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三菱電機 IoT時代のシステムを支える基盤「高性能センサーデータベース」を共同で開発

2016.02.08 10:18

 三菱電機(東京都千代田区)はIoT(Internet of Things、モノのインターネット)時代のシステムを支える基盤として、センサーから得られた大量のデータを高速に蓄積・検索・集計する「高性能センサーデータベース」を開発した。道路や鉄道など社会インフラの維持管理、工場やプラントの稼働状況監視、ビルや住宅のエネルギー管理などの分野においてセンサーデータの迅速な活用方法を提供する。
 開発の背景として近年、道路や鉄道などの社会インフラ設備の維持管理における劣化箇所の検出、工場やプラントの稼働状況の分析による製品品質の向上や劣化診断、ビルや住宅の電力消費量の見える化による省電力など、様々な分野で100兆件にもおよぶ大量のセンサーデータを活用する事例が増えつつある。今まではこのような大規模データを高速処理する方法として、多数のサーバーによる並列分散処理、大容量主メモリーを利用したインメモリー処理、フラッシュメモリーを利用した高速ストレージの利用などが採られていた。しかし、これらを実現するサーバーは非常に高価となる。このような大量のデータを効率的に蓄積するとともに、蓄積された大量のデータを高速に検索・集計できるデータベースが求められており同社は今回、安価なハードウェア構成で100兆件のセンサーデータの処理が可能な「高性能センサーデータベース」を開発した。

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