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住宅業界より

2018.04.02 15:10

大東建託/ギガプライズ/東京電力パワーグリッド
IoTプラットフォーム活用しスマートホーム化を推進

 大東建託株式会社(東京都港区)と東京電力パワーグリッド(東京都千代田区)とギガプライズ(東京都渋谷区)は先月30日より、IoTプラットフォームを活用し賃貸住宅をスマートホーム化することにより得られる生活上のあらゆる情報を連携。暮らしをより便利にする業界初のスマートライフサービスを提供する、スマート賃貸住宅の実証試験を開始する。
 本実証試験は大東建託が昨年10月より連携している東京電力パワーグリッドと、今回新たに参加するギガプライズの協力を得て行う取り組み。3社が協力してサービスを実施するのは住宅業界で初となる。首都圏内の大東建託グループが管理する賃貸住宅100戸(ワンルームタイプ、ファミリータイプ)で、本格運用に向けたユーザビリティ検証や商用化に向けた評価を行い、2018年度内の本格導入を目指すとしている。
 本実証試験では、ギガプライズが提供する日本初となる5つの通信規格に対応可能な「スマートホームハブ」と、東京電力パワーグリッドが提供する家電の稼働状況と電力量を推定する「高精度電力センサー」を連携させたIoTプラットフォームを活用することで、これまでのスマートホームの障壁を解決した「スマート賃貸住宅」を実現する。「ホームオートメーションシステム」では、帰宅時に「ただいま」と言うだけで事前に設定された好みの環境へと室内を整える。様々な機器のスイッチに取り付けて人の代わりにオン・オフ操作ができる指ロボットを組み合わせることで、家電だけではなく部屋設備のコントロールも可能となる。
 今回の実証で採用するスマートホームハブは、ギガプライズが提供するリブスマート(東京都港区)のIoTプラットフォーム「LiveSmart」である。Wi-Fiや赤外線などの従来型の通信規格のみならず、BluetoothやZ-Waveなど、主要な通信規格に対応した日本初となるIoTハブとなっており、メーカーを問わず様々な機器に接続することが可能である。また、専用のアプリをはじめ、声(Amazonの「Alexa」や「Google Home」などのAIスピーカー)や「LINE」などで簡単スムーズにアクセスし、接続した機器を操作することができる。

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