不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2008.07.28 17:15

松下電工 高いデザイン性のLEDポール灯 4万時間の長寿命蛍光灯のタイプも
 松下電工(大阪府門真市)は、ローポールライト(低ポール灯)の商品を拡充、デザイン性を追求し、さらに丈夫さを兼ね備えた「Bijou(美丈/ビジョウ)」シリーズ2タイプ30品番を7月16日より販売している。
 同社では照明事業の一環として「地球との共生」という理念に基づき、2007年より「あかりのエコアイディア」CO2削減キャンペーンを全国展開。多彩な独自技術による環境配慮型照明器具の開発・提案・販売を推進することで、環境負荷低減に積極的に取り組んでいる。中でも白熱灯に比べて省エネで長寿命なLEDや電球形蛍光灯は、環境負荷を大幅に低減できる光源として普及を推進している。
 今回販売を開始した製品は充実したラインアップで和風からモダン、洋風などさまざまな空間に対応。高いデザイン性で昼間は景観に溶け込み、夜は植栽や路面を明るく照らし出して安全性の確保や効果的な景観演出を実現する。光源は4万時間の長寿命LEDを採用し、ランプ切れの心配や面倒なランプ交換の手間が抑えられる上、消費電力はシリカ電球40形の4分の1となっている。
 また、衝撃に強いポリカーボネート製のグローブでさまざまな衝撃からランプや器具をガードして破損リスクを低減。周囲が暗くなると自動で点灯する明るさセンサ内蔵タイプもラインアップされており、消し忘れによる電気代の無駄も抑えることができる。価格は5万3550円から9万6600円までとなっている。

東芝キヤリア/東京電力 省エネ性高い大型ヒートポンプチラー COP4・11達成で約24%のCO2排出削減
 東芝キヤリア(東京都港区)と東京電力(東京都千代田区)は、大幅な省スペース化を図りながら優れた省エネ性・コストパフォーマンスとの両立を実現した「スーパーフレックスモジュールチラー・V(バリュー)タイプ」を共同開発し、10月から東芝キヤリアが販売を開始する。
 両社は平成18年10月に、大型空冷ヒートポンプチラーとしては業界で初めて、高効率な新冷媒R410Aを採用した「スーパーフレックスモジュールチラー」を開発・商品化してきた。今回の新製品は近年の地球環境問題に対する感心の高まりを受け、従来機の特徴を生かしつつさらなる省スペース化および価格の低減を目指し開発された。
 同製品は通風性に優れた「Xフレーム」形モジュールを連続設置する方式としている。大型スクロール圧縮機の搭載とそれに伴う熱交換器等構成部品の最適化、さらに空気熱交換器に散水する機能を標準搭載したことにより、冷却能力が約1・6倍に向上している。
 また、冷却時の定格COPは4・11(50Hz)と3・86(60Hz)を達成し、10年前のチラーと比べて23・5%の省エネルギーとCO2排出量の削減を実現している。これによって、有限責任法人日本エレクトロヒートセンターによる「平成20年度高効率空調機導入支援事業補助金制度」の対象となっている。
 今回発売するのは空冷式のヒートポンプ・冷却専用それぞれ機種ごとの他、同じく空冷式で熱源機のリプレイスに最適な定流量システム用のヒートポンプ・冷却専用をそれぞれ4機種ごと、および水冷式の冷却専用4機種の計32機種である。製品の予定価格は8台連結で7570万円となっており、東芝キヤリアは年間500台以上の販売を目指す。

沖電気工業 ETC車載器を活用した駐車場管理システム ドライバーの待ち時間をゼロに駐車場以外の分野で応用目指す
 沖電気工業(東京都港区)は、サンポール(広島県広島市)と共同で「ETC車載器対応DSRCゲート管理システム」を開発した。
 同社では日本各地の高速道路にETCを納入している。その実績により培ってきた技術やノウハウをもとに、現在は高速道路以外の分野においても、ETCを応用した各種システムやサービスの開発と普及に注力している。
 同システムは、ループコイルを搭載した路面を、ETC車載器を積んだ車が通過すると、付近に設置されたアンテナが情報を受信し自動車を認証、チェーンゲートを開放するというもの。これにより、駐車場の管理を無人で行うことが可能になるとともに、効率的な管理でドライバーの待ち時間をなくす。ETCの車載器が装備されている車であれば、新たな車載機器を必要としない。
 同システムをはじめETC車載器を使った自動車認証システムは、ETCにおける長時間の運用実績があることや、ETC車載器がユニークなIDを持ち自動車に固定されていることなどから、認証ミスがなく、なりすましも困難な高いセキュリティレベルを有している。
 今回の新システムは沖電気工業本社駐車場にて運用中で、今後は一般への導入・普及を図る。また、同社ではトラックスケールに置ける自動計測システム、タクシープールにおける管理システム、洗車機における自動洗車システムなど、ETC車載器を活用した新しいソリューションを提供していく。

