不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2008.07.14 16:32

ケネディクス不動産投資法人 駅近の事務所ビル取得 価格は22億円の予定 羽田空港への良好なアクセステナントニーズ見込むエリア
 ケネディクス不動産投資法人(東京都港区)は、「浜松町大和ビル」の取得を決定した。取得価格は22億円。売主はGEリアル・エステート(東京都港区)である。
 取得予定日は9月1日。取得後に当該物件の名称を「KDX浜松町第2ビル」に変更する予定だ。
 同ビルの敷地面積は368・28㎡、延床面積は2478・90㎡。平成4年4月2日に竣工の、S造またはSRC造の地上8階地下1階建てオフィスビルである。
JR線及び東京モノレール「浜松町」駅徒歩約5分、都営地下鉄浅草線及び大江戸線「大門」駅徒歩約1分。主要幹線道路である「第一京浜」沿いに立地する。
近隣エリアでは、空港への良好なアクセス等を背景に、テナント需要が見込まれる。基準階床面積は約244㎡。個別空調及びOAフロアを導入し、機械警備等、基本的なテナントニーズに対応した設備を備えている
。  また、現状でメーカーやビジネスコンビニ及び法律事務所等さまざまな業態のテナントが入居している。同投資法人では今回の取得の背景を、東京経済圏におけるオフィスビルの投資比率を高めるとしている。

日本プライムリアルティ投資法人 有楽町イトシアの取得を決定 市街地再開発による大型商業施設 区分所有部分を34億円で取得
 日本プライムリアルティ投資法人(東京都中央区)は、「有楽町駅前ビルディング(有楽町イトシア)」の一部取得を決定した。
 取得日は8月27日の予定。取得価額は34億円である。
 同ビルは東京都千代田区のJR及び東京メトロ有楽町線「有楽町駅」至近に位置する複合型商業施設。近隣でも新たなランドマークとして注目される。主要テナントで区分所有者である丸井等が入居している。
 近隣には「銀座」駅及び「日比谷」駅などが位置しており、当該物件は有楽町駅前地区における代表的商業的施設としてランドマークの1つに挙げられる。
敷地面積6808・12㎡、総延床面積7万1957・65㎡。S造及びSRC造で地上20階地下4階建てだ。
 竣工時期は平成19年10月7日で、今回の取得先である大成建設(東京都新宿区)を含む、「戸田・大成・鹿島・清水・大林・竹中建設共同企業体」により施工された市街地再開発事業物件である。
 大成建設は同投資法人の資産運用会社である東京リアルティ・インベストメント・マネジメント(東京都中央区)の株主であり、今回の取得にあたっては仲介を経ず直接取引となった。
 同投資法人は今回の取得について、スポンサーとの協働により、竣工後に取得する投資スタイルを特徴の1つとした上で、主要駅前等の繁華性が高いエリアに所在する商業施設という投資コンセプトに則り、ポートフォリオの安定化及び充実を図るとしている。

フロンティア不動産投資法人 取得総額は333億6000万円 日本最大級のアウトレットSPC及び三井不より取得
 フロンティア不動産投資法人(東京都港区)は、「三井アウトレットパーク入間」を含む4物件の取得を決定した。取得総額は333億6000万円。取得先はSPCの入間デベロップメント、サカエデベロップメント及び三井不動産である。本社所在地はいずれも東京都中央区。
 今回取得となったのは、「三井アウトレットパーク入間」、「コストコホールセール入間倉庫店」の底地、「WVSAKAE」及び「クイーンズ伊勢丹杉並桃井店」だ。
 前の2件は埼玉県入間市に所在する商業施設である。特にアウトレットパークは首都圏郊外部をカバーしており、立体駐車場3棟と平面駐車場の合計約2200台の駐車スペースを備えている。入居店舗数は204店と日本最大級のアウトレット施設。国道16号線沿いに位置しており、広域からの集客が見込めるとしている。
 敷地面積は8万4738・25㎡、延床面積は8万7479・59㎡。S造が2階建てと5階建てが3棟、RC造は2階建て。取得価格は199億円。

