不動産トピックス

クローズアップ エントランス編

2007.06.04 17:32

 ビルの顔ともいえるエントランス。第一印象を左右する空間だけに、諸設備もビルの雰囲気や用途にあったものを選ぶ必要がある。デザインや機能、コストなどを慎重に検討し最適なものを導入すれば、比較的低コストでの、エントランスのイメージアップが図れるだろう。

田島メタルワーク 開閉音の軽減と耐久性向上 デザインも4タイプから選択可能
エントランスで一番目にとまりやすいメールボックスは、デザイン性ももちろん重視されなければならないが、その機能性についてもまた、慎重に検討されるべきだろう。
田島メタルワークでは、開閉音の軽減と耐久性の向上を実現した「軽音メイルボックス」を販売している。
「軽音メイルボックス」は扉を閉める際、EZクローザーと呼ばれる装置が衝撃を吸収し、どれほど強く扉を閉めても途中でスピードが落ち、ゆっくりと閉まる。また、手を添えてゆっくりと閉めた場合は、途中から扉が自動的に引き込まれて最後まで閉まる。
カラータイプは4種類用意されており、エントランスのデザインに合わせて設置する事が可能だ。
同社の商品開発部副部長の丹下光昭氏は、「最近、環境が静かである事をアピールポイントの一つとした物件が増えています。このような物件では、メールボックスの開閉音もできるだけ抑えなければなりません。また、開閉時の衝撃が緩和されるという事は、それだけ耐久性が向上しますので、郵便物が多く頻繁に開閉する事務所用にも最適だといえます」と語る。
「軽音メイルボックス」は1個2万475円(税込み)から販売されており、同社では取付も別注で行う。
また、最近では扉をロックしていても、投入口から手を差し入れて郵便物を盗むケースが増えている。このため同社では、投入口に盗難防止機構を取り付けた商品も販売している。

TNB 雨の日のエントランスがスッキリ デザイン性と機能性を両立
雨の日にビルの入口に置かれている傘袋スタンド。床を濡らさないためとはいえ、大量にビニール袋のゴミが出るのは避けられない。スタンド横のゴミ箱からは、使用後の袋が散乱しているのもよく見かける。これでは、ビルの顔であるエントランスのビジュアルイメージが損なわれる可能性もある。
TNBが販売する「かさからっと」はビニール袋を使わず、上部の吸水部に傘を差込み、上下させるだけで約80%の水を除去。下部の水受け皿は1000本分の処理に対応できる。
「かさからっとは経費節減と環境保護を同時に実現します。1日500人が利用するビルで、雨の日を年間100日として計算すると、初年度総コスト、ランニングコストともに傘袋スタンドを使うよりも断然安く済みます。また、傘がビニール袋に入らずいらだつ事もありませんし、子供でも楽しく使用できます」(TNB代表取締役大谷末夫氏)
現在3タイプが用意されており、オリジナルデザインも可能なので、ビルの雰囲気に合わせたり、企業の会社ロゴも入れられる(別途費用)。複数台を並べて設置すれば、宣伝効果も見込まれ、テナントへのサービスにもつながるだろう。

ダスキン 塵や水をからめとり逃がさないパイル地 機能を保持し環境にも配慮
ダスキンが開発した高機能マットシリーズの「吸塵・吸水マット」は、靴の裏に付着した土砂やホコリ、水分や油分までかき出し、からめとる機能を持つ。頻繁に人の出入りがあるエントランスや、油分にも強いため厨房やホテルの廊下などにも使用されているという。
毛足は11mmの長さで、吸水繊維と硬めのナイロンモノフィラメントを採用することで、ブラッシング効果を持たせた。また、この素材はコシが強いためパイルが倒れにくく、本来の機能を損ないにくいそうだ。
パイル素材には、鉱物系油剤の吸着剤を塗布してあり、砂やほこりを包み込み、舞い上がらないように工夫している。
カラーバリエーションは、レッド・グリーン・グレーの3タイプ。環境にも配慮しており、ペットボトルの再利用によってできた再生ポリエステルを使用している。75×90のSサイズマットで、ペットボトル3、4本分に相当する再生ポリエステルが使用されているという。
「中でもグレータイプは使用するリサイクル糸が51%と多いことから、エコマーク認定を受けております」(ダスキンクリーンサービス事業部販売企画部浅尾恵介氏)
規格サイズは65×80の小サイズから90×400の、ホテルの廊下やバックヤード向きの大きなサイズまで。オーダーメイドは面積単位で受け付けており、0・6㎡から9㎡まで。
エコマーク及びペットボトル再利用品マークをマット表面に入れて、環境への配慮をアピールすることもできる。今後、エコマーク取得商品の開発と投入をすすめていく構えだ。

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