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森トラストが奈良で3軒目の「翆 SUI」ホテル開発 マリオット「ラグジュアリーコレクション」とのWブランド

2022.11.07 10:49

 森トラスト(東京都港区)が奈良県の官民連携事業「吉城園周辺地区保存管理・活用事業」において、同社が推進している新規ホテル開発である「(仮称)奈良吉城園計画」のホテル名称が「紫翠(しすい) ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」に決定した。
 「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル奈良」は、森トラストが2017年に立ち上げたホテルブランド「翠 SUI」としては3施設目であるとともに、マリオット・インターナショナルの最高級カテゴリーブランド「ラグジュアリーコレクション」を誘致したダブルブランドホテル。敷地面積は3万505・24㎡、延床面積は4411・69㎡、客室数は43室となる。
 歴史的建造物や史跡が数多く所在する奈良の中でも、吉城園周辺地区は奈良公園の西端に位置し、春日大社や興福寺、東大寺などの世界遺産にも囲まれ、自然の風景が維持されてきた緑豊かなエリアである。開発中のホテル名称は「山々が青々と美しい様子」という意味を持つ「紫幹翠葉(しかんすいよう)」の風光明媚な情景に由来しており、奈良の歴史や伝統、神秘を体感する滞在を提供する。
 また、建物は建築家・隈研吾氏の設計のもと、奈良文化が織りなす歴史や文化、自然が調和する「伝統と現代の結ぶ」をデザインコンセプトに開発を推進。約9000坪の敷地に8棟の建物が建ち並び、「小さな風景から大らかな集合」を生み出すことにより、奈良の環境に溶け込むような街並みを形成する。
 今月1日に行われた記者発表にて、森トラスト代表取締役社長の伊達美和子氏は「これまで京都および沖縄にて展開してきたホテルブランド『翠 SUI』は、今回の奈良も含め希少性が非常に高いロケーションでの開発を主眼に置いたものです。インバウンドの回復を見据え、国内・海外からのお客様に広く愛されるホテルを目指したいと考えております」と述べている。

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