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三菱倉庫が海外初進出 タイ・バンコク郊外の物流施設開発に参画

2025.05.26 10:48

 三菱倉庫(東京都中央区)は22日、タイの不動産デベロッパー・Sena Development Public Company Limited(Sena社)との共同出資により、物流施設開発事業「バンナK㎡3プロジェクト」に参画すると発表した。三菱倉庫として初の海外不動産開発案件で、着工は2026年1月、竣工は2026年12月を予定している。
 計画地はサムットプラカーン県。バンコクから東に約23kmの新興開発地区・バンナーエリアに位置し、スワンナプーム国際空港からも約20km。バンコクとタイ東部の都市を結ぶ主要道路に近接しており、バンコク市内への配送拠点として優れた立地という。タイ政府により経済特区開発が進められ物流需要増加が予測される「東部経済回廊」へのアクセスも良好で、日系企業も多く進出している。
 物件概要は敷地面積約4万1000㎡、延床面積約2万5000㎡、賃貸面積約2万3000㎡。総事業費は約30億円。三菱倉庫はうち49%を出資する。
 開発後は三菱倉庫とSena社がテナント企業を誘致し施設を運営。一定期間の運用を経て資産を売却し、次の物件への再投資を行う計画。




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