不動産トピックス

ビルオーナー伝言板

2005.06.06 16:19

★本業を活かす
東京都港区西麻布にて商業ビルのトータルプロデュースを手がけるエバーグリーンワークスは事務所を移転したばかりだが業務がら内装デザインも趣向を凝らしてる。例えば一見、高級品に見紛う間仕切り兼用の収納家具は、実は通販で購入したものを両面開いているカラーボックスに互い違いにガラスを貼り仕上げた手作り製品。事務所作りに本業が存分に活かされている形だ。

★新オフィス誕生
空室を高品質のサービスオフィスに転用し、ビルオーナーに好評を得ているエイチイープロパティーコンサルタンツ。青山、渋谷、日本橋にて10棟以上のビルを再生させてきているが、このほど港区虎ノ門の第二葺手ビルにて新オフィスをオープンさせる運びとなった。フロントサービス付の高級感漂うオフィスに仕上げ、反応も上々だという。

★状況把握が吉
本紙の喫煙対策特集でも触れた御幸ビルディングのリフレッシュコーナーは、テナント従業員が絶え間なく訪れ無人の時間がほとんど無い位盛況だ。館内ワーカーは喫煙率の高い20代~30代が中心となっていることがその主な理由。オーナー側でそうした状況を把握し、事前のコーナー準備を行っていたことが顧客満足度につながっているといえよう。

★歯科よりも
千葉市美浜区で歯科医院を経営する傍ら不動産賃貸業を行う美浜歯科院長の三輪正雄氏は、所有ビルの空室に医療系テナントを入居させたいと考えている。当人は歯科医院を経営しているが、テナントとして歯科はあまり入居してほしくないそうだ。というのは歯科は独立開業ブームに沸いてオーバーストア状態であり、ビルに入居しても長続きしないと考えるからである。是非、入れたいのは医院数の少ない耳鼻科や眼科であるとか。

★より近い位置に
建設業、不動産仲介業、貸ビル業を行う信栄実業では、同社本社も入居する10階建てのビル前に1階建ての戸建店舗を建築した。そこは同社の不動産仲介部門が使用している。わざわざ戸建を建設してまで場所をわけた理由については、仲介業を行う上でお客様により近い位置で営業を行いたかったからだという。しかし時折、その戸建店舗の姿形が遠くから見ると交番に間違えられることもあるそうだ。

★特別手当
本業である不動産仲介業のノウハウを駆使してビル経営を行うきめたハウジング。仲介業では顧客のニーズに応えることも重要であるが、なるべくなら自社所有物件の空室にテナントを入居させたいと考えるのも無理はない。入居希望者を自社ビルに入居させた場合は、その営業マンには特別手当がつくそうだ。昨年には大幅な空室を抱えていた中央区の物件に、他エリアでビルを探していたテナントを説得して日本橋のビルに入居させた営業マンもいたという。

★無借金経営
ニッポー建物管理代表取締役の菊池武夫氏は、無借金経営が身上。6棟のマンションと2棟ビルを建設・購入してきたが、銀行から大きな融資を受けたことがないそうだ。本業である消防施設施工業で蓄えた資金を元手に最初のビルを建設し、その後も資金が溜まり次第、年に1棟のペースで購入している。お金が溜まる秘訣については購入したビルの所有にこだわらず、競争力が保てないと判断した場合はすぐに売却して手元に資金を保有しておくことと結論づけている。

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