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「天神ビジネスセンター」2期の概要公表 因幡町通り地下通路、天神ビジネスセンターと直結

2023.06.19 11:07

 福岡地所(福岡市博多区)と、天神一丁目761プロジェクト(福岡市博多区)は、福岡市役所北別館跡地を含む福岡市中央区天神1丁目で推進中の「(仮称)天神ビジネスセンター2期計画」に関する計画概要を公表した。
 同計画は、敷地面積約4085㎡、建築面積約3514㎡、延床面積約6万2932㎡、鉄骨造一部鉄筋コンクリート造地上18階地下2階塔屋2階建て、事務所、店舗、駐車場等用途の複合ビル。因幡町通り地下通路に直結し、地下鉄「天神」駅・「西鉄福岡」駅へアクセス出来る。また、敷地北側に隣接している天神ビジネスセンターと地下2階及び地上2階で接続する。
 オフィスフロアは基準階面積約750坪以上を有し、多様化するワークスタイルに対応する。また、オフィス部分はエネルギー削減量40%以上を達成し、「ZEB Oriented」の認証取得を目指す。
 デザイン監修は、天神ビジネスセンターのデザイン・監修を担当した建築家重松象平氏。街区全体の統一感と求心力を高める計画。建物ボリュームの角を緩やかな曲線で削りとったファサードデザインとすることで、シンボリックなデザインと、通りに開いた広場空間を形成する。
 地上・地下のバリアフリー化された広場を、地下鉄「天神」駅や福岡市役所等につながる地下通路と接続する。また、地下広場からから繋がる7層に及ぶ吹抜け空間「アクセラリウム」を整備。地下広場にはパブリックアートの設置を計画。
 建物の足元部分には、壁面の花や緑に加え、広場等にも中高木やベンチ等を配置。また、因幡町通りから福博であい通りに繋がる緑化計画とすることで、歩行者目線で緑が連続する緑化空間を創出。建物内部の「アクセラリウム」も積極的に植栽を配することで建物内外での賑わいや緑のつながりを意識した建物計画とする。
 地震対策には、免震構造を採用。また、災害時のライフライン確保の為に、72時間対応のデュアルフューエル非常用発電機を設置し、BCPに対応する。なお、大規模災害発生時に、約820人を受け入れる帰宅困難者ステーションを設置する。
 感染症対策としては、建築基準法で定める水準以上の換気設備や自然換気スリット、非接触でのエレベーターシステム等を導入。

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