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住友不動産 インバウンド対応での地震想定防災訓練実施 実践さながらの臨場感

2016.01.18 14:53

 今月12日「ヴィラフォンテーヌ上野店」(東京都台東区)にて、インバウンド対応の「地震想定防災訓練」が実施された。  「ヴィラフォンテーヌ上野店」は都営大江戸線「新御徒町」駅から徒歩5分に立地するビジネスホテルで、「住友不動産ヴィラフォンテーヌ」(東京都新宿区)が東京都心を中心に展開しているビジネスホテルのひとつである。近年、国外からの観光目的の旅行客や外資系企業のビジネス利用が増加しており、同ホテルの利用者5割強が諸外国からの利用者である。その他のヴィラフォンテーヌと比較しても、上野店は国外からの利用者が多い。そのため今回のようなインバウンド対応での「地震想定防災訓練」が上野店にて実施された。
 今回の「地震想定防災訓練」では震源地を東京湾沖とした震度5強の地震が発生し、7階の客室で火災が発生したと想定しての訓練である。火災報知機を作動させ日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語による避難指示放送は、実際に地震・火災が発生したような臨場感が感じられる訓練となり、同ホテルの宿泊客も各階のフロアに出てきて、心配するほどである。また出火階および直上階の避難誘導・ケガ人対応や消火器・消火栓を用いた模擬の消火活動はスムーズにおこなわれ、訓練担当者が戸惑う部分も見られなかった。
 住友不動産ヴィラフォンテーヌでは東京消防庁管轄エリアにある13物件のうち、12物件で「優良防火対象物認定表示=優マーク」を取得しており、残り1物件も取得すべく準備中である。更に「ヴィラフォンテーヌ上野店」は、浅草消防署が主催する「平成26年度自衛消防審査会」で最優秀賞(一位)を受賞し、「指揮者」と「2番員」はそれぞれ個人賞を受賞した。インバウンド対応のホテルでこれほどの実績を持つホテルは非常に珍しく、その他のホテルとの差別化もはかれる。
 「ハイクオリティーなサービスに加えて、常日頃から『危機管理体制』の高い意識を持った現場環境を整え、万全な体制維持していく事が大事と思います。安心してお客様に御越し頂けるホテルとして、今後の訓練も強化・維持して参ります」と今回の訓練責任者は語った。

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