不動産トピックス

ビルオーナーのための建築・設備最新情報

2005.11.14 11:35

鹿島建設/大成建設 建築物の耐火分野で共同研究を実施 国土交通大臣の認定を取得
 鹿島建設(東京都港区)と大成建設(東京都新宿区)は、建築物の防耐火分野における共同研究開発を進めてきたが、両社の保有施設の有効利用を図りながら防耐火分野での技術力を集結し、アイデアの創造、成果の早期創出を実現し、乾式間仕切壁を開発した。合成耐火被覆CFT(コンクリート充填鋼管)柱の開発及び従来の耐火性能を遥かに凌ぐ乾式間仕切壁の開発を実施したことにより、両社で国土交通大臣認定を取得している。
 従来の乾式間仕切壁の耐火時間は最大でも2時間であり、これを超える場合、鉄筋コンクリート造とする必要があった。しかし、一旦、間仕切壁を鉄筋コンクリート壁にしてしまうと、壁の位置を変更することは容易ではなく、将来のテナント変更を見据えると現実的ではない。また、鉄骨造建物の場合、鉄筋コンクリート壁の納まりにも問題が残るという。
 そこで、両社は今回、ALC板の目地部を改良することで、最大4・6時間までの耐火性能を得ることができるようになった。
 同構法により、火災が長く続く室内でも防火区画を構成することができ、また将来の間仕切レイアウトの変更にも迅速に対応できる。工期短縮、有効床面積の拡大も可能となった。現在、両社で改良目地に関し、特許出願を行っている。

<注目の新商品>日本電気硝子 結晶化ガラス建材のラインナップ強化 従来製品より純白度向上光拡散反射率がアップ
 東京都墨田区にある日本電気硝子は、11月1日に結晶化ガラス製の内外装用建材「ネオパリエアクシア」BE‐白シリーズを4種類、発売した。
 「純白度が上がったことにより、ビルのサイン看板等が目立つようになるなど、ライトアップ効果が上がります」(課長太田貴氏)
 またこの製品はメンテナンスが手軽なことも特徴である。
 「吸水性がゼロで、無機材料であるため、耐候性が高い建材であり、内外装共に利用できます。吸水性が無く、汚れが染み込まないため、水洗いあるいは中性洗剤のみで汚れを落とすことができます。窓ガラスと同様の簡単なクリーニングを定期的に行えば、竣工当時の白さと輝きを保つことが可能です」(太田氏)
 光拡散反射率が高いため、ライトアップにより、夜間には純白に浮き立つランドマークのような建物になるそうだ。BE-白シリーズ、ピュアホワイト(5万円/㎡)、グレアホワイト(5万5000円/㎡)、ファインホワイト(5万5000円/㎡)、みやびホワイト(8万8000円/㎡)。

住友スリーエム 防犯フィルム初の327ミクロンを実現 <スコッチティント>ウルトラ2200を発売開始
 窓ガラス用防犯フィルムを販売している住友スリーエム(東京都世田谷区)では、非常に薄いポリエステルフィルムを積層する技術である「スパーレイヤー構造」を採用した「〈スコッチティント〉ウルトラ2200」の販売を開始した。
 同構造の採用で、従来のポリエステル単層構造に比較してフィルムの引き裂き強度を約5倍高め、これにより官民合同会議が認定した防犯フィルムとして最も薄い327ミクロンを実現している。薄くなったことで施工作業性も改善した。
 商品には耐候性に優れたアクリル系粘着剤が塗布されており、巾は1016mm、1270mmの2種類がある。防犯対策に加えて、地震を想定したガラスの飛散防止にも対応できる他、紫外線を99%以上カットする等、従来品以上の性能を持つ。
 なお、引き裂き強度は1400N%、設計施工価格は、平米2万5000円となっている。

三菱電機ビルテクノサービス 800名の有効回答結果を報告 エレベーターの福祉対応に関する知識と実態についての調査を実施
 三菱電機ビルテクノサービス(東京都千代田区)は、エレベーターの設置してあるオフィスビルワーカーを対象に、エレベーターの福祉対応に関する知識と実態について調査を実施し、800名の有効回答結果を報告した。
 質問はQ1エレベーターかご室内の奥に鏡が設置してある理由。Q2エレベーターの車椅子表示がある操作ボタンの使用の2つ。
 Q1は、「車椅子使用者がベビーカーを引いた方が後ろ向きにエスカレーターから降りる際に背後を確認しやすくするため」が正解だが、今回の調査では、正いい理由を知っている人はわずか19・6%となった。
 またQ2については、車椅子表示があるボタンを押すとエレベーターの運行が遅くなるため、必要な人以外は利用を控えることとなっているにも関わらず、が62・4%の人が日常的に、同ボタンを使用していることが明らかとなった。

能美防災 録画・録音機能を装備したカラーモニタ「COMFE」 省配線・省施工化実現充実した機能を搭載
 能美防災(東京都千代田区)は、録画・録音機能を装備した「カラーモニタ付住宅情報盤(COMFE)」の販売を開始した。
 従来の住宅情報盤では、両手がふさがっている時など受話器が取れず通話が困難だったが、同製品では「通話」ボタンのワンタッチ操作によるハンズフリー通話が可能になり、受話器とカールコードをなくすことで、機器の手入れも容易になった。またハンズフリー通話中に住戸内の会話を外部へもらさないための保留機能を用意、通話においてよく使用する「通話」ボタン、「解錠」ボタンを大型化し、形状もラウンド形状を採用するなど押しやすさを考えたデザインとなっている。「解錠」ボタンは、別置タイプの住宅情報盤と比べ、大きくし、高齢者にも聞き取りやすい呼出音を追加することで、4種類の呼出音から選択が可能となった。
 さらには住宅情報盤とカラーモニタの一体化により省スペース化を図り、別置タイプの住宅情報盤と比べ、コンフィー〜映像アダプタ(住宅情報盤用中継端子)間の配線本数の省配線・省施工化を実現するなど、充実した機能を揃えている。

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