不動産トピックス

クローズアップ 清掃機器編

2009.01.12 14:29

 新しい年を迎えるにあたり、ビル内の清掃業務を強化したオーナーは多いことと思う。特にエントランス・共有部等の床面は、入居者の快適性に加え、来館者のビルに対する印象を左右する重要なファクターとなりうる。今回は作業の効率化・省エネ特化した、床面の洗浄・研磨用清掃機器を見ていく。

リンレイ 高トルク設計で作業を効率化 パッド圧を自由に調整し村のない床の光沢復元
 家庭用・業務用・工業用のワックスや洗剤、清掃機器などを製造・販売するリンレイ(東京都中央区)の「RX-500」は、独自のコンセプトにより開発された、ワックス表面の磨き・研削を行う新型バーニッシャーである。
 床面の磨き・研削作業を効率的に行うためには、より速い移動スピードで高い能力を維持し続けることが重要なポイントとなる。
 「RX-500」は、同社従来機と比較して最大33%アップとなる、高トルク(エンジンが回転しようとする力)設定のモーターを搭載。同じ速度で磨き作業を行った場合、同社従来機比で最大約20%の光沢復元効果の向上を実現している。
 操作はハンドル部のコントロールパネルで行い、速度・パッド圧を使用者や場所に応じて自在に調整することができる。これにより、パッドが床面に対して均一に接地することになり、ムラのない効率的な作業が可能となるのだ。
 同製品の連続使用時間は最大150分。使用中の騒音は一般的な清掃機器より低い68デシベルと静音タイプ、作業する空間に配慮した設計となっている。
 村上氏は「パッドの交換はワンタッチのボタンでパッド部が上昇するので、容易に交換することができます。『RX-500』は作業時間の短縮に効果を発揮するだけではなく、使用電力を削減し省エネルギーにも役立つ製品といえます」と話す。

ペンギンワックス あらゆる床面に対応する洗浄システム 専用のパッド・洗剤を使用し汚れを強力に除去
 ペンギンワックス(大阪市東成区)では、清掃機器「シャトルワン」と専用の洗剤・パッドの組み合わせによって、あらゆる床面を洗浄することのできる清掃システムを提案している。「シャトルワンファミリーシステム」と呼ばれるこのシステムは、場面に応じて3種類に分かれている。
 まず、「クリスタルワンシステム」はカーペット用の洗浄システムである。カーペットに付着したゴミ・ホコリを簡単に取り除いた後、専用の洗浄剤「クリスタルワン」を散布。カーペット専用の「ドライクリスタルパッド」を取り付けた「シャトルワン」で更なる洗浄を行う。
 次に「セラミックワンシステム」はセラミックタイル専用の洗浄システムで、「クリスタルワンシステム」と同様に専用の洗浄剤・パッドを使用する専用の「セラクロスパッド」は超極細繊維で、進行方向と平行に角度がついているため、表面の汚れを強力にかき出すことができる。
 最後に、「ディメンションワンシステム」ははく離洗浄の周期を延長することのできるクリーニングシステムである。一般的な洗浄作業ではアルカリ洗剤を主に使用し、床面の汚れを除去している。しかし一方で、洗浄後の床面にはアルカリ成分が残留し、塗膜を侵食して劣化を引き起こす一因となっていた。同システムでは中性クリーナーのみを使用することで、床面のアルカリ成分を残さず塗膜劣化を防ぐ。また、潜在は中性のため、人体や環境に優しいシステムとなっている。

テナントカンパニー 日本人の体形に合わせた自動床洗浄器 高井操作性と前方視界性 スムーズな洗浄作業実現
 テナントカンパニー(横浜市西区)は自動床洗浄器「Tシリーズ」の新たなラインアップとして、バッテリー駆動では最小タイプの「T2」を昨年発売した。
 この「Tシリーズ」はコード式の「T1」から乗用型の「T7」まで、作業環境に応じた製品群があり、高い洗浄能力と汚水回収能力で、オフィスビルをはじめ、商業施設・病院・公共施設などに幅広い納入実績を有している。
 今回の「T2」は日本人の体つきに合わせたコンパクトボディで、小柄な作業者でも前方視界性がよく、それまで最小であった「T3」と比較してみると、身長158cmの人が使用した際に「T3」では、前方1mより手前は視界が遮られてしまっていたのだが、「T2」では前方56cmまで視界を確保することが可能となっている。運転開始時の機器を押す力は2kgと軽く、操作が簡単な設計も「T2」の特徴だ。汚水タンクは大容量の36ℓで中が見やすい「ハイジェニック構造」を採用し、排水ホースはバルブでコントロールしているため、作業者の衛生面にも配慮した設計といえる。
 ハンドルは無段階調整ができ、無理のない姿勢で作業者の疲労度を改善し、効率を大幅に向上する。また、小回りが利くため、レイアウトが複雑な場面においてもスムーズな作業が可能となる。製品は内蔵型チャージャーを搭載、電源につなげばどこでも充電を開始することができる。同社では国内市場において、「T2」を新たなスタンダード製品として、販売活動を行う構えである。

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