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三井不動産 南青山に複合ビルを開発 オフィス・住宅・会員制クラブなどで構成

2025.10.13 11:38

 三井不動産(東京都中央区)は、東京都港区で開発中のミクストユース型プロジェクト「表参道Grid Tower」の概要を発表した。竣工は2026年1月末を予定している。
 「表参道Grid Tower」の開発地は東京都港区南青山。青山通りに面し、東京メトロ「表参道」駅から徒歩4分、同「外苑前」駅から徒歩6分に位置する。
 同物件は敷地面積約1318坪、延床面積約1万3791坪、地上38階地下3階の複合ビル。オフィスや賃貸住宅、会員制クラブなどで構成される。
 2~10階にはフロアプレート約1200㎡のオフィスを配置。テナントには三井情報(東京都港区)の入居が決定している。
 16~38階は総戸数109戸の賃貸住宅。間取りは様々なライフスタイルに合わせて1~4LDKとし、200㎡超の大型プランまで幅広く企画している。
 共用部には東京タワーを望むビューラウンジやミーティングルーム、フィットネスなどを備え、高級賃貸に相応しいコンシェルジュサービスも提供する予定。
 11~14階にはロンドン発の複合型会員制クラブ「Soho House」が日本初進出。延床面積約4300㎡で42室の客室を設けており、会員は宿泊も可能。クリエイティブなライフスタイルに合わせてcozy、mediumを中心に、多彩なタイプの部屋を用意する。共用部には会員同士の交流を促進するための専用ラウンジやレストラン、クラブバーを設けるほか、14階には六本木方面を一望できるプールテラスを用意。開放的な空間を楽しむことができる。 1階には青山通り側に物販2店舗、住宅地側に飲食2店舗の計4店舗を誘致。また南側には歩行者専用の区道を新設するとともに、誰でも利用できる緑地広場を整備する。
 環境対策としては、Low-E複層ガラスの全面採用、個別空冷ヒートポンプパッケージエアコン等の高効率設備導入により省エネルギーを実現し、オフィス部分で「ZEB Ready」認証を、住宅部分で「ZEH-M Oriented」を取得。「DBJ Green Building認証」で4つ星を取得した。
 加えて、建設時には神戸製鋼所(神戸市中央区)が国内で初めて商品化した、低CO2高炉鋼材「Kobenable Steel」を一部に採用。外構に利用されるデッキやベンチには、三井不動産グループが保有する森林木材を原料の一部として利用した「M-Wood2」を採用する。




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