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三菱地所グループ 「丸の内『まちまるごとワークプレイス』構想」公開 エリアをプラットフォーム化し利便性提供

2025.05.26 11:31

 三菱地所グループは、大手町・丸の内・有楽町からなるエリアで「丸の内『まちまるごとワークプレイス』構想」を公開した。
 構想では、テナント企業単独では実現しにくい取り組みをエリアで提供する「まちまるごとワークプレイス」構想を推進。働き方の未来や「次」を問い続け、働きたい、オフィスを構えたい、訪れたいと思われ続けるまちづくりを目指す。重点施策として、建替えやリニューアルを通じた「まちまるごとバリューアップ」、顧客の声をまちづくりに生かす「まちまるごとアンケート」、オープンスペースを活用した「まちまるごとウェルビーイング」を策定した。
 「まちまるごとバリューアップ」では、フレキシブルオフィスや就業者ラウンジの整備を含む既存ビルのリニューアルを推進。多様な働き方への対応、入居企業の成長支援、様々なフェーズの企業ニーズや働き方の多様化への対応を進める。また、商業施設や共用部のアップデート、充実化も進める。さらに「大手町ゲートビルディング」、「Torch Tower」、「(仮称)丸の内3-1プロジェクト」などの開発を進めるとともに、解体工事中の「有楽町ビル」「新有楽町ビル」跡地の暫定利用として日本文化の発信拠点を設ける。
 「まちまるごとアンケート」を通じて集めた声はまちづくりに生かし、また「まちまるごとウェルビーイング」では丸の内仲通りなどの公的空間を活用してスポーツやアート、企業対抗イベントなどのイベントや道路の歩行者空間化、キッチンカーの誘致などを通じて、就業者が365日楽しめるような仕掛けづくりを行う。
 三菱地所グループでは同エリアの2020年以降のまちづくりを「丸の内NEXTステージ」と位置付け、人・企業が集まり交わることで新たな「価値」を生み出すまちづくりを推進してきた。丸の内で135年以上にわたり築き上げてきた「利便性と集積」という特性を踏まえ、エリア全体がプラットフォームとして機能することで、働き方の質や効率を高める構えだ。




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