不動産トピックス

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2004.08.02 11:53

アヴァンセ 携帯電話をつながりやすくする合法・電源不要のアンテナ登場 電波の流れを整え通話状況を大幅に向上
 携帯電話が通じにくい理由は電波が届いていないのではなく、電波干渉がその理由になっているケースが殆どだという事実をご存知だろうか。
 現在携帯電話の通話地域はNTTドコモのフォーマ機種(関東甲信越人口カバー率)で99・9%を実現しているという。しかしながら通話不可能及びつながりにくいエリアが都心部に多いのは、携帯電話以外の電波、例えばタクシーの無線、TV・ラジオ放送などの電波が複数行き交うことによる電波干渉がその一因である。また林立したビルに反射した電波は雑音となって本来の音質を維持できないこともあり、「電波は届いているけどつながりにくい」、といった現象を引き起こす。
 テナント企業に改善を求められたビルオーナーも多いと思われるが、これまでの対応策としては、携帯電話通信会社に依頼して改善を図る(1フロア4〜500万円)か、総務省が取締りを強化している電波中継装置(20万〜70万円:違法)などを利用するしかなかった。
 無線ベンチャーのココモ・エムビーコミュニケーションズ(東京都港区)が新たに発売をはじめた「MCHアンテナ」は、従来の電波中継装置的なものではなく、今届いている電波を効率的に拾えるように開発された製品。米国ロッキード社出身の研究者が実用化させた技術を同社が携帯電話用に改良した。
 最大の特徴としては、まず電源が不要なこと、電源位置に左右されずに設置可能なだけでなく、電源で電波を増幅しないため違法性はゼロ。現状の電波状況を調査しながら角度調整を行い設置するだけなので工事に伴うテナントの調整も不要。価格が1台当たり21万円(税込)と格安な点も魅力である。正規一次特約店のアヴァンセ(東京都千代田区)の代表取締役福田二美夫氏は語る。
 「携帯会社・機種を問わずほとんどの携帯電話に有効なこのアンテナは現状わずかでも電波が届いていれば設置可能です。ですから超高層ビルなど電波を受信しているにも関わらず、様々な電波干渉によってつながらないというケースに対しては改善効果が見込めます。一方で全く効果が見込めないのは完全に封じ込められた地下室ということになりますが、地下一階など入り口に僅かでも電波が届いていれば対応できる可能性があります。ですから、まずは調査を実施して改善可能であれば設置台数を決定するということになります。ちなみに調査時に効果が得られないという場合は不要です」

ミサワホームイング東京 資産活性化クラブセミナー開催
 去る7月26日、ミサワホームイング東京(東京都多摩市)主催の東京首都圏資産活性化クラブが東京都中央区の銀座文祥堂イベントホールにて、「経年ビル・マンションのオーナー責任と対応について」をテーマに、第1回セミナーを開催した。
 アイキューブコンサルティング代表取締役久保田伸氏による「個人オーナーのビル管理効率化ツールの導入について」と、サイバービルダーズインターナショナル代表池畑伸氏による「既存不適格ビルと資産リノベーション」についての講演が行われた。中でも、建築基準法の改正が決定し、既存不適格ビルにとっては待ったなしの状態であることから池畑氏のセミナーへの関心は高く、約25名の参加者は熱心に聞き入った。
 これまでの活動や今後については7月17日に開設されたホームページで閲覧できる。首都圏資産活性化クラブホームページhttp://www.tokyoasset.net

計電産業 ビル管理の現場で人気販売数少しずつ上昇 発売から10年以上のロングセラー
 「発売開始から10年以上経過しているにもかかわらず、いまだに緩やかなカーブを描いて年間販売数を伸ばしている商品があります。」このように話すのは防犯製品開発・販売会社である計電産業営業本部の井上久夫氏。その商品とは玄関のドアなどにぶら下げて使えるキーボックス「カギ番人」である。
 商品の構造はカギが1〜2本程度入る小型のボックスに暗証番号で開閉するふたを取り付けたシンプルなもの。テンキータイプとダイヤルタイプがあり、形状は南京錠型、壁掛け型、ビッグ壁掛け型(カギ収容本数増加)がラインナップされる。
 「空室の内見や機械室のカギ保管に便利であると口コミで広がり、ビルオーナー、管理会社、仲介会社など不動産管理に携わる会社からの引き合いをいただいています」(井上氏)
 カギ管理がデジタル化される中でも、こうした商品には一定の需要があるようだ。

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