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森トラスト 「東京ワールドゲート」の中核複合ビル「神谷町トラストタワー」竣工

2020.03.23 16:25

 森トラスト(東京都港区)が「神谷町」駅至近にて開発を進めてきた「東京ワールドゲート」の核となる大規模複合ビル「神谷町トラストタワー」が今月16日に竣工した。約5000㎡の緑地空間を含む外構部分が開放され、江戸見坂と桜田通りを結ぶ新設区道、地下鉄連絡通路も開通した。
 「神谷町トラストタワー」は延べ床面積19万5191㎡、敷地面積1万6210㎡、地上38階地下3階の複合ビル。オフィス、ホテル、住宅、店舗から構成され、各種施設が順次開業する予定。
 地上3~30階のオフィスフロアは天井高2900mmを確保。基準階面積約3844㎡の整形無柱フロアで独自のレイアウトを可能とする。オフィスエントランスは建築家の隈研吾氏の設計。
 BCP支援機能としては、最大で平常時電力需要の約8割をカバーする非常用発電機を実装し、約1週間電源供給が可能。耐震性能は超高層建築物に求められる1.5倍の性能を実現。1500人が3日間滞在するのに必要な飲食料・簡易トイレ・防寒具も備蓄されている。さらに、近隣の虎ノ門病院、ホテルオークラとともに三地区連携で計5000人規模の帰宅困難者受入体制を構築する予定。
 緑地空間には300年以上の歴史を持つ「茸城稲荷神社」を再整備したほか、樹齢100年以上の大クスノキを敷地内で移植。ビオトープを創出する。
 31~36階には日本初進出となるラグジュアリーライフスタイルホテル「東京エディション虎ノ門」が2020年夏に開業する。

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