不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2007.08.06 14:27

クリード・オフィス投資法人「COI銀座612」ビルを約26億円で取得 銀座六丁目のオフィス・店舗ビル「銀座四丁目」交差点至近の希少性
 クリード・オフィス投資法人(東京都千代田区)は、「COI銀座612」を取得した。
 売主は日建、取得価格は26億4141万5400円である。同物件は中央区銀座六丁目に立地する、昭和57年竣工の事務所・店舗複合ビル。敷地面積236・09㎡、延床面積1601・97㎡、地上7階地下1階建ての規模である。
 東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座」駅、東京メトロ日比谷線・都営浅草線「東銀座」駅より徒歩3分の距離で、銀座三原通り沿いに立地している。周辺のオフィスビルや店舗ビルの路面店には飲食・物販、アパレル店舗が多く入居しており、繁華性が高い。
 同物件は銀座エリアのオフィスビルの中でも「銀座四丁目」交差点に近く、その点も大きな競争力となるとしている。なお現在の名称は「銀座西山ビル」で、同社が取得後に変更の予定だ。取得時のエンドテナント総数は23、稼働率は92・2%である。

<投資戦略>日本土地建物 200億円規模の私募ファンドを組成、運用開始 首都圏の好立地オフィスビル中心に構成
 日本土地建物(東京都千代田区)は、約200億円規模の不動産私募ファンド「ネオパスタウルスファンド」を組成し、運用を開始した。
 首都圏の好立地に所在するオフィスビル・商業施設・研究所などで構成し、安定した収益の確保を目指す。
 同ファンドは、効率的なコスト管理や賃料アップ、テナントミックスによりバリューアップさせた物件と新築物件との組み合わせにより、優良なポートフォリオ化に奏功し、大型私募ファンド案件として国内外の生保など機関投資家を中心に組成しスタートした。運用資産総額は193億8000万円で、出資総額は63億8000万円。期間は4年間を予定している。
 現在はオフィスビル3棟「新御茶ノ水アーバントリニティビル」(東京都千代田区)、「NT渋谷ビル」(東京都渋谷区)、「RSAKURAGAOKA」(東京都渋谷区)で構成されている。規模は「新御茶ノ水アーバントリニティビル」が地上12階地下2階建て、延床面積6713・62㎡、「NT渋谷ビル」が地上9階地下1階建て、延床面積1318・49㎡、「RSAKURAGAOKA」が地上12階建て、延床面積917・14㎡である。
 今年9月下旬には、現在改修中の「ネオプラザ自由が丘」(東京都目黒区)と建設中の「NT新山下ビル」(横浜市中区)の2棟を追加する予定だ。前者は延床面積713・82㎡、地上3階地下1階建ての規模の商業施設、後者は延床面積4887・83㎡、地上3階地下1階建ての規模の研究所件事務所ビルである。
 売却先として私募ファンドやJ-REIT、一般投資家を想定しており、売却のタイミングや形態を検討してリターンを最大化する方針だ。
 同社はこれまで、安定利回り志向の投資家向けにファンドを複数組成しており、昨年10月にはファンド事業本部を設立。今後も都心5区を始めとする好立地につき、およそ10億円〜100億円の規模のオフィスビルを中心に積極的に物件購入を行うとしている。

アーバンコーポレイション アマンリゾーツと業務提携し合弁会社設立 欧州・南北アメリカにて高級リゾートを複数開発
 アーバンコーポレイション(広島県広島市)のファンド運用会社であるアーバン・アセットマネジメント(東京都千代田区)は、アマンリゾーツグループ(本社シンガポール)と業務提携について合意し、出資比率5050の合弁会社を設立した。
 同合弁事業は、アーバンコーポレイショングループの国内ファンドの立ち上げ、資金調達能力及び開発管理の技術と、アマンリゾーツグループの国際的な開発力及びホテル運営に関する専門知識とを、互いに補完するものだ。今後3〜5年間で、ヨーロッパ及び南北アメリカに複数のリゾートを開発し、投資ポートフォリオを構成する。
 アマンリゾーツは、プーケット島やアメリカなどに18のリゾートを所有し、各国の文化・環境面への配慮が評価されて500超の国際的アワードを受賞している。15万を超えるリピート客のうち、約17パーセントは日本人だ。

