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東神開発 ベトナムで大規模複合ビル開発 商業フロアには現地初出店のタカシマヤも

2025.08.18 12:26
東神開発(東京都世田谷区)は5日、ベトナム・ハノイ市で参画している大規模タウンシップ開発「スターレイクプロジェクト」内で、大規模複合ビル「Westlake Square Hanoi(ウエストレイクスクエアハノイ)」の起工式を2日に執り行ったと発表した。第Ⅰ期開業は2027年秋を予定している。
起工式には、東神開発と親会社である高島屋などから関係者が参列し、安全で円滑な工事の遂行と完遂を祈願した。
開発地はハノイ市中心部から北西約6km、面積約186haのタイ湖西側地区内。同プロジェクトは面積2・1haのA区画と、面積1・7のB区画で構成される。
東神開発は現地開発会社からB区画の土地使用権を取得し、第Ⅰ期計画を開発する。
敷地面積約1万7249㎡。第Ⅰ期計画は地上10階地下3階建ての複合ビルを建設。地下1階から地上6階は、約3万5000㎡の商業フロア「Hanoi Takashimaya S.C.(ハノイタカシマヤショッピングセンター)」となる。ハノイ初出店の百貨店・高島屋と専門店からなる商業フロアで、高島屋はそのうち約9500㎡を占める。また、7~10階には約8000㎡のオフィスフロアを備える。
環境対策としては、「LEED」認証で最高レベルの「プラチナ」の取得を目指す。
第Ⅱ期開発では総床面積約6万㎡のビルの建設を予定している。
A区画では2021年2月に、現地で教育事業を行うエデュフィット社と共同でバイリンガルスクール「THE DEWEY SCHOOL Tay Ho Tay(ザ デューイ スクール タイホータイ)」を開校している。
高島屋グループでは、総合戦略「まちづくり」のもと、海外事業をグループ成長戦略の柱の一つとして位置付けており、中でも高い経済成長と消費ポテンシャルを見込むベトナムで事業拡大を進めている。2030年以降に開業を予定している第Ⅱ期計画も見据え、工事を本格化させる構えだ。