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【東海エリア 不動産ニュース】大成 ”T-Bubble”を「丸の内KSビル」に導入 ビル全体の水をウルトラファインバブル水に変えて清掃効率を向上

2025.07.14 12:06

 ビルメンテナンスなどを展開する大成(名古屋市中区)は1日、同社の新商材「T-Bubble」が「丸の内KSビル」に導入されたと発表した。
   「T-Bubble」は、ウルトラファインバブルの特性を生かし、トイレ清掃の効率化とコスト削減を実現するシステム。建物全体の水をウルトラファインバブル水(UFB水)へ変えることで、清掃回数の削減と環境負荷の軽減を可能にするという。
 UFB水には、水流1mLあたりに約0・112μmの気泡が5000万個ほど含まれる。微少な気泡を含んだ水によってトイレなどは水を流す度にきれいになるため、洗剤を使用した通常清掃を週5回程度行っていた場合は、週1回の通常清掃と4回程度の簡易清掃に減らすことが可能。通常清掃の頻度が下がることで時間を大幅に削減し、清掃人件費・水使用料・洗剤使用料といった清掃コスト低減できるとしている。
 UFB水の利用には大規模な工事は不要で、約3日で取り付けが完了。建物の貯水タンクにUFB発生エンジンと加圧ポンプを取り付けるだけでシステムを利用することができる。水や洗剤使用量の削減は環境にも優しく、SDGsに配慮した建物であることのアピールにもつなげることができる。
 今回導入した「丸の内KSビル」は名古屋市中区丸の内に立地。敷地面積1732・07㎡、延床面積約1万7000㎡、鉄筋造地上20階地下1階のオフィスビル。




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