不動産トピックス

過熱する投資市場の現場から

2006.08.07 17:25

日本プライムリアルティ投資法人 「茶屋町グランデビル」を60億円で取得 ヤングカジュアル系店舗が集積 商業ポテンシャル向上を見込む
 日本プライムリアルティ投資法人(東京都中央区)は、「茶屋町グランデビル」の信託受益権を取得すると発表した。
 「茶屋町グランデビル」は、阪急線「梅田」駅徒歩1分、JR線「大阪」駅徒歩5分に位置する平成6年6月竣工、地上9階建て、延床面積3219・36㎡の事務所・店舗複合物件だ。
 物件が立地する梅田地区は、西日本一の状況客数を誇る「大阪」駅および「梅田」駅を最寄駅とする繁華性の高い地域。その中でも茶屋町エリアは、路面店を中心にヤングカジュアル系店舗が高度に集積していることに加え、再開発ビルが竣工し、新たなイメージが生み出されることで、高感度ファッション路面店が展開可能というロケーションを有している。また梅田北ヤード大規模再開発により、商業ポテンシャルは更に向上する点等について、物件取得にあたり、同投資法人は評価した。
 なお、物件取得時点での稼働率は100%で、想定NOIは年額2億1900万円。物件取得先はサターンアセット(東京都港区)で、物件取得価格は60億円となっている。

横河ブリッジ 本社ビル等を売却して資金調達 所有資産3物件を37億1700万円で譲渡
 横河ブリッジ(東京都港区)は、中期経営計画に基く設備投資資金及び運転資金の調達を目的に「横河ビル」、「東陽タウンセンタービル」他1物件を総額37億1700万円で譲渡した。
 「横河ビル」は平成5年9月竣工、地上8階・地下1階建て、延床面積5161・37㎡のオフィスビルで譲渡価格は22億7000万円である。また、「東陽タウンセンタービル」は昭和57年竣工、地上5階建て、延床面積5476・97㎡のオフィスビルで、譲渡価格は8億9200万円。そして、もう1物件は地上3階、地下1階建て、延床面積1460・69㎡の賃貸マンションで譲渡価格は5億5500万円となっている。
 横河ブリッジ所有不動産の一部をみずほ信託銀行(東京都千代田区)に不動産管理処分信託を行い、信託受益権をネオバス・エスティティ(東京都千代田区)に譲渡する運びとなる。なお、資産譲渡後は、横河ブリッジとみずほ信託銀行との間で、7年間の定期賃貸借契約を締結し、引き続き使用する予定だ。

日本リテールファンド投資法人 ロックシティ大垣を49億5000万円で取得 大垣エリアの大規模商業施設取得 大阪・名古屋エリアの資産を拡充
 日本リテールファンド投資法人(東京都千代田区)は、ポートフォリオに占める大阪・名古屋及び同地域周辺都市部物件及びインカム型資産の充実を図り、ロックシティ大垣の信託受益権を取得した。
 同物件は、JR「大垣」駅から東へ約1㎞に位置する、平成17年7月竣工、地上4階建て延床面積4万3397・53㎡からなるモール棟、そして地上3階建て、延床面積1万4102・82㎡の別棟で構成された商業施設である。
 2棟ともに1、2階が店舗となっており、モール棟はマックスバリュを核テナントとし、コムサイズム、ワールドなど約80店舗の専門店、またフードコートや子供向けのアミューズメント施設もあり、ファミリー層をターゲットとしたテナント構成のショッピングモール。別棟についてはスポーツオーソリティが1階に、ダイソーとホームエキスポが2階に出店している。
 なお、物件取得先はセンチュリー・リーシング・システム(東京都港区)。同物件の年間賃料については6億5838万4404円となっており、物件取得価格は49億5000万円だ。

兼松 UD兼松ビルを76億円で売却 資産効率化を通じ財務体質の強化図る
 兼松(東京都港区)の連結子会社である兼松管財(東京都港区)は、「UD兼松ビル」をエヌ・ティ・ティ都市開発(東京都千代田区)と東京建物(東京都中央区)が組成する特定目的会社にそれぞれ50%譲渡すると発表した。
 同物件は、地下鉄御堂筋線「本町」駅徒歩3分に位置する、昭和42年竣工、地上8階・地下3階建て、延床面積4167・32㎡のオフィスビルだ。
 兼松管財は物件譲渡により、資産の効率化を通じて、財務体質の強化を図る。
 なお「UD兼松ビル」の譲渡価格は76億円。今回の譲渡により兼松管財には、約40億円の固定資産売却益が発生する見込みである。

プレミア投資法人 共同住宅「MEW」を15億5600万円で取得 平成17年8月竣工の築浅物件
 プレミア投資法人(東京都港区)は、ポートフォリオ全体の運用バランス充実を図り、7月31日「MEW」の信託受益権を取得した。
 同物件は、交通JR「田町」駅徒歩約16分に位置する平成17年8月竣工、地上12階建て、1826・50㎡の共同住宅である。
 JR山手線「田町」駅から「東京」駅までは、約8分という良好な都心へのアクセス性、眼前にレインボーブリッジやお台場が広がる優れた眺望、職住近接を好む単身者やDINKSを中心とした需要が見込めることなどを、同投資法人は物件取得にあたり評価した。
 戸数については、1Rが2戸、1LDK6戸、2LDK・2KDK+S13戸の計21戸となっており、物件取得時点での稼働率は100%となっているが、アール・エー・アセット・マネジメントを賃借人とするマスターリース契約を締結する予定のため、安定した収益の確保が実現されている。
 物件取得先はオルデラン・インベストメント(東京都千代田区)で、価格は15億5600万円だ。

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