不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2008.06.23 10:24

テナントカンパニー 簡単操作の乗車型清掃機器 大容量のホッパーで屋内外の作業に対応
 米国・ミネアポリスに本社を置く業務用清掃機器メーカー、テナントカンパニーの日本支店(横浜市中区)では、コンパクトサイズの清掃機器「バッテリー式乗車型スイーパーS12」を6月17日より販売している。
 同製品は長さ1435㎜、幅900㎜、高さ1145㎜のコンパクト性で、オフィス、商業施設、公共施設、物流施設など屋内外を問わず多様な現場で優れた清掃能力を発揮する乗車型の清掃機器で、バッテリー保守に手間のかからないメンテナンスフリーバッテリーを標準装備している。
 また、コンパクトなボディでありながらゴミを集めるホッパーはクラス最大の85lで、大規模な施設での連続的な作業にも対応する。
 パネルフィルターは4・5lと大容量で、砂、落ち葉、ホコリからタバコの吸い殻まで強力にはき上げることが可能。操作はシンプルで見やすいコントロールパネルで誰でも簡単にでき、工具なしで着脱できるメインブラシの点検とフィルターの清掃も簡単に行うことができる。また、ワンタッチの操作でフィルターにたまったホコリをかき出す「フィルターシェーカー」機能で集じん力を長くキープする。
 価格はバッテリー、チャージャー、ブラシなどを含めて1台248万7000円である。製品は本体が1年間、タンクおよびホッパーは5年間の保証付きとなっている。

住友スリーエム 有機溶剤を含まないスプレータイプ接着剤 接着可能時間は従来品と比べて約4倍に
 住友スリーエム(東京都世田谷区)はホットメルト接着剤としては初めて、スプレーと塗布専用の「〈3M〉〈スコッチウェルド〉スプレーホット接着剤6111HT」2種類の発売を開始した。
ホットメルト接着剤とは、引火の恐れのある有機溶剤はいっさい含まない、不燃性の接着剤のことである。同社では26年前にホットメルト接着剤分野に進出し、オフィスの椅子やパーテーション、テーブル、天井など広い面積の被着対体に対して、布やプラスチック素材を接着する際に使用されてきたが、今回の初めてスプレー塗布専用ホットメルトの導入により市場の拡大を図る。
 ホットメルト接着剤の種類としては、フィルム状のものを被着体と、貼付ける素材の間に挟んで熱をかけて溶かす接着方法と、専用塗布機で接着剤を溶かして線状に塗布する方法が主流となっている。しかし、フィルム状の場合は素材の上から熱をかけるため、被着体に負荷がかかってしまう。また、線状に塗布するタイプは塗布後すぐに張り合わせないと冷えて固まってしまうため、接着できないという欠点があった。
 同製品は主成分がポリオレフィンの、大面積への接着を可能にしたチップ状の接着剤で、塗布温度は180℃。ウレタンフォーム同士の接着では塗布後8分以内であれば接着でき、同社従来品の線状での塗布に比べて約4倍の接着可能時間を実現している。
 また、専用塗布機を使用することで接着層を薄くすることができ、使用量を40〜50%削減する。製品は乳白色と、塗った場所が目視できる青色の2種類で、1ケースの価格は乳白色が3万3000円、青色が3万9000円である。

INAX 洗面器・手洗器用の自動水栓に新タイプが登場 小型電気温水器セットも 改修時の後付けにも対応
INAX(愛知県常滑市)は、洗面器・手洗い器用自動水栓「オートマージュグースネックタイプ」をリニューアルし6月2日に発売開始した。
 「グースネックタイプ」は吐水空間が広く、手動スイッチによりセンサー以外でも吐水・止水が可能であることに加え、今回のリニューアルで湯水切り替えスイッチ付きをバリエーション追加した。使用目的に応じて「湯」吐水と「水」吐水を切り替えることができ、湯水の表示は緑と赤のLEDランプによって一目で設定が分かるようになっている。また、水栓の使用後、約1分するとあらかじめ設定した「湯」または「水」の吐水モードに自動的に復帰させる機能もオプションで選択できる。
 今回同社はセット商品として、小型電気温水器「ゆプラス」も同時に発売。「オートマージュ」とセットで販売することにより水栓の機能部を本体に内蔵、別々での購入に比べ手ごろな価格で購入できるほか、洗面下部の納まりもすっきりする。本体部は裏側にフックを設けてコードをまとめることができ、本体周りも煩雑な印象を与えない設計となっている。また、オプションでステンレス外装を準備し、金属は移管とのマッチングにも配慮したほか、本体サイズをスリムにし、排水芯より270㎜あれば設置でき、オフィスの改修時の後付けにも対応する。
価格は「オートマージュ」の単水栓が6万9000円、混合水栓が10万9000円から、「ゆプラス」とのセットが16万7500円からとなっている。

