不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2007.05.21 14:03

住田光学ガラス/アトミック 光が透過するコンクリートパネル ガラスロッド埋め込み意匠性高める
 住田光学ガラス(埼玉県さいたま市)とアトミック(埼玉県北葛飾郡)は、コンクリートパネル「グラスコン」を開発した。
同製品は、コンクリートパネルに光を透過させ、意匠性を高めるために開発されたもの。300㎜〜500㎜角のコンクリートパネルに、一辺の長さが6㎜〜8㎜程度の正方形のガラスロッドが埋め込まれており、背面から自然光や人工光を照射すると、ガラスの部分を透過し、光が透過して見える。
 種類は「グラスコン・マット」と「グラスコン・クリア」の2種類。
「グラスコン・マット」は通常時にはガラス部分が透けて見えず、光を照射した際にのみ効果を発揮する。透過する光は柔かく、細やかな光りの演出ができる。「グラスコン・クリア」はツヤと光沢のあるガラス質がアクセントとなっており、側面が遮蔽されたコンクリート材の中にあるガラスが、光を照射しない時にも光を拡散する。
用途としては、店舗などのパーティション、照明器具のシェードの他、床埋込パネルによるオブジェや、地中埋込の誘導標識などが想定されている。
 価格は「グラスコン・マット」が、300㎜×300㎜×15㎜の既製サイズ、10枚入りで12万6000円。「グラスコン・クリア」が、同じく300㎜×300㎜×15㎜の既製サイズ、10枚入りで15万2250円である(いずれも消費税込・送料別途)。

注目の技術 松下電工 リモコン操作で自己点検可能な非常灯 高所・離所作業を容易に天井高さ15mまで対応
 松下電工(大阪市門真区)は、6月20日より「リモコン自己点検機能付ハロゲン電球非常用照明器具」の販売を開始する。
 同製品には、リモコンによる自己点検機能が搭載されており、同社の従来品においては本体に設けた自己点検スイッチでしか行えなかった自己点検を、リモコン操作でも可能にしている。高所や離れた場所での点検、店舗の営業時間中の点検などを容易にし、作業の安全性・効率性を高める目的で開発されたものだ。
 本体下部の自己点検スイッチでの操作に加え、別売のリモコンを本体下部のリモコン受光部に向けて押す操作でも点検が可能となった。スイッチは3種あり、「点検」で定格時間の非常灯確認を、「中断」で動作の中断・常用点灯の復帰を、「確認」で充電完了確認を行う。
 製品タイプは13Wと30Wの、それぞれ埋込型と直付型を備える。30Wタイプにおいては、一般(3m)、中天井(8m)、高天井(10m)に、今回新たに、天井高さ15mまで対応可能な特高天井用の合計4品を揃えた。13Wタイプにおいては一般・長時間の2製品。30Wタイプ8機種、13W4機種の全12機種のラインナップを揃える。
 価格は5万925円〜8万2950円。別売のリモコンは9450円である。来年度の年間販売目標は2万4000台としている。

永大産業 ステンレス素材を見えない部分にも採用 エンボス・静音加工を施工17色のバリエーション
 永大産業(大阪市住之江区)は、今月28日より「ピアサスS-1」の販売を開始する。
ステンレスキッチン「ピアサス」の新製品である同製品のコンセプトは「丈夫で清潔なキッチン」。耐熱性に優れたステンレスを、ベースキャビネット内部の隅々まで採用している。形状は継ぎ目のない一体成形仕上げで、汚れがたまりにくいよう配慮され、メンテナンスを容易にしている。
   ワークトップの形状は、水じまいの機能と立体感あるデザインを特徴とする段押しと、シンプルなデザインを特徴とするフラットカービング仕上げの2種類を用意している。
 また、シンクの表面には、エンボス加工や、水音を小さくする静音加工を施した。
扉部分は高さを揃えてデザインに統一感を持たせ、色調は、塗装タイプの原色カラーから浮き造り調扉タイプ、天然木付き板タイプまで、6タイプ17柄のバリエーションを揃えた。ユニットは、開口部が大きい大型引き戸タイプや、ハイカウンタータイプなど複数の組み合わせから選択が可能である。
 価格はI型間口2720㎜標準セットプランで122万9550円より(税込)。初年度900セット、次年度以降は年間2000セットの販売目標としている。

