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日鉄興和不動産の中規模ハイグレードオフィスビル「BIZCORE飯田橋」竣工 ラウンジやセットアップも導入

2025.09.01 11:16

 日鉄興和不動産(東京都港区)は22日、東京都千代田区飯田橋で建設していた中規模ハイグレードオフィスビル「BIZCORE飯田橋」が7月31日に竣工したと発表した。
 立地は「飯田橋」駅、「九段下」駅等4駅8路線を利用可能な場所に位置する。
 同ビルは敷地面積658・42㎡、延床面積5245・23㎡、鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造)地上9階建て。
 各階貸室は天井高2800mm、約150坪の整形空間でフレキシブルなプランニングが可能。前面の目白通り側にはガラスカーテンウォールを設ける。
 7階はセットアップフロア。デスクワークエリアのほか、リフレッシュエリア、集中作業に適した個室ブースを設けるなど、多様な働き方に対応したレイアウト設計となっている。
 1階エントランスホールは高天井とテラゾー調のタイルで構成。天井からの吊りプランターにはグリーンを配する。またエントランスホールには来館者も利用できるタッチダウンスペースや、入居テナント向けのラウンジ、ワークブースを設置。ラウンジには無人コンビニを導入している。ワークブースはWEB会議や一人で集中して作業を行う時などに利用できる。
 基準階のエレベーターホールは、開放的な窓やダウンライトで構成。
 また、屋上庭園にはガラス手すりを採用。ワーカーのランチタイムや気分転換に利用できるベンチやパーゴラなどの家具を用意。またWi-Fi環境や電源設備を整備し、PC作業も可能となっている。
 防犯対策としてはメインエントランスから各フロアの室内に至るまで多層のセキュリティを設ける。
 エントランスホールの入口には無人受付システムを設け、来館者向けQRコードシステムを導入。
 BCP対策としては建物に建築基準法で必要とされる強度の1・25倍以上の耐力を確保するほか、貸室天井にブレースを設置して地震時の落下防止を図っている。また災害時には、本線からの電力供給が寸断された場合にビル内非常用電源によりテナント貸室内に電力供給を行う。ビル内にはテナント専用の災害備蓄品倉庫を設け、在館人数の計3日分の水・食料・簡易トイレ等の備品を完備している。
 環境対策としてはLow-Eガラスの採用や地上躯体のスラブコンクリート工事で環境配慮型のコンクリートを適用する等により「ZEB Ready」認証を取得。また「CASBEE建築」では「Aランク相当」(自己評価)となっている。




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