不動産トピックス

商業ビル最前線

2006.05.15 17:25

そごう 今月27日に全館オープン 千葉そごう三期改装完成迫る
 そごう(大阪市中央区)は、そごう千葉店本館の三期改装を完了させ、今月27日に全館オープンする。
 今回の改装は、昨年10月に実施した「オーロラモールジュンヌ」の第1期改装、今年3月の本館1〜3階、5〜7階のファッション&雑貨フロアオープンの第二期改装に次ぐものだ。
 「楽しくなければ百貨店ではない」をテーマに全館改装を実施し、「そごう遊覧百貨店」への変更を行う。
 第三期改装では、本館8〜10階および地下1階を専門店とし、8階には生活雑貨専門店「ロフト」を導入した。また、要望の多かったペット専門店も入居した。9階には、趣味、スポーツ・ゴルフ、書籍、音楽ソフト、旅行のフロアで、合計44店が出店する。
 10階は、横浜レストラン街をモデルにしたレストラン街「ダイニングパーク」がオープンする。店舗数は旧12店から24店に倍増する。
 地下1階には、食品館とフードコートを設置。食品館ゾーンは総計187店が出店。築地の中卸「尾辰」などが百貨店に初出店する。フードコートゾーンは、6つのフードコートブース(270坪、171席)に加え、1つのブッフェスタイルの店舗が出店する。
 投資額はこれまでに実施してきた金額を含めて、全体で約80億円で、初年度売り上げ目標は約840億円としている。
 二期改装の3月3日以降は1ヶ月の入店客数は約200万人で、売上げ高は目標比110%と好調に推移している。同社は、今回の全館オープンにより、さらなる来客数の獲得を目指す。

三井不動産 パークシティLaLa販売開始 ららぽーと横浜と相乗効果狙う 平成19年末に大型複合開発完成予定
 三井不動産(東京都中央区)は、明豊エンタープライズとともに、横浜市都筑区において開発中の「パークシティLaLa横浜(総戸数705戸)」のモデルルームを5月20日(土)オープンし、6月上旬より第1期の販売を開始する。
 このプロジェクトは、開発面積約13ヘクタールの日本電気横浜事業場跡地を活用した、約300店舗からなる大型商業施設「ららぽーと横浜」との複合開発だ。携帯電話への店舗情報・イベント情報配信サービスをはじめとした「ららぽーと横浜」との提携サービスなど、ソフトサービスの充実も図り、安らぎのある上質な暮らしを提案する。
 パークシティLaLa横浜は、敷地面積約3万380、地上12階建ての規模で竣工は平成19年12月を予定している。また、ららぽーと横浜は敷地面積10万2002、地上6階地下1階の規模で平成19年春の竣工予定だ。

かぶらやグループ フロア毎に異なるコンセプト展開 複合飲食ビルKATANA開店
 かぶらやグループ(愛知県名古屋市)は5月8日、複合飲食ビル「KATANA(カタナ)」をオープンさせた。同ビルは地上3階地下1階の規模で、ビルの地下1階〜3階の計4フロアに総席数130席を設置した。
 フロア毎に異なるコンセプトを設定していることが特徴だ。1階は、白木のカウンターを中心とした空間で、和食職人が寿司と割烹料理を提供する「SUSHIKAPPO」、2階はステーキやフレンチ、イタリアンなど様々なスタイルの鉄板料理を提供する「THETEPPAN」、3階は、それぞれデザインの異なる個室で構成される「VIPROOM」で、地下1階は1階と2階の料理の一部を提供する会員制のバー「MEMBER’SBAR」となる。
 異なるテイストの店舗を一棟のビルで展開することについて同社は、大人がゆっくり遊べる空間を提供するというコンセプトだと説明している。

<商店街だより>松尾芭蕉にちなんだ俳句を募集
 松尾芭蕉ゆかりの41の自治体が集まり、地域の活性化を目指す「奥の細道・芭蕉サミット」を持ちまわりで開催している。そこで、北千住駅西口美観商店街振興組合では、「奥の細道松尾芭蕉あなたが創る千住(1010)の俳句」をテーマに、千住の地名を題材とした俳句を募集している。投句規定は、俳句(5・7・5)で「千住」の地名を入れたものに限る。審査は同商店街振興組合と足立区教育委員会文化課を交えて行なわれる。特選1名には足立区共通商品券1万円、優秀作3名には足立区共通商品券5000円、佳作10名には足立区共通商品券1000円を贈呈することになっており、当選者がそれを利用することで各商店の活性化も図られる仕組みだ。また、応募用紙も商店街加盟店で配布しており、そこに投句箱も設置している。応募作品はフラッグにして公開することも検討している。同商店街振興組合では、再開発の進む北千住の街において、今回の芭蕉イベントを契機に、もう一度改めて、北千住固有の文化を見つめなおし、地域の活性化を図り、ソフト面からの街づくりを進めていくのが狙いとしている。

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