INAX タイル・石材の新商品発表欧州風や和風など21種類 高級仕様からリーズナブルタイプまで
 INAX(愛知県常滑市)の子会社ダイナワン(愛知県常滑市)は、タイル・石材の2007年度新商品、21種43色を発売する。同社はINAXが店舗・商業施設向けに設立したタイル・建材販売会社。
 新シリーズは光沢感のあるタイル「グロワット」、複数の面状を持つ「タスト」、マットな仕上がりの「ジェネシーロペ」など、ヨーロッパ風から和風まで、また木材・石材など幅広いラインナップだ。5月1日に6種類10色、7月1日に15種類44色を発売する。
 セレクションは4つのゾーンに分かれている。光沢感のある風合いを醸し出す大型タイル「メテオラ」などを擁するSTATUSゾーン、レンガや和風壁タイル「ブラーチェ」などを含むSENSITIVEゾーン、内外の床に使用可能でリーズナブルな「ベルボア」「コットマトン」を用意したMODERATEゾーン、石材・木材を5種類9色揃えたDINAEARTHTON&WOODゾーンである。
 材料標準価格は、1㎡あたり消費税込、施工費・加工費・運賃等別途で、6090円〜16万2603円。一年後の一月あたりの販売目標を3万としている。

積水化学 蜂の巣状の建築工法で特許を取得 強度はRC造の3倍 二酸化炭素も従来比35%減  積水化学工業(大阪市北区)は、新たなコンクリート高層建築技術「ハニカムチューブアーキテクチャー」を開発し、構造特許を取得した。現在、海外においても特許申請中である。
 「ハニカム」とは英語で蜂の巣の意。ハニカム構造とは、自然界に見られる力学的にバランスの取れた構造であり、同一の六角形を隙間なく並べた形状を取ることで、高い強度と軽量性を持つ。高層建築においては、構造上鉛直・水平の両方の荷重に耐える必要性により制約を受けているが、四角形だけでなく様々な形態を取ろうと試みるようになってきた近年の建築デザインも考慮し、この度開発に至ったものである。
 ハニカムチューブアーキテクチャーでは、柱や梁を使用せず、蜂の巣状に組み合わせたコンクリート部材で構造物を支える。六角形の網の目が壁となる形状だ。
 同社がこれまで手掛けてきたユニット工法にのっとり、あらかじめ工場で生産した三つまたのコンクリート部材を現場に運び、定着器具を用いて組み立てる仕組みで、六つの部材で一つの六角形を構成し、それらを圧着接合し、蜂の巣形状のフレームを構成する。フレームの大きさは自由に変更可能だ。構造の強化による自由度の高いデザインを可能にする。
 ハニカムチューブアーキテクチャーは、ハニカム構造やチューブ構造、免震などの先進技術を取り入れた結果、理論上では、RC構造の約3倍、従来のPC構造の約1・5倍の強度を備えている。また、同じく理論上であるが、セメントの使用が少なく、また現地で生産しないこともあり、従来の鉄筋コンクリート造の建築工法と比べ、35%の二酸化炭素削減を実現することも可能だ。

東リ エアコン室外機からの排水飛散防ぐ溝材 目詰まりしても汚れを除去可能砂目調テクスチャー9色で構成
 東リ(兵庫県伊丹市)は、エアコン室外機排水用溝材「NSパス蓋付」の販売を開始した。また同時に「NSパス蓋付用ホース固定材」、ウレタン接着剤「US200」の販売も開始している。
 「NSパス蓋付」は、蓋付中空構造により、エアコン室外機からの排水の飛散を防ぎ、目詰まりしても容易に汚れ等を除去できる機能を有している。耐候性に優れており、色数は、NSシートとコーディネイトしやすい砂目調テクスチャーの9色構成だ。規格は幅55㎜×長さ20m、厚み5・0㎜で、梱包は1ケース20m巻である。価格は1800円/m(3万6000円/巻)だ。「NSパス蓋付用ホース固定材」は、床面幅31㎜×床面長60㎜×高さ50㎜。色数は2色で、価格は600円/個(1万2000円/ケース)である。
 ウレタン樹脂系溶剤形接着剤「US200」は、貼付可能時間と、シート膨れおよびタイル突き上げを抑える接着力を高める目的で、従来の「US100」を改良した、一液反応形エコノミー版接着剤である。価格は一缶16で1万5000円。なお、同製品の発売に伴い従来の接着剤「US100」は廃盤となった。

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