不動産トピックス

クローズアップ ゴミ処理編

2008.01.28 09:46

人が生活し、企業が活動を続ければ必ずゴミは出る。従ってどこの土地にもゴミ置場があるのだが、管理が行き届いていなければ散乱したり悪臭を発生させたりする。今回はそのようなトラブルを避けるためのダストボックスを紹介する。

大庭ビルメインテナンス ゴミ袋を圧縮し場所いらずカラスよけに効果を発揮 ゴミ袋の散乱防止に最適
 大庭ビルメインテナンス(東京都板橋区)は、ゴミ袋を圧縮し、コンパクトに収納する圧縮収納具の製造と販売を行っている。
 昨年の11月に特許を取得し、TV番組で放映されたことをきっかけに、一般生活者や商業・飲食ビルのオーナーをはじめ、一般企業や地方公共団体などの各方面からの問い合わせが相次いでいる。
 『がまぐち財布』をヒントに開発された同製品は、開閉できる構造をもつネット式のゴミ収納具である。同製品は、閉じた状態になった際にネットの弾性がゴミ袋をコンパクトに圧縮するため、ゴミ収集場所が非常に少ないスペースで済む。なお、収納可能量は、従来からあるゴミ収集ボックスと同等である。カラスよけや、通行人によるゴミのポイ捨て防止にもなり、また、ネット式なので通気性があり衛生的にも優れている。
 「飲食店の多く入居するビルの前などでは特に、歩道にゴミ袋が散乱している状況を見かける事があります。カラスなどが袋を破ってゴミが散乱すれば不衛生ですし、また、歩行者の通行の妨げになっているケースもありますが、本製品はそれらの問題を解決し、ひいては街の環境に貢献します」(同社代表取締役大庭忠夫氏)
 組み立て、開閉、持ち運び、移動の全てが容易に行える。キャスターの取り付けも可能である。サイズは横150㎝、高さ100㎝、奥行き18〜34㎝で、価格は3万9800円。

ノグチ 前面扉で重いゴミの取り出しも楽にできる 床面に適度な勾配をつけ汚水等が溜まるのを防ぐ
 ゴミを回収する業者側にとっては、ダストボックスに重いゴミが入っていた場合、ボックスの形状によっては出すのに一苦労する場合もある。
 ノグチ(東京都中央区)が代理販売するサンテック製の「クリーンボックス」シリーズは、上部扉以外に、前面扉も開閉可能とした事で、こうした重いゴミを楽に取り出せるようになった。
 また、このシリーズの特徴として、内部の角部をR構造にしたことで細かなゴミがたまらないようにし、床に少し勾配をつける事で雨水やゴミ袋から漏れ出た汚水が溜まらない様にしている。
 「ダストボックスの注意すべき問題点として、悪臭発生などがあげられます。これらは、ボックスの各面をメッシュにして通気性をよくする事も大切ですが、内部に汚水が溜まらないようにする事も必要なのです」と同社の野口氏は語る。
 同シリーズには、油圧式のダンパーが装備されており、上部扉の開閉は高齢者や子供でもできるようになっている。
 また、天然木によるシリーズも用意されており、公園に設置する場合など、環境にあったタイプを選ぶ事が可能だ。

積水テクノ ブレーキ付の車輪で作業の安全性を確保 FRPを超えるボディ剛性リサイクルにも対応が可能
 ゴミ置場をビルの地下などに設置しているオーナーも多いだろう。その場合、地下に直接収集車が乗り入れられる大型ビルならばよいが、大概の場合は車輪付のダストボックスで外に出し、収集車に積み込む事になる。
 積水テクノ(奈良県安堵町)が製造・販売している「リサイクルカートアウトバー」シリーズは「リサイクル可能でありながら、頑丈なボディと傾倒式ゴミ収集車による省力収集が可能」としている。
 具体的には、本体の素材は耐酸・耐アルカリに優れ、リサイクルも可能としている。
 またポリエチレン製のボディは、FRP素材を超える衝撃強度を誇り、過酷な使用に耐え、様々な薬品漏れにも耐える。
 傾斜構造をとる事により、水はけがよく清掃作業が迅速になる。また、目詰まりしにくい大口径排水栓を採用している事も、これらの効果を高めている。
 傾倒式のゴミ収集車には、車のリフト部分に本製品を固定する事で、自動的に中のゴミを収集車に移し変える事ができる。
 車輪にはブレーキが2箇所付いており、安全性にも配慮されている。オプションには「フタストッパー」があるが、これは強風時などにフタが飛散するのを防ぐ役割を果す。
 価格は約0・6㎡のタイプがフタ、本体合わせて16万8000円(税込み)、0・7㎡のタイプが同17万8500円となっている。サイズ毎に様々なカラーバリエーションが用意されている。

トーテツ 収納式で使用時以外は省スペース キャスターの働きで収納作業も楽にできる
 ゴミ置場の環境によっては、狭くて使用時以外はダストボックスを出しておきたくないという場合もあるだろう。また、ゴミ回収の日以外の日にもゴミを捨てられるので普段は目立たなくしたいという人もいるかも知れない。
 トーテツ(東京都品川区)が製造・販売している「カゴネット」は折りたたみ式のゴミ収集ボックスで、使用時以外は折り畳んで通行の妨げや景観を損ねないようにしている。
 ネットタイプだが、プラスチック被膜になっているので、ゴミ袋から漏れ出た汚水がネットに染み込み、悪臭を発生させ続けるという事もない。折り畳み作業については、軽量でかつ簡単に行えるので、誰にでも扱えるという。
 メッシュタイプは、どのようなゴミがボックスの中に入っているかが見えるので、人間の心理状態としては分別をきちんとしていない場合や、粗大ゴミなどは一緒に捨てにくくなる。折り畳みの際は前面を後方に押し下げる形になるが、キャスターが付いているので楽に移動させられる。
 ネット以外の材質は骨組み部分が鋼鉄パイプで、プラスチック被膜でサビ防止が施されている。キャスターは金属製で亜鉛メッキが施され、前部2箇所に取り付けられている。寸法は幅120㎝、奥行80㎝、高さ100㎝。総重量は約23㎏とされている。
 色はグリーン、ブラウン、グレーから選ぶ事ができる。税込み定価は7万8750円、送料は別途必要との事である。

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