三協立山アルミ ”支える”と”握る”機能を持つ歩行者用手すり 人間工学に基づいた研究によるユニバーサルデザイン製品
 三協立山アルミ(富山県高岡市)は、歩行者用補助手すり「エトランポU」シリーズに握りやすさを追求した「3型」、「4型」を5月19日より販売している。同製品は「支える」と「握る」絹を持ち、手の大きさや力にかかわらず誰でも握りやすいユニバーサルデザインの新しい笠木形状の手すりである。
 人間は反射的に何かにつかまろうとした場合、親指をかけない「カギ握り」になる。同社はこのことに着目し、転びそうになったときや斜面を登るときに手すりをつかんで体側に引く、体を支えるために笠木の上から押すという動作を考え、しっかりカギ握りができ、体を支えることのできる形状を研究し、優しいアールデザインの「千鳥くぼみ型」の笠木を開発した。
 また、製品は握りやすさの他、くぼみがあることで指を添えやすく暗がりで足下が見えにくい場合でも進む方向をガイドしてくれる。
 笠木の材質には、3型はアルミ形材、4型はアルミ形材とエストラマー樹脂を使用。色は3型が4種類、4型が6種類ラインアップされている。1スパンあたりの価格は3型が1万800円、4型が1万2600円である。

三菱電機 定格電流35Aを実現した高耐圧のモジュール発売 実装面積を30%小型化し熱抵抗を約30%抑える
 三菱電機(東京都千代田区)は、パッケージエアコンや産業機器のモーターをインバータ駆動する、トランスファーモールドタイプのパワー半導体モジュールとして、高耐圧の「1200VDIPIPMVer4シリーズ」を10月から販売する。
 地球温暖化問題への意識が高まる中、省エネ化・高性能化を目的にモーター駆動システムのインバータ化が民生機器から産業機器に至るまで幅広く進展している。同社は業界に先駆け平成9年から信頼性・量産性に優れ、小型で安価なトランスファーモールド構造のパワー半導体モジュールを投入し多くの採用実績を持つ。今回はインバータ駆動のさらなる高出力化に対応するため、業界最大となる35Aを実現した同製品を開発した。
 同製品は絶縁方式に熱伝導率の優れた絶縁シートを採用したことで、モジュールとパワー素子間の熱抵抗を従来比約30%削減させて温度上昇を抑える。これにより従来よりもパッケージサイズを実装面積で30%小型化しながらも、1200Vのモジュールとしては業界で最大の定格電流35Aを実現した。
 また、温度検地機能として、内部の温度情報をモジュール内の制御素子から外部に出力する機能を搭載し、インバータ基盤の小型化と低価格化に貢献する。価格は3500円から6000円まで。

松下電工 省エネ性能を追求したLEDダウンライト白熱灯60形器具に比べ電気代を年間86%削減
 松下電工(大阪府門真市)は、LED照明器具で業界最高レベルの省エネ性と普及価格を両立した、白熱灯60形器具の明るさの「MSAVE(エムセーブ)高効率型60形ダウンライト」8品目を6月1日から販売している。
 同社では90年代初頭から業界でいち早くLEDの研究を進めており、現在では約800種類の品揃えを誇っている。また、同社のLED照明器具「エバーレッズ」全シリーズが平成19年4月にRoHS指令に対応するなど、環境負荷物質削減にも貢献している。
 今回の「MSAVE」シリーズは省エネ性を最優先させたシリーズで、「高効率型60形ダウンライト」は総合高率56lm/Wで、白熱灯60形と比較して1灯あたり年間約86%の電気代と54kgのCO2排出量の削減を達成する。
 また、4万時間の長寿命で、LED電源装置内蔵型の省施工タイプの同製品は、埋め込み穴のサイズが従来器具と同じ直径100mのため、省エネを目的としたリニューアルに適している。製品は高出力、高演色、広角、拡散などさまざまなタイプがラインアップされており、価格は2万4675円となっている。

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