TOTO オリジナル素材の透明感生かした洗面カウンター LEDが月のようなやわらかい光を表現
 TOTO(北九州市小倉北区)では、オリジナル素材「クリスタルカウンター」の、ガラスやアクリルとは違う柔らかな透過性を持った質感を生かし、光との組み合わせで空間を演出する、デザイン性の高いボウル一体カウンターと洗面器を8月に発売する。
 同社では、独自開発のエポキシ樹脂を採用した、洗面台やキッチン用の人工大理石「クリスタルカウンター」を平成15年から販売している。柔らかな透明感を持つデザイン性と耐熱性、耐衝撃性などの機能を兼ね備えた同シリーズは、発売以来の人気商品。特に店舗や商業施設などでは、光を水まわりの演出の一つとして採用するケースが多く、LED照明器具の普及もその流れに拍車をかけている。
 今回新製品としてラインアップされたのは、LED照明とカウンターが一体となった「ルナクリスタル」と、素材の透明感を生かした洗面器「クリスタルボウル」の2タイプである。
「ルナクリスタル」はカウンターと一体成型したボウルに組み込んだLED照明の光が、クリスタル素材のボウルを透過し、月のようなやわらかい光の輪を浮き上がらせる。また、「クリスタルボウル」は、ボウル内側の透明な層にフロスト加工された内側の形状が、光に透けて浮き上がる設計。肉厚に変化をもたせて、氷の塊のようなイメージを表現している。
 価格は「ルナクリスタル」がセットで28万円、「クリスタルボウル」が7万円。

三和シャッター サーバールームなど専用パーティション 工業通気性・透視性に優れ室内の温度上昇を防ぐ
 三和シャッター工業(東京都板橋区)は、情報化社会の進展に伴い急速に需要が伸びているデータセンターやサーバールームで使用する「サーバールーム用スチールパーティション」を7月25日から販売開始した。
 情報の漏えい、紛失などが大きな社会問題となる昨今、サーバーコンピューターの保守管理はますます重要性を帯びてきている。オフィスのリニューアル時にサーバールームのセキュリティ対策を強化したり、自社でインフラを整備するよりも手軽で信頼性が高い、通信事業者などが提供するデータセンターを利用する企業も増えている。同製品はメッシュパネルにより通気性や透視性を高めたサーバールーム専用の間仕切りで、パネル部がメッシュなのでサーバーコンピューターが発する熱が、室内にこもるのを防ぎ、空調管理を容易にする。また、見通しが利くため、外部からの侵入や内部不正を見つけやすいといった利点もある。電気錠をあわせて使用すれば、入退室管理やセキュリティを向上することもできる。
 パネルの高さは2400〜3000mm、幅は450〜1200mmとなっており、高さ2700mm×幅1000mmの参考価格は195万円である。

三菱電機 複数の空調管理行うコントローラー 別売ソフト介して最大2000台管理可能
 三菱電機(東京都千代田区)は、空調機器を集中管理するビル空調管理システムの新商品として、9インチワイドカラー液晶タッチパネルを操作表示部に採用し、操作・監視の使い勝手を向上させたウェブ対応集中コントローラー「G150AD」を10月から発売する。
 建物内の空調機器においては、機器の省エネ性が向上する一方、使用者の消し忘れや設定温度の上げ過ぎ・下げ過ぎといった運転が無駄なエネルギー消費を引き起こす原因となっている。また、近年の大規模・中規模施設では空調機器のオン・オフや温度制御以外に換気機器の制御が加わることが多く、同社では多様化する空調機器の機能を容易に操作管理できる同製品を開発した。
 同製品は9インチの大画面液晶タッチパネルで操作性・視認性が良く、複数の空調機器の管理を一括して行うことができる。管理台数は50台で、拡張コントローラーを追加していくことで、最大150台まで拡張が可能である。さらに管理台数が多い場合には、専用の統合管理ソフトを介して最大2000台の空調機器を管理することもできる。
 製品本体の価格は33万円、拡張コントローラーは10万円となっている。

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