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オフィス移転、した方が得?しない方が得? 移転比較サービスをウェブで紹介

2019.01.28 15:51

 オフィスの移転や開設などに伴うオフィスコンサルティングを行うMACオフィス(マックオフィス、東京都千代田区)が、昨年12月27日にコーポレートサイトをリニューアルした。無料提供する「オフィスの移転と残留の比較検討サービス」についてより分かりやすく図解するとともに、事例も紹介している。さらに近日、サービス解説動画の公開も予定している。
 2017年から提供している「オフィスの移転と残留の比較検討サービス」は、「オフィスを移転するか、そのまま残留した方が良いか」の双方をシミュレーションする業界初の試み。移転する場合と、移転せず今のオフィスに留まる場合の双方を徹底比較し、ベストシナリオを作成して企業に提供するサービスで、これまでに22件の実績をあげている。
 マックオフィスでは移転で企業が得られるメリットとして「賃料ダウン」、「長期フリーレントの獲得」、「移転費用負担の軽減」などを挙げる。また残留で得られるメリットとして「賃料据え置き及びダウン」、「移転適当時期の把握」、「オフィスの適正面積の把握・部分返還」を挙げる。
 マックオフィスでは都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の昨年12月時点のオフィスビル平均空室率が2%未満というデータを挙げ、オフィス空室率が5%を下回ると不動産仲介業者が紹介できるオフィス物件がほぼ無い状況と説明。平均賃料は2017年12月から常に上がり続けているため、オフィスの賃貸借契約の更新時に賃料値上げ交渉をオーナーから受ける可能性が高いと指摘する。賃料の値上げ提案は契約が切れる寸前に行われる事が多く、無条件でそのまま受け入れられているのが現状という。
 マックオフィスが提供する「オフィス移転と残留の比較検討サービスは、オフィスを移転する場合と残留する場合を徹底比較することで、ビルオーナーに交渉するための材料を揃えることできるという。また今後オフィスの供給量が増え、空室率が5%を上回る状況になった場合でも、移転・残留の双方を比較するため働く環境の改善やコストダウンが可能になるとしている。

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