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川崎市 JR「川崎」駅前の「タワー・リパークビル」に浮世絵ギャラリーを整備

2018.08.27 22:41

 川崎市は、JR「川崎」駅前の「川崎駅前タワー・リパーク」3階において、浮世絵の専用ギャラリーを整備することを明らかにした。2019年の12月末までのオープンを予定している。
 このギャラリーは、2016年に休館となった「川崎・砂子の里資料館」より同館を運営してきた公益社団法人から、「社団が所有する浮世絵作品を川崎市で活用できないか」という申し出があった。
 それを受け、同市は活用の価値があると考え、文化芸術の振興はもちろん、観光振興など関連する市の政策の推進に有効活用できると判断。同館が所有する約3000点の中から随時約60点を企画展ごとに借用し、約20年間にわたりギャラリーで展示していく予定だ。
 「JR『川崎』駅周辺は商業施設が集積しており、賑やかです。芸術作品を鑑賞できる常設展示の施設が少ないのが現状です。同ビルはJR『川崎』駅北口通路と直結しており、駅から徒歩1分。非常にアクセスが良い場所で、浮世絵をご覧いただけます」と語る、川崎市市民文化局の永石健氏。
 川崎市は東京2020大会に際し、市民や国内旅行者に加え、インバウンドなども誘客。JR「川崎」駅周辺に、新たな賑わいを創出したい意向だ。
 予定場所については、再開発に伴う権利転換により、1991年に同市が取得。面積は約150㎡である。
 なお今回の改修については、空調の機器類の入れ替えに1050万円。消防の設備に500万円。その他改修経費に3900万円。またLED照明、展示ケース、可動壁設置、展示室内備品で4550万円。計1億円を想定している。

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