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北仲通北地区B-1地区新築工事 名称は「ハーバーステージ横浜北仲」に
2025.05.12 11:37
東急不動産(東京都渋谷区)、京浜急行電鉄(横浜市西区)と第一生命保険(東京都千代田区)は8日、神奈川県横浜市中区海岸通りで推進する「北仲通北地区B-1地区新築工事」の名称を「ハーバーステージ横浜北仲」に決定したと発表した。完成は2027年秋頃を予定している。
計画地はみなとみらい線「馬車道」駅から徒歩約2分。二方が海に囲まれる場所に位置する。
同事業は敷地面積1万2345・18㎡、地上40階地下1階建て、オフィス、商業、住宅で構成される大型複合ビルを開発するもの。
1~2階の商業ゾーンは約4300㎡。飲食店舗、サービス店舗などが開業予定。
2~6階に位置するオフィスフロアは基準階面積約740坪。利用者の健康性、快適性の維持・増進を支援する建物としてCASBEEスマートウェルネスオフィス認証を取得予定。
住宅部分となる「ブランズタワー横浜北仲」は総戸数704戸の分譲マンション。竣工は2027年11月を予定している。
低層部分の外観は横浜の歴史性の象徴であるレンガの素材と色調を用いたグリッド状のフレームとガラスを組み合わせることでモダンな印象のデザインとしている。タワー部分の外観は曲線を用いた特徴的なフォルムとガラスの連続性により先進性を演出している。
住宅共用部のインテリアデザインにはthe range design(東京都中央区)の寶田陵氏を起用。横濱クラシックをベースにモダンなフォルムで過去と現代が融合する共用空間を演出。街側の2階メインエントランスには二層吹き抜けの「ロビーラウンジ」を設け、そこから建物海側へと続く先にはパーティーラウンジをはじめとした各種ラウンジを用意。23階の高層階には「スカイサウナ&ゲストルーム」を配置。その他の設備・サービスとしてはコンシェルジュサービスやランドリールーム、フィットネスジムなどを設ける。
「馬車道」駅からの動線と水際線プロムナードの結節点となる北側エリアには様々なイベント等に活用できる芝生広場を設ける。
西側のランドスケープには街区や周辺住民、ワーカーなどが利用出来るシェア型農園を計画。
西側の屋外空間には階段と、みなとみらいの景色を一望できる踊り場を計画。夜には通路の床に設けられたライトが海に誘う光の道を演出する。
建物の設計は熊谷組・東急設計コンサルタント設計共同企業体、施工は熊谷組(東京都新宿区)が担当。外観デザインは日建設計(東京都千代田区)が担当し、横浜の街並みやスカイラインに調和しながらも際立つアイコニックな造形を創出。ランドスケープデザインはスタジオ・ゲンクマガイ(横浜市中区)が担当。
環境対策としては住宅・商業施設・オフィスの1棟全てを実質再生可能エネルギー100%の電力で賄う予定。また、屋上に設置する太陽光発電設備の電力を共用部の一部に供給するなどの取り組みを実施する予定。