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「東京ワールドゲート赤坂」第2期竣工 約5600㎡の緑地整備が完了 オフィス成約率は95%超に

2025.10.20 11:48
森トラスト(東京都港区)とNTT都市開発(東京都千代田区)は、大規模複合開発プロジェクト「東京ワールドゲート赤坂」が当初の計画通り15日に第2期竣工を迎えたと発表した。
「東京ワールドゲート赤坂」は、東京圏国家戦略特別区域(国家戦略特区)の整備事業として認定を受けたプロジェクト。
立地は東京都港区赤坂2丁目。森トラストとNTT都市開発によると、東京の代表的なビジネス街の1つである虎ノ門・赤坂エリアに位置しながら、赤坂氷川神社や大名屋敷跡など江戸文化を今に伝える名所が点在する立地だという。
昨年8月の第1期竣工以降、街区内の「赤坂トラストタワー」外構部の約5600㎡の大規模緑地や、街区と赤坂氷川神社を結ぶ歩行者道路の整備などを進めてきた。第2期竣工により緑豊かな街区が完成し、地域の人々やオフィスワーカーの憩いの場として自由に回遊できるようになった。両社では引き続き国家戦略特区認定事業として周辺道路の無電柱化や歴史文化発信施設の整備を推進し、ビジネスと観光の両面から赤坂エリアの地域特性の磨き上げに貢献する構えを示している。
「東京ワールドゲート赤坂」は「赤坂トラストタワー」、「NTT赤坂ビル」、「ATT EAST」の3棟で構成される複合開発。メインとなる「赤坂トラストタワー」は敷地面積約1万3100㎡、延床面積約20万9000㎡、鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造の地上43階地下3階で、オフィス、ホテル、レジデンス、店舗、クリニック、歴史文化発信施設などからなる。
オフィス成約率はすでに95%超で順次入居予定。日本初進出のホテル「1 Hotel Tokyo」とレジデンスは今冬開業予定で、商業店舗は2026年春から順次開業する。クリニックモールはすでに営業を開始しており、ほかに歴史文化発信施設が整備中。赤坂の地域資源である江戸型山車の展示をはじめ、歴史文化を紹介する施設となる予定だ。また、地下1階には成田空港発着のリムジンバス停留所がオープンし、今月から定期運行中。