、施工時のCO2発生量が少なくすみ、環境面において有効な工法であるとともに、耐久性。水密性・耐荷重性についても優れた性能を持っているとのことである。
 それだけにとどまらず、耐風圧性にも優れている。これも、防水・屋根材メーカーとして、積み重ねてきた風飛びに関する研究の結果によるものである。また、重量に関しても1kgあたり、60kg以内に抑えており、建物に対する重さの負担も軽減している。
 「当社の製品における特長は耐風圧性と荷重の面に優れているところです。設置していただいているユーザーの声として、直下のフロアにおいて、温度が約2度下がった、との声もいただいています。また、主な導入実績としてはマンションや公共施設などがあります」
 屋上緑化に使用している緑化植物は、同社直営の農場で一貫生産している。植栽管理の徹底により最良の状態で搬入可能となり、安定した生育が約束できるとのことである。

電気硝子建材 内部がほぼ真空で高い断熱性を実現 豊富な色やパターンで快適な空間を演出可能
 電気硝子建材(大阪市淀川区)は、オフィスビルや商業店舗などに使用することで様々な演出が可能となるガラスブロックを販売している。
 同社のガラスブロックの特長を大阪支店次長である小嶋氏は「中がほぼ真空ですので、断熱性、遮音性に優れています」と話す。
 このガラスブロックは小嶋氏が話すように内部が0・3気圧という真空に近い状態となっている。これに省エネ建材として建物の省エネ化に貢献するとのことである。
 当然のことながらガラスであるので、光を透過、反射することができるので、デザイン性の高い建物にも最適であり、ガラスブロックという特性上、遮音性にも優れているので、より快適な空間を演出することができる。また、安全面でも適正に施工されたガラスブロック壁面は、台風時の強風や地震のような強い振動にも耐えることができる。さらに、両面化粧仕上げなので、結露もしにくいので建物のメンテナンスが容易となっている。
 「カラーも豊富に取り揃えていますので、様々な環境に対応する製品となっています。露天風呂などに施工することで景色を楽しみながら外からの視線を防ぐ、といった使い方をしているユーザーもいます」

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