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JR「草津」駅前にホテル主体の複合ビル 27年秋の開業目指し開発スタート

2025.11.10 11:17

 JR西日本不動産開発(大阪市北区)と南興業(滋賀県草津市)は4日、JR「草津」駅西口に隣接する西日本旅客鉄道の所有土地と南興業の所有土地に、ホテル、商業施設、オフィスからなる複合ビルを共同開発すると発表した。今月1日に着工しており、開業は2027年秋の予定。
 開発する建物は敷地面積約1302・7㎡、延床面積約6736・8㎡、鉄骨造、地上11階建て。1階にホテルのフロントとロビー、物販店舗、2階にサービス施設を置き、3~4階はオフィスとする。5~11階のホテルはアパグループ(東京都港区)の「アパホテル〈草津駅前〉」が開業予定。客室数は165室で、163室がスタンダードルーム、2室をデラックスツインルームとする。
 アパホテルは滋賀県内では「アパホテル〈びわ湖瀬田駅前〉」と「アパホテル〈彦根南〉」を運営しており、今回の開業で同県内では3棟326室となる。また、「アパホテル〈草津駅前〉」はアパホテルとして県内初の新築ホテルとなる。
 今回の事業は2010年に構想に着手し、JR西日本不動産開発の掲げる「駅から始まる街づくり」の思いのもと土地の高度利用を目的とする協議を進め、共同開発の合意に至ったもの。両社では今後も、地域の発展や課題解決にまっすぐ向き合いながら、沿線の利便性をさらに高め、誰もが訪れたくなる、住みたくなる地域づくりを推進するとしている。




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