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「JAPNADI」がコンセプトのリノベ住宅発売 1960年竣工のマンションの一室を改装
2025.10.13 11:22
「ゼロリノベ」を展開するgroove agent(東京都港区)は、リノベーション住宅「THE JAPANDI HOME」を販売開始したと発表した。「JAPANDI」は「Japanese(日本の)」と「Scandinavian(北欧の)」を掛け合わせた造語。
スウェーデン出身のDIYクリエイターであるアントン・ウォルマン氏と共同設計したリノベーション住宅。
立地は東京都目黒区。東急「都立大学」駅から徒歩9分。広さは48・79㎡。1960年竣工のマンションの一室をリノベーションした。販売価格は5280万円。
主なターゲット層は在日外国人の1人暮らしやDinks。日本にセカンドハウスが欲しいという人などを想定している。すでに28件の内覧の申し込みがあり、アントン氏が配信するSNSに惹かれた人からの問い合わせが多い。
もともとは1部屋だった洋間をダイニング、寝室、和室に間取りを変更。またキッチンもダイニングと対面になるように移動させ、奥の空いたスペースはウォークインクローゼットにした。
特徴は大きな丸窓と、腰をかけてくつろげるヌックを備えた小上がりの和室。丸窓から寝室を通して、東京の景色を眺めることができる。寝室とダイニングを仕切る襖は取り外しが可能。寝室の壁に沿わせるように収納できる。キッチンや柱にはアール加工を使用。普通の柱と比べて、スペースを広く見せることができる。
外国人向けの要素として、アントン氏はキッチンを重視。大きな冷蔵庫を置くことができるようにスペースも大きく取った。食洗器も大きめのサイズを導入している。
アントン氏は「伝統的な日本の要素を取り入れました。外国人はこういうものを喜ぶと思います」と「JAPANDI」のコンセプトについて語った。