東急リアル・エステート投資法人 「明治神宮」駅徒歩4分の物件を取得 価格は141億6000万円区分所有の信託受益権
 東急リアル・エステート投資法人(東京都渋谷区)は「菱進原宿ビル」の信託受益権を取得した。取得先はプラザ神宮前(東京都千代田区)。取得価格は141億6000万円である。
 敷地面積は1205・07㎡、延床面積は6466・94㎡。ただし、今回の契約の対象となるのは敷地権割合で20万分の19万1540、延床における持分割合は95・74%である。
 平成元年3月竣工の複合ビルで、1階フロアには店舗が入居している。基準階面積は約150坪で天井高が約2・65m。個別空調を備えており、立地する明治通り沿いにおいては希少性の高い物件としている。
 当該物件は東京メトロ副都心線及び千代田線「明治神宮前」駅徒歩約4分、副都心線及び半蔵門線「渋谷」駅徒歩約6分に位置しており、同投資法人ではメディア関連やアパレル関係企業をはじめとする、多様なテナントニーズを見込んでいる。

野村不動産オフィスファンド投資法人 各線「博多」駅徒歩1分の物件取得 取得価格は67億5000万円
 野村不動産オフィスファンド投資法人(東京都新宿区)は「EME博多駅前ビル」を取得した。取得先はGEリアル・エステート(東京都港区)。取得価格は67億5000万円である。
 敷地面積は1440・61㎡、延床面積は1万961・34㎡。昭和58年7月15日竣工で用途は事務所及び店舗。SRC造の地上11階地下2階建てだ。
 同物件はJR及び福岡市営地下鉄空港線「博多」駅徒歩1分に位置する。近隣エリアは、福岡市内でも天神エリアと並んで代表的なオフィスエリアである。
平成23年春には九州新幹線が全線開通となる見込みで、それに併せて建設中の商業施設「新博多ビル」を中心として、さらなる発展が期待されている。
 当該物件は基準階面積約200坪、平成17年〜19年にかけて個別空調化工事及びエントランス・基準階共用部での改修工事を行っている。

ジャパンエクセレント投資法人 文京区事務所ビルの信託受益権譲渡 譲渡予定価格は45億8000万円
 ジャパンエクセレント投資法人(東京都港区)は、「秀和飯田橋ビル」の信託受益権の譲渡を決定した。譲渡先は住友不動産(東京都新宿区)。譲渡価格は45億8000万円である。
 当該物件の敷地面積は904・38㎡、延床面積は5083・77㎡。昭和63年10月31日竣工の事務所ビルである。SRC造の地上8階地下1階建てだ。
 同投資法人がこの物件を取得したのは平成18年6月29日。当時の取得価格は40億2300万円だった。今回の譲渡にあたって、現状及び将来における収益性等を踏まえポートフォリオの構成を総合的に検討したとしている。
 今般の譲渡による影響等については、8月中旬の平成20年6月期・第4期決算発表日に公表される予定である。

野村不動産レジデンシャル投資法人 仙台市内文教エリアのレジデンスを取得 取得価格は9690万円ファミリー等ターゲットに
 野村不動産レジデンシャル投資法人(東京都新宿区)は「アーバンステージ堤通雨宮」を取得した。
 取得先はマックスビルディング(大阪市中央区)。取得価格は9690万円である。
 敷地面積が1274・45㎡、延床面積が4482・22㎡。平成7年8月25日竣工の居住用物件だ。
 仙台市地下鉄南北線「北四番丁」駅徒歩9分、「北仙台」駅徒歩8分。SRC造の地上14階建てである。賃貸可能戸数は65戸で、そのうち39戸が50〜70㎡、残る26戸が70㎡以上と、ファミリー層及びDINKSを中心に需要を見込んでいる。また、物件自体が分譲用のレジデンスとして企画されているため、居住性の高い2LDK・3LDKの5タイプによって構成され、ゆとりのある収納スペースを設けているのも特徴の1つ。
 物件が所在するエリアには生活利便施設や大型商業施設及び公共施設が所在。仙台における代表的な文教エリアであるため、ファミリー層への訴求力を有するとして、今回の取得に至った。

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