不動産トピックス

クローズアップ ダストボックス編

2008.06.16 11:31

 ビルによっては、テナントから出るゴミを地下などのダストボックスに集め、業者に収集してもらうケースも多いだろう。このダストボックス、メッシュタイプの構造で匂いがこもるのを防いだり、簡単に折り畳みできるようにして臨時に役立てたりする製品が出ている。ビルを清潔に保つのに欠かせないこれらの製品を紹介する。

カイスイマレン 匂いがこもらないようメッシュを採用都市の景観考慮した直線的なデザイン
 カイスイマレン(富山県高岡市)では都市部の景観を考慮した大型ダストボックス「メタルシリーズ」を製造・販売している。同シリーズはさらに「ジャンボメッシュシリーズ」「ジャンボステンシリーズ」「ジャンボアルミメッシュ」に分かれる。どれも金属素材の風合いを活かし、また直線のデザインを多用する事でオフィスエリアなどでも違和感が出ないようにしたという。
 「ジャンボメッシュシリーズ」はメッシュ構造で匂いがこもらない。また鉄に亜鉛メッキ処理し、サビにくくした。さらに上部投棄と前面回収のどちらにも対応できるように、開口部を2箇所設置している。サイズは2450リットルが最大で、1100リットル、760リットルと用意されている。
 「ジャンボステンシリーズ」は全面ステンレス仕上げとした。これも耐食、防錆が目的だ。サイズは1100リットルと700リットルのものを用意。営業部の小林稔氏はこの2シリーズの共通点として「ダイヤルロック錠がオプションでつけられる事、脚部の固定設置ができる事が挙げられます」と説明する。
 「ジャンボアルミメッシュ」もメッシュ構造だが、こちらはキャスター付きで折り畳みもできる。畳んだ時の奥行は17・5㎝。ゴミの集積時のみしか使いたくない場合は、よいだろう。現在の所、容量は910リットルのタイプのみが用意されている。

積水テクノ商事東日本 再生ペットボトル使用でエコマーク取得 調査で分別率の違い判明透明タイプで効果大幅増
 積水テクノ商事東日本(東京都中央区)では、同じ積水グループの積水テクノ成型が製造しているプラスチック製品などを販売している。その中の1つ「透明エコダスター」は、容器を透明化する事で分別意識を向上させる。同社生活産業資材営業部の小倉英夫氏はこれまで行った調査結果を次のように語る。
 「ある企業の総合研究所にて、不透明タイプのものと透明エコダスターを設置して分別結果を調べました。具体的には、食堂の横の休憩室に置いてペットボトルとビン、カン、燃えるゴミの分別度を調べたのです。元々分別意識の高い研究所ではありましたが、不透明タイプのもので異物混入率はペットボトルが18%、ビンが12%、カンが1%でした。対して透明エコダスターではそれぞれ2%、0%、0%となり、はっきりと効果の程が判明しました」
 同製品は再生ペットボトルを52%使用しており、エコマークも取得している。容量は35リットルタイプから、他にも45、60、90と四種類用意。値段は小容量のものから順に7245円、7576円、1万290円、1万2600円となっている(全て税込み)。
 オフィス内は清潔に保たれていても、共用スペースに置くゴミ箱などは乱雑になりがち。各テナントの分別意識を高めるためにも、透明タイプの設置は有効と思われる。

インターアクション 低コストで使い捨て可能なゴミ収集バッグ 建築現場でも使用され耐荷重は1トンを実現
 インターアクション(大阪市東成区)は簡単に折り畳みでき、リサイクルの物流にも乗せやすいゴミの収集バッグ「リレーバッグ」を販売している。
 ビルによっては、共用スペースにはゴミ箱を置かず、地下などに大型のダストボックスを設置する場合も多い。しかし年末などには各テナントから出るゴミが多すぎて、臨時にゴミ置場を確保する必要がある。
 「リレーバッグ」は専用のスタンドを利用し、そこにゴミ収集用のバッグを取り付けるだけなので、このような臨時の使用に適する。スタンドは折り畳めるので平時の置き場所には困らない。
 同社のセールスアドバイザー清水邦治氏は「この製品は、建築現場などの廃材を集めるのにも利用されています。普段現場では廃材などで一杯になったこのバッグを、取り付けられている4点のロープを利用して吊り上げ、移動させたりもしています。つまり、バッグではありながら強度は高く、1トンの荷重がかかっても破ける事はありません」と語る。
 1000リットルの標準的なタイプのバッグは1袋あたり1100円。繰り返し使えるが、そのままゴミ収集車に積んでもコスト的には負担にならないだろう。専用スタンドも1台あたり5500円なので、分別収集のために複数用意しておくのもよい。

PAGE TOPへ