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LOOPLACE「gran+KINSHICHO」内覧会を開催 築37年のビルをリノベーション

2023.08.21 11:24

 LOOPLACE(東京都千代田区)は先月、築37年のビルをリノベーションした「gran+KINSHICHO」を完成。同月25~28日の4日間で内覧会を開催した。
 同物件は「錦糸町」駅徒歩3分の住宅地に立地。規模は地上5階建て、鉄骨造。事務所兼自宅として活用されていた物件を、収益用として再生すべく、同社が取得した経緯となる。
 外観は、元の深緑色から白を基調に変更。景観条例なども加味し、地域の中に新たな「顔」として印象に残ることを目指した。外階段のタイルはすべてはがし、カチオン素材を施工。エントランスのドアは両開きのものから大きなガラス製のドアに変更するなど、オフィスビルらしいつくりを目指した。
 1階のラウンジには、大型スクリーンや長デスク、ソファ、ベンチなどを配置。ワークスペースとしてだけでなく、大人数のミーティングやパーティまで、あらゆるニーズに応えられる。照明には無線で調光・調色をコントロールできる遠藤照明の「Synca」を採用。利用シーンに応じた空間の演出を可能としている。
 2~4階はオフィス。2~3階は執務スペースと会議室を整備。4階はスケルトンとしている。従前子供部屋だった5階フロアは、内装をセットアップしたラウンジスペースに。バルコニーと同素材のウッドデッキを室内に引き込むことで空間としての広がりを感じられる空間となっている。給排水設備とキッチンも設え、外階段から上がってすぐの屋上テラスで飲食もできる。
 Re:place事業部 デザイン設計Gr.の萩原達也氏は「デザイン性も大事ですが、予算内でいかに建物のハードを整備できるかが最も重要と考えています。古い建物の場合、まずは法令を遵守した建物に改修するところから始まります。今後の『gran+』シリーズでも、テナント様、オーナー様が安心できるビルを作っていきたいと思います」と話す。
 「gran+KINSHICHO」は1~2階、3~5階と2テナントの誘致も可能。今後はテナント付け、ならびに物件の売却を目指す。

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