日本リテールファンド投資法人 「博多リバレイン」を一部譲渡 高島屋グループのノウハウで競争力向上図る
 日本リテールファンド投資法人(東京都千代田区)は、「博多リバレイン」の準共用持分割合50%を、東神開発に72億2000万円で譲渡した。売却益は8億200万円である。
 同施設は福岡市博多区に所在する、平成10年竣工の商業・文化複合施設。市営地下鉄空港線・箱崎線「中州川端」駅に直結しており、土地面積1万5932・95㎡、地上13階地下4階建ての規模だ。主要テナントとして、商業施設「イニミニマニモ」や劇場「博多座」、「福岡アジア美術館」「ホテルオークラ福岡」などが入居している。同社は平成15年に同物件を取得した。
 高島屋グループの東神開発は玉川高島屋ショッピングセンターなどの運営実績を有しており、今後は同社の運営ノウハウを取り入れ、天神・博多エリアでの商業施設間の競争力向上を図るとしている。

ジャパン・シングルレジデンス投資法人 札幌市内で運用資産入れ替え レジデンス1棟を譲渡・取得
 ジャパン・シングルレジデンス投資法人(東京都港区)は、「札幌レジデンス南5条」を取得した。売主はノーザンパワー、取得価格は4億9481万円である。
 物件は札幌市中央区に立地する平成19年竣工の共同住宅。敷地面積439・62㎡、延床面積1757・91㎡、地上11階建ての規模である。
 市営地下鉄南北線「豊水すすきの」駅より徒歩2分の距離と、交通利便性が高い。周囲は商業ビルや駐車場、中高層の共同住宅が混在するエリアで、商業施設や交通施設の利便性を重視する需要が見込まれるとしている。月額賃料は301万7000万円。現在のテナント総数は50、稼働率は100%である。
 また同時に、札幌市北区の共同住宅「メゾン・ド・ヴィレ北23条」を、1億9500万円でパワーバリエーションに売却した。今回の資産入れ替えにより、同法人の運用資産は43件、522億円9870万円となる。

ニューシティ・レジデンス投資法人 都内の新築レジデンス3棟を取得 未竣工物件を含め物件若返りを図る
 ニューシティ・レジデンス投資法人(東京都港区)は、レジデンス3棟「ニューシティレジデンス中野(仮称)」「ニューシティレジデンス用賀(仮称)」「ニューシティレジデンス住吉(仮称)」を取得した。
 全て新築または未竣工物件で、取得先は前1件が日本ハウズイング、後2物件はノエルである。「ニューシティレジデンス中野(仮称)」は12億5000万円での取得。西武新宿線「新井薬師」駅より徒歩約9分の距離に建つ、1K中心、地上12階建ての共同住宅で、総戸数は42戸の規模だ。
 「ニューシティレジデンス用賀(仮称)」は13億500万円での取得。東急田園都市線「用賀」駅から約6分の距離に建つ、地上9階建ての共同住宅だ。シングル・ファミリータイプが約半数ずつの総戸数45戸である。
 建設中の「ニューシティレジデンス住吉(仮称)」は11億7000万円での取得。東京メトロ半蔵門線・都営新宿線「住吉」駅より徒歩1分に立地する、地上11階建ての共同住宅で、1K60戸を備える。

パシフィカ・モールズ 新宿七丁目にビル用地取得「新宿」駅徒歩3分の好立地 来年夏の開業目処に商業施設を開発
 パシフィカ・モールズ(東京都港区)は、特定目的会社を通じ、新宿七丁目のビル用地を取得した。
 飲食店舗を中心とした物販・サービスなどを提供する複合商業施設を開発する予定だ。地上9階地下1階建ての規模で、平成20年夏の竣工・開業を目指す。敷地面積は217・53㎡で、所在地は新宿区新宿七丁目10番地。小滝橋通りに面しており、JR他各「新宿」駅より徒歩3分、西武新宿線「西武新宿」駅より2分、都営大江戸線「新宿西口」駅より徒歩1分の距離である。
 同社代表取締役セス・サルキン氏は取得について「商業集積地である新宿エリアにおいても、とりわけ同地は昼夜を問わず人通りが多く、商業ビルの立地として最適である」としている。

三菱地所/藤和不動産/中央商事 新子安の日産自動車所有地3社で取得しマンション開発
 三菱地所(東京都千代田区)、藤和不動産(東京都中央区)、中央商事(東京都千代田区)の3社は、日産自動車(東京都千代田区)の所有する土地を取得する旨の契約を締結した。
 当該地は横浜市神奈川区の新子安一丁目に立地しており、土地面積4万3058㎡の規模だ。現在は日産自動車の事務所、グランド、厚生施設、メディカル施設に利用されている。
 資産の帳簿価格は9億6900万円、取得価格は382億1300万円である。今年7月25日に契約締結した上で、同月末より翌年12月末まで、段階的に物件の引渡しが行われる取。得後は、三社が共同で分譲・賃貸マンションを開発する予定だ。

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