不動産トピックス

クローズアップ OAフロア編

2006.12.25 14:40

共同カイテック 置き式溝配線OAフロア販売20年の実績 高度な耐久品質と環境への配慮を追求
 発売から20年、共同カイテック(東京都渋谷区)が取り扱う置式溝配線OAフロア『ネットワークフロア』は、超高強度軽量コンクリートとECR樹脂で出来ており、耐久性が非常に高く、通常床と同様の安定した歩行感を得られるロングラン製品だ。納入実績は3万7000件、床面積にして900万㎡にも及ぶ。床高は40cmと29cmの2タイプの低床。既存ビルに設置しても圧迫感が少ない。
 JAFA耐動荷重試験・耐等分布荷重試験・耐衝撃荷重試験などにおいて異状なしという結果を出しており、業界初の10年間品質保証も行っている。耐久性の高さにより、年数が経過しても不具合が発生せず、唯一破棄されるのはビル解体時とテナント移転による現状復旧時だという。そこでリサイクル・リユースシステムを用いて、使用後のOAフロアのリユース(古い製品の買取と再販)を行っている。回収したフロアは、施工方法によってリサイクル品とリユース品に分け、厳密な基準に一致したものだけを再利用する。リユース品にも3年間の品質保証がなされており、安心して使用することができる。
 また、ガラスのリサイクル材料である超軽量骨材を用いたエコマーク認定OAフロア『ネットワークフロア・Eco』も開発・販売しており、環境にも配慮した製品も提供している。

ウチダテクノ 再生樹脂の環境商品 リニューアルに適した性能を提供
 ウチダテクノ(東京都荒川区)は再生樹脂を70%使用した環境商品のOAフロア『ネットフロア』を販売している。溝配線の40mm低床構造で、カーペットと鉄製の蓋を外して自分で配線を変更することができるため、レイアウトが容易。構造もパネル本体をベースコネクタにジョイントするものなので、パネルのずれがなく、限られた時間内のリニューアル工事に威力を発揮する。耐荷重も300Nに、そしてフリーアクセスフロア工業会規格による「燃焼0」にも適合している。同社はインフラ工事から配線工事、オフィス全体の内装工事も一手に行っており、専門のデザイン部隊を擁しているため自社内でのトータルな施工が可能となっている。「他社製品も取り扱っているので、用途に応じた施工が可能です。オフィス内のリニューアルを想定し、天井高を考えた低床と低価格、そして環境に配慮しています」(森山氏)

オクト 配線管理を容易にしつつ容量を確保 3点支持脚で安定性を保つ
 オクト(千葉県千葉市)が手掛けるパネル構法OAフロア『OST-333』の特徴は、333mm角のパネルを対角線上で分割し三角形にしている独自のスタイル。三角形のパネルを2枚組み合わせたスチール製の置敷タイプとなっている。この3点支持構造ひとつあたりのパネルサイズが小さく、連結型のベースの上にパネルを載せる設置技法により、溝構法と同様配線管理を容易にしつつ、全てのパネル下をフリーに通線して配線容量を多く確保している。
 また同社では、このスチールタイプ以外にもコンクリート製やPP製のOAフロアなども販売・施工しており、他社製品の取り扱いも行っている。
 「置敷タイプは、支柱で床を二重にするアジャストタイプと異なり、設置後の調整が不要です。ただ、コンクリート素材のアジャストタイプはボルトでロックしますので、安定性とセキュリティの面で有効です。軽量で安価なPP素材は配線容量を多く確保できませんが、小規模オフィスには手軽に敷設できます。用途に合わせた選択をお勧めいたします」(宮川氏)

日立機材 セキュリティを配慮したオプション 床より通気させ室内の気流を循環
 日立機材(東京都江東区)が開発・販売する床下空調対応OAフロア『FSB500CAW』はスチール製二重床構造で、フロアパネルの表面に小さな長孔形状を設けることで、配線のために確保されている二重床の床下を利用した空調システムの気流を、床全面より穏やかに吹き出るようにしている。開口率はスチール製OAフロアでは最大の17・3%だが、上部にパンチングカーペットを敷くことにより、通気性を確保しながらも通常のカーペットフロアと同様の内装仕上がりとなっている。また局所的な吹き出し用『FSB500SPW』と組み合わせることにより、ユーザーの用途に合わせた快適性が提供される。
 なお、支持脚をOAフロアパネルの四隅に特殊なビスでアジャストすることで、OA機器ラインの不正操作を防止することもできる。機密を保有する業種には欠かせないオプションだ。
 「今や共用部や廊下にもOA機器やラインが張り巡らされています。特殊ビスでスチールフロアをロックすることにより、セキュリティ面でも安全性を確保できます」(勝田氏)

未来工業 コンセントの設置が自由自在 接着剤を使用せずカーペットのずれを防ぐ
 未来工業(岐阜県大垣市)が開発・販売を行うPP製置敷式床配線パネル『碁VANXS』は、フロアパネル間に配線ピットを作る構成になっており、置敷上開口の機能性の良さを出しつつ施工作業を容易にしている。フロアパネル4枚(1m×1m)に最大32個のコンセントチップ、またはテレホンモジュラジャックを取り付けることができ、この範囲内に同社製品である『どこでもコンセント』を16個取り付けることが可能。従来の収納型コンセントよりも、増設や移設に伴う配線レイアウトがしやすい仕様だ。
 OAフロアの上に敷くタイプカーペット裏には配線ピットに合わせた鋼板が取り付けられており、それが蓋の役目を果たしている。接着剤を使用せずはめ込むため、カーペットのずれを防ぎつつ薬品に敏感な人にとっても安全な環境を提供する。また、JAFA規格3000N適合品で、荷重性能・耐衝撃性能・耐震性能にも優れている。
 「溝構法はどのラインに配線があるのか一目瞭然なので管理がし易く、また異種ラインの混戦や電磁障害を未然に防ぐこともできます。床は硬すぎず柔らかすぎず、ある程度空気を含んでいる方が足に負担がかからず、断熱効果もあります」(江原氏)

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