週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

竹中工務店 耐火集成材を用いた小・中学校施工に着手

2016.06.13 17:49

 竹中工務店(大阪市中央区)は8日、平成26年に日本建築学会賞(技術)を受賞した耐火集成木材「燃エンウッド」を適用した「江東区立(仮称) 第二有明小・中学校新築工事」の施工に着手したと発表した。木材産業が盛んな歴史的な木の街にあって、耐火と構造を融合した「燃エンウッド」を活用することで、地場産業を生かしたシンボル性の高い「木の学校」の実現を図る。
 同プロジェクトはこれまで「燃エンウッド」を適用したなかでも最大規模の建物となり、久米設計(東京都江東区)とのデザインビルド方式によって進められている。児童の生活空間の中心となる普通教室を木構造にすることで、視覚的な温かみだけでなく安らぎや安心感をもたらし、学ぶ力を助長する。また小・中学校をつなぐ交流軸には、木構造と木質化と合わせた「木の回廊」を設け、子どもたちの交流を誘発する空間創りを目指した。
 竹中工務店では今後も、国の推進する公共建築物の木造化に寄与していくとともに、国産木材の活用、大規模木造建築の普及・展開を図っていくとしている。

PAGE TOPへ