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LIFULLの地域創生ファンド 第2弾は長期滞在型ホテルに出資

2025.08.04 17:05

 LIFULLのグループ会社であるLIFULL Investment(東京都千代田区)はアパートメントホテル「HUBEX秋葉原」の開発事業に参画し、7月10日に「LIFULL地域創生2号ファンド」を通じた事業投資を実行した。
 事業は小野建設(静岡県三島市)、Rバンク(東京都目黒区)との間で2025年3月に締結した3社間業務提携に基づく地域創生プロジェクトの一環。近年の訪日外国人旅行客の増加を背景とし、アパートメントホテルを通じて東京から地域へのインバウンド送客を行うことによって地域経済・観光振興に貢献することを目指す。
 「HUBEX秋葉原」の立地は東京都台東区上野。建物は敷地面積137・36㎡、延床面積985・51㎡、鉄骨造、地上12階で、客室数は20室。近年の訪日外国人旅行客を中心とした長期滞在・グループ観光ニーズの高まりを受け、長期滞在型のアパートメントホテルとして開発する。
 客室は最大5名で宿泊可能な40㎡超の間取りが半数を占め、すべての部屋にキッチン設備を完備する。設計には設計事務所HUNE ARCHITECTSの玉木浩太氏が参加。既存躯体の一部を生かしつつ外観の随所に植栽を配置し、SDGsに配慮したデザインを採用した。竣工は2026年7月26日、開業は2026年10月1日を予定。ホテルの運営はRバンクが受託する。
 2号ファンドは、日本国内にある不動産等の利活用により、地域創生・地域活性に資する事業に資金を供給することをミッションとして進められた。1号ファンドで活用実績がある「不動産特定共同事業法における適格特例投資家限定事業(スーパープロ投資家限定事業)」を活用し、本事業のために新たに設立した特別目的法人(SPC)に対して出資を行う。なお今回の事業は2号ファンドからの出資だけでなく、LIFULL Investmentがメザニンローンを提供している。




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