週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

コスモスイニシア 「築古ビルバリューアップ事例物件」内覧会を開催

2019.09.24 17:32

10月17日「リードシー目黒不動前ビル」現地にて
 バブル期に建設されたビルが築20年以上となっている。収益性や価格面での価値が低下していくころだが、そのような物件を再生し高値売却にまでつなげる業界初のサービス「カチプラス売却」がスタート。来月、このサービスのモデルケースが実際に見られる内覧会が開催することになった。

 コスモスイニシア(東京都港区)は10月17日に「リードシー目黒不動前ビル」にて物件内覧会を開催する。今年6月より築古オフィスビルを対象に建物再生と賃貸収支改善でその後の高値売却にまでつなげる、業界初のコンサルティング・仲介サービス「カチプラス売却」を開始。建物再生事例として、同社の築古ビルバリューアップ実績を紹介する現地内覧会だ。
 ビルは地上8階建てで1996年竣工。コスモスイニシアが昨年購入。従前はオーナー企業が一棟で自己使用し、1階を駐車場、低層階を倉庫、高層階をオフィスとして利用していた。築年数は22年となっており、設備系統含め修繕の必要性が生じていた。同社はこの建物の再生を行った。
 立地は東急目黒線「不動前」駅から徒歩5分、JR線「目黒」駅から徒歩12分。オフィス街と住宅街の中間地点にあり、再生プランもそのような地の利を生かしたものとした。
 「1階を店舗と駐輪場としたうえで、5~8階部分をレンタルオフィス『MID POINT』へ改装して運営開始、2~4階は内装家具付きオフィスを現在計画しています。昨今『働き方改革』が進むなかでワークスペースのあり方が変化しており、都心のオフィス街で働くだけでなく、家から近いコワーキングスペースやシェアオフィスで働く需要が増しています。また一緒に働いている人たちとともにコミュニケーションやシナジーを求める傾向も最近のニーズとなっています。『リードシー目黒不動前ビル』はオフィス、住宅街双方に近い位置に立地しているため、このような需要を見込めると判断して再生のコンテンツとして取り入れました」(取締役常務執行役員ソリューション本部本部長 高智亮大朗氏)
 内観もゆとりがあり、高い快適性を追求した。これまでの住宅分野での商品開発や中古マンションの買取再販のノウハウも生かした。ビルの収益性も向上し、改装以前と比べて賃料は2~3割アップ(2~4階除く)にまで高めることができたという。
 高智氏は「『カチプラス売却』サービスは所有されている築古ビルの出口戦略として利用していただけるサービスだと考えています。賃料収入が下がってしまい、資産の入れ替えを考えているが高値の売却価格が見込めないなどのお悩みを持っているオーナーさまには、建物再生事例としてぜひ物件を見て頂きたい」と話す。
 内覧会は10月17日10時~16時。場所は「リードシー目黒不動前ビル」現地。事前予約制で、問い合わせは同社ソリューション事業部アセットコンサルティング部まで。

PAGE TOPへ