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東急電鉄・東急不動産 渋谷ストリーム開業は9月13日 線路跡地の施設名は「渋谷ブリッジ」に

2018.05.28 18:33

 東京急行電鉄(東京都渋谷区)と東急不動産(東京都港区)は「渋谷」駅周辺において、昨年4月に開業した「渋谷キャスト」に続き駅周辺における6つの大規模な再開発プロジェクトを関係者と協力して推進している。両社は24日、「渋谷代官山Rプロジェクト」の名称決定や2018年秋開業予定の「渋谷ストリーム」の開業日及び商業テナントの決定などを発表した。

 東急東横線「渋谷」~「代官山」駅間の地下化によって創出されたトンネル上部の線路跡地で推進している「渋谷代官山Rプロジェクト」は、施設名称が「渋谷ブリッジ(SHIBUYA BRIDGE)」に決定した。
 「渋谷ブリッジ」は約600mに渡って整備される渋谷川沿いの遊歩道の先に位置し、A棟・B棟の2棟の建物で構成される複合施設である。A棟には保育所型認定こども園「渋谷東しぜんの国こども園 small alley」が開園する。また、B棟には多様な人々が交流する場となるホテル「MUSTARD HOTEL」や、入居者が自由に空間を創ることができる仕様のオフィス、地域に新たな人々を呼び込む店舗やカフェなどの機能を備える。建物規模はA棟が地上3階建て、B棟が地上7階建て。延床面積はA棟が1282㎡、B棟が4370㎡である。施設名称には、多世代・異文化への「橋渡し」、渋谷と代官山という異なる顔を持つエリアの「橋渡し」をしたいという思いが込められている。渋谷に訪れる様々な世代・文化をつなぎ、東横線の記憶を次の世代へ受け継いでいくとともに、「渋谷」~「代官山」駅間の回遊性を向上しながら賑わいを創出する施設として機能する。
 東横線の旧「渋谷」駅ホーム・線路跡地を活用して開発中の大規模複合施設「渋谷ストリーム」は、本年9月13日に開業日が決定。また、併せて商業ゾーンに出店する30の店舗も発表された。このプロジェクトでは、新たな施設の開発と官民連携による渋谷川の再生、広場や代官山方面へとつながる遊歩道の整備により、クリエイティブワーカーを魅了するエリアへと変貌を遂げる。施設は30店舗が集う商業ゾーンや、177室の客室を備えるホテル、エリア最大級の総賃貸可能面積約4万6000㎡のオフィス、最大で約700名を収容することが可能な会議室などで構成される。
 施設の1階から3階部分の商業ゾーンのコンセプトは「渋谷流=シブヤ・カスタム」が集まる商業空間である。30店舗のうち、日本初出店が1店舗、新業態が13店舗、都内・渋谷エリア初出店が7店舗となっている。

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