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CBRE 来年の不動産マーケット予測を発表 オフィス賃料は上昇傾向が続く

2015.12.21 13:21

グレードAオフィスは平成29年度に9%賃料上昇
CBRE(日本本社・東京都千代田区)は15日、特別レポート「Japan Market Outlook 2016(不動産マーケットアウトルック 2016)」を発表した。オフィスマーケット、物流施設マーケット、不動産投資マーケットのそれぞれについて今年の総括と共に平成29年までの見通しをまとめたもの。
 レポートによると、今年のオフィスマーケットは業容拡大のためのオフィス増床やオフィス立地の改善など、昨年に続いて「前向き」な移転動機が需要を牽引。企業業績の更なる拡大が予想される中で来年も需要拡大は続くと見ている。東京における平成29年までの新規供給床は年間平均で過去平均並みの約19万坪。既存ビルでまとまった面積を確保しにくい状況下で来年のグレードAビルの新規供給床については、その50%程度で既にテナントの目途がついている状況だという。今後も賃料の上昇傾向は続き、グレードAオフィスの想定成約賃料は平成29年にかけて9%の上昇を予想している。一方、地方都市においては「需要の潜在化が懸念されるほどに供給不足が深刻化しつつある」と指摘。特に札幌、広島、福岡では、空室率は観測開始以来の最低値を更新中で、タイトな需給環境を背景にいずれの都市においても賃料は上昇し、一部の都市で上昇ペースは加速すると予想している。

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