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日本管財 米・住宅管理会社の出資持分取得 カリフォルニア州で顧客層を拡大

2017.01.16 13:24

 独立系ビルメン大手の日本管財(東京都中央区)は6日、子会社であるNippon Kanzai USA,Inc(以下NKUSA)が米国カリフォルニア州アーバインを本拠とする住宅管理会社のKeystone Pacific Property Management,LLC(以下キーストーンパシフィックLLC)の出資持分を、持分所有者であるKeystone Pacific Property Management Inc.(以下 キーストーンパシフィックInc.)から取得したことを発表した。今回の持分取得によりキーストーンパシフィックLLCは、同社の持ち分法適用関連会社となる見込み。キーストーンパシフィックLLCは、米国法に基づきNKUSAが税務上効率的に資本参加することができる事業組織形態とするために設立されたリミテッドライアビリティカンパニーであり、キーストーンパシフィックInc.の事業を継承し、従来どおりのサービスを顧客に提供する。
 キーストーンパシフィックInc.及びキーストーンパシフィックLLCは、カリフォルニア州南部、特にオレンジ郡において主に「ゲーティッドコミュニティ」と 呼ばれる高級住宅群の管理を行っている。「ゲーティッドコミュニティ」とは「塀で囲んだ広大な敷地内に戸建て住宅や高級集合住宅を一体開発した住宅群」であり、その管理組合に対して、年次総会などの組合運営支援、会計や経理、現地要員の配置などのサービスを提供している。現在の管理戸数は約5万9000戸、組合数は270組合を越える。大手企業の傘下を除くと、南カリフォルニアで10位以内に入る優良な中堅管理会社だという。日本管財によると「現在は管理物件をゲーティッドコミュニティに特化しており、高層マンション等の管理は行っていませんが、こうした分野における当社の経験やノウハウを取り入れることによって顧客層を広げると同時に、当社の資本参加を受けITシステムを最新のものに刷新することにより業務効率化やサービス拡大を推進することで、より一層の成長が期待できます」